MDI タブ付きグループ
マルチ ドキュメント インターフェイス (MDI: Multiple Document Interface) のタブ付きグループ機能を使用すると、マルチ ドキュメント インターフェイス (MDI) アプリケーションで、1 つ以上のタブ付きウィンドウ (または、タブ付きグループと呼ばれるタブ付きウィンドウのグループ) を MDI クライアント領域に表示できます。 タブ付きウィンドウは、水平または垂直に配置できます。 アプリケーションが複数の MDI タブ付きグループをホストしている場合、グループは分割線によって区切られます。
機能
MDI タブ付きグループの機能を次に示します。
アプリケーションは、タブ付きウィンドウを動的に作成できます。
アプリケーションは、タブ付きウィンドウを水平または垂直に配置できます。
タブ付きウィンドウのグループは、分割線で区切られます。 ユーザーは、分割線を使用してタブ付きグループのサイズを変更できます。
ユーザーは、個々のタブをグループ間でドラッグできます。
ユーザーは、個々のタブをドラッグして新しいグループを作成できます。
ユーザーは、ショートカット メニューを使用してタブを移動したり新しいグループを作成したりできます。
アプリケーションは、タブ付きウィンドウのレイアウトの保存および読み込みを実行できます。
アプリケーションは、MDI ドキュメントの一覧の保存および読み込みを実行できます。
アプリケーションは、個々のタブ付きグループにアクセスしてそのパラメーターを変更できます。
MDI タブ付きグループの使用
MDI タブ付きグループを使用して実行される一般的なタスクを次に示します。
メイン フレーム ウィンドウで MDI タブ付きグループを有効にするには、CMDIFrameWndEx::EnableMDITabbedGroups を呼び出します。 このメソッドの 2 番目のパラメーターは、CMDITabInfo クラスのインスタンスです。 既定のパラメーターを使用することも、CMDIFrameWndEx::EnableMDITabbedGroups を呼び出す前にパラメーターを変更することもできます。
実行時に MDI タブ付きグループのプロパティを変更するには、CMDITabInfo オブジェクトを作成または変更し、CMDIFrameWndEx::EnableMDITabbedGroups を再度呼び出します。
MDI タブ付きウィンドウの一覧を取得するには、CMDIFrameWndEx::GetMDITabGroups を呼び出します。
アクティブな MDI タブ付きグループの横に新しいタブ付きグループを作成するには、CMDIFrameWndEx::MDITabNewGroup を呼び出します。
タブ付きグループの直前または次のウィンドウに入力フォーカスを移動するには、CMDIFrameWndEx::MDITabMoveToNextGroup を呼び出します。
ウィンドウが MDI タブ付きグループのメンバーであるかどうかを確認するには、CMDIFrameWndEx::IsMemberOfMDITabGroup を呼び出します。
メイン フレーム ウィンドウで MDI タブまたは MDI タブ付きグループが有効になっているかどうかを確認するには、CMDIFrameWndEx::AreMDITabs を呼び出します。 MDI タブ付きグループが有効になっているかどうかだけを確認するには、CMDIFrameWndEx::IsMDITabbedGroup を呼び出します。
ユーザーがタブをクリックするか、別の MDI タブ付きグループにタブをドラッグしたときにショートカット メニューが表示されるようにするには、CMDIFrameWndEx の派生クラスで CMDIFrameWndEx::OnShowMDITabContextMenu をオーバーライドします。 このメソッドを実装しない場合、アプリケーションにはショートカット メニューが表示されません。
アプリケーションで MDI タブ付きグループのレイアウトを保存するには、CMDIFrameWndEx::SaveMDIState を呼び出します。 以前に保存した MDI タブ付きグループのプロファイルを読み込むには、CMDIFrameWndEx::LoadMDIState を呼び出します。 これらのメソッドを呼び出して、MDI アプリケーションで開いているドキュメントの一覧の読み込みまたは保存を実行することもできます。 MDI 状態の保存および読み込みの詳細については、「CMDIFrameWndEx::LoadMDIState」を参照してください。