次の方法で共有


データベース プロジェクトへの複数のデータベースのマージ

データベース プロジェクトを作成して、各ソース データベースからデータベース オブジェクトをインポートし、プロジェクトを 1 つのデータベースとして配置することで、複数のデータベースをマージできます。 プロジェクトを作成した後、通常は最初のデータベースからすべてのオブジェクトをインポートします。 次に、後続の各データベースのスキーマをプロジェクトのスキーマと比較し、インポートするオブジェクトを指定します。 データベース プロジェクトのスキーマを更新する場合、既にインポートしたオブジェクトを削除するのではなくスキップするように指定する必要もあります。

複数のデータベースからのオブジェクトのインポート

複数のデータベースからオブジェクトをインポートする前に、次に示すその他の問題を考慮する必要があります。

ファイルとファイル グループ

既定では、各データベースに対して定義されているすべてのファイルとファイル グループをデータベース プロジェクトにインポートします。 これらのファイルをインポートしない場合、他のオブジェクトをインポートするときにこれらのファイルをスキップするように指定する必要があります。 たとえば、オブジェクトのインポート元の最初のデータベースからのみファイルとファイル グループをインポートできます。

名前の競合

既にインポートしたオブジェクトと同じ名前を持つデータベース オブジェクトをインポートすると、インポート済みのオブジェクトが上書きされます。 両方のオブジェクトを保持するには、2 番目のオブジェクトをインポートする前に、少なくとも 1 つのオブジェクトの名前を変更する必要があります。

フルテキスト カタログ

データベース間でカタログを移動する場合、フルテキスト カタログに関連付けられたパスが無効になる可能性があります。 フルテキスト カタログを含むデータベースをマージする場合、データベース プロジェクトを配置する前にカタログ プロパティを確認する必要があります。

一般的なタスク

一般的なタスク

関連する参照先

データベース プロジェクトの詳細を理解する: データベース プロジェクトを使用してスキーマの変更を管理する方法の基本的な概念を習得できます。

データベース プロジェクトを作成し、最初のデータベースからオブジェクトと設定をインポートする: ウィザードを使用すると、プロジェクトの作成、プロジェクトの設定の構成、およびスキーマのインポートを実行できます。 後でオブジェクトをインポートする場合や、オブジェクトのインポート元の最初のデータベースにアクセスするためのアクセス許可がない場合は、空のプロジェクトを作成することもできます。

他のデータベースをプロジェクトにマージする: 後続のソース データベースのスキーマを、データベース プロジェクトのスキーマと比較できます。 インポートしない、または既にインポートしたオブジェクトについては、他のオブジェクトをインポートするときに、これらのオブジェクトを削除または更新するのではなくスキップするように指定する必要があります。 インポートしないオブジェクトについては、更新しないことを指定する必要があります。 プロジェクトにマージするデータベースごとに、このプロセスを繰り返します。

データ生成計画を更新する: マージする 1 つ以上のデータベースにデータ生成計画が関連付けられている場合、その計画をプロジェクトに追加できます。 各計画を追加した後、それを開いて、更新されたデータベース スキーマと同期する必要があります。 結合されたデータベースのデータ生成計画を作成することもできます。

データベース単体テストを更新する: マージするデータベースの既存のデータベース単体テストがある場合、正しい接続文字列を使用するようにそれらのテストのテスト構成を更新する必要があります。 その構成のデータベース スキーマとデータ生成計画を更新することもできます。

データベース スキーマをバージョン コントロールする: すべてのオブジェクトと設定をインポートし、データ生成計画を更新した後、チームのメンバーが利用できるようにソリューションをバージョン コントロールに追加できます。

関連するシナリオ

  • データベースのチーム開発の開始
    データベース プロジェクトでデータベース スキーマのオフライン形式を作成し、そのプロジェクトをバージョン コントロールに追加する方法について説明します。

  • 他のデータベースを参照するデータベースのチーム開発の開始
    データベース スキーマのオフライン形式を作成し、他のデータベースへの 1 つ以上の参照を定義し、対象となる配置環境の変数を定義し、プロジェクトをバージョン コントロールに追加する方法について説明します。

  • SQLCLR オブジェクトを参照するデータベースのチーム開発の開始
    データベース スキーマのオフライン形式を作成し、SQL 共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) オブジェクトを含むアセンブリへの参照を定義し、それらのオブジェクトを参照するデータベース オブジェクトを定義して、プロジェクトをバージョン コントロールに追加する方法について説明します。

  • 大規模なデータベースのチーム開発の開始
    データベース スキーマのオフライン形式を作成し、その形式を複数のプロジェクトにインポートして、スキーマの一部へのアクセスを制限する方法について説明します。 この方法では、サイズの大きいデータベースを操作する際のパフォーマンスを向上させることもできます。

  • 共有サーバー オブジェクトを参照するデータベースのチーム開発の開始
    データベース スキーマのオフライン形式を作成し、共有サーバー プロジェクトへの参照を定義し、サーバー プロジェクトで定義されているオブジェクトへの参照を追加して、データベース プロジェクトをバージョン コントロールに追加する方法について説明します。

  • XML スキーマ コレクションを使用するデータベースのチーム開発の開始
    データベース スキーマのオフライン形式を作成し、.xsd ファイルを参照し、テーブルの型指定された XML 列にその参照先スキーマを使用する方法について説明します。