Visual Studio から自動テストを実行するためのテストの設定の作成
テストの設定では診断データ アダプターを使用します。診断データ アダプターは、Visual Studio から自動テストを実行する際に収集するデータの種類やテスト コンピューターに及ぼす影響を指定します。 たとえば、診断データ アダプターは、システム情報、コード化された UI テストのビデオ録画、診断トレース情報などを収集できます。 また、診断データ アダプターを使用して、テスト コンピューター上での潜在的なボトルネックをシミュレートしたり、利用可能なシステム メモリを減らしたりすることもできます。 たとえば、システムにボトルネックを付加するため、低速なネットワークをエミュレートすることができます。
Visual Studio のテストの設定はファイルに格納されます。 テストの設定では、次の内容を定義します。
テスト対象のアプリケーションに必要なロール セット
テストの実行に使用するロール
各ロールに使用する診断データ アダプター
テストを実行するときに、特定のテストの実行に必要な内容に応じて、アクティブなテストの設定として使用するテストの設定を選択します。 テストの設定ファイルはソリューションの一部として格納されます。 ファイルには .testsettings という拡張子が付いています。
テスト計画の一部として自動テストを実行する場合、Visual Studio からそれらのテストを実行することはできません。 自動テストをテスト ケースに関連付けて、Microsoft テスト マネージャー を使用してそれらのテストを実行する必要があります。 テスト計画から自動テストを実行する方法の詳細については、「方法: Microsoft テスト マネージャーを使用してテスト計画から自動テストを実行する」を参照してください。
テスト プロジェクトをソリューションに追加すると、2 つの既定のテストの設定が作成されます。 これらのテストの設定は、[ソリューション項目] フォルダーにあるソリューションに自動的に追加されます。 これらのテストの設定のいずれかが、テストを実行するときに必要な内容を提供する場合、アクティブにするテストの設定を選択することでそれらの設定を使用できます。
Local.testsettings: 診断データ アダプターを選択せずにローカルでテストを実行します。
Traceandtestimpact.testsettings: すべてのモジュールとプロセスからデータを収集するように設定された次の診断データ アダプターを使用してテストをローカルで実行します。
IntelliTrace
テスト影響
システム情報
リモートでテストの実行やデータ収集を行う場合や、テスト コンピューターに影響を与えようとする場合は、テストの設定で使用するテスト コントローラーとアプリケーションに必要なロールを指定する必要があります。 テスト コントローラーには、テストの設定の各ロールに使用できるエージェントが含まれます。 テスト コントローラーとテスト エージェントの詳細については、「テスト コンピューターでのテストの実行またはデータの収集の設定」および「テスト コントローラーおよびテスト エージェントの管理」を参照してください。
Visual Studio から実行する予定の自動テストのテストの設定をソリューションで作成または削除するには、次の手順を実行します。
ローカルで実行するテストの設定の作成
リモートでのテストの実行、データの収集、またはテスト コンピューターに影響を与えるテストの設定の作成
注意
Web パフォーマンス テスト、単体テスト、または分散ロード テストに使用されるテストの設定を作成するには、「方法: 配布されたロード テストのテスト設定を作成する」を参照してください。
ローカル実行用テストの設定のソリューションへの追加
ローカル実行用テストの設定をソリューションに追加するには
ソリューション エクスプローラーで、[ソリューション項目] を右クリックし、[追加] をポイントして、[新しい項目] をクリックします。
[新しい項目の追加] ダイアログ ボックスが表示されます。
[インストールされたテンプレート] ペインで、[テストの設定] をクリックします。
(省略可能) [ファイル名] ボックスで、テストの設定ファイルの名前を変更します。
[追加] をクリックします。
ソリューション エクスプローラーで、[ソリューション項目] フォルダーの下に、新しいテストの設定ファイルが表示されます。
注意
Visual Studio に表示されるテストの設定のリストは、[ソリューション項目] フォルダー内のテストの設定ファイルのリストから作成されます。 たとえば、[ソリューション項目] フォルダー内のテストの設定ファイルは、[テスト] メニューの [アクティブなテスト設定の選択] オプションを使用するときに表示されます。 つまり、テストの設定ファイルをソリューション階層構造内の別の場所に移動すると、Visual Studio IDE ではテストの設定として使用できなくなります。
[テストの設定] ダイアログ ボックスが表示されます。 [全般] ページが選択されています。
このページで、テストの設定値を編集および保存できます。
注意
作成するそれぞれのテストの設定は、[テスト] メニューの [アクティブなテスト設定の選択] オプションおよび [テスト設定の編集] オプションに選択肢として一覧表示されます。
[名前] ボックスに、テストの設定の名前を入力します。
(省略可能) 他のチーム メンバーにテストの設定の目的がわかるように、[説明] ボックスにテストの設定の説明を入力します。
(省略可能) テストの実行の既定の名前付け方法を選択するには、[既定の名前付けスキーム] をクリックします。 独自の名前付けスキームを定義するには、[ユーザー定義されたスキーム] をクリックし、[プレフィックス テキスト] にテキストを入力します。 テストの実行名に日付と時刻スタンプを追加するには、[日付タイム スタンプを追加する] をクリックします。
[ロール] をクリックします。
[ロール] ページが表示されます。
テストをローカルで実行するには、[ローカル実行] をクリックします。
[データと診断] をクリックします。
[データと診断] ページが表示されます。
ローカル コンピューターで収集するデータと診断を選択するには、テスト計画のテストのニーズに従って、診断データ アダプターを選択します。 各ロールに対して選択した診断データ アダプターを構成するには、[構成] をクリックします。
各診断データ アダプターの詳細および構成方法については、次の表に示す関連トピックを参照してください。
注意
この表には、自動テストで使用できるアダプターのみを示します。 診断データ アダプターの詳細については、「コンピューターの設定およびテストの設定を使用した診断情報の収集」を参照してください。
自動テストの診断データ アダプター
診断データ アダプター
関連するトピック
IntelliTrace およびテストの影響用の ASP.NET クライアント プロキシ: このプロキシを使用すると、IntelliTrace 診断データ アダプターとテスト影響診断データ アダプターでクライアントから Web サーバーへの http 呼び出しに関する情報を収集できます。
この情報を収集するために構成は必要ありません。
IntelliTrace: IntelliTrace 用に診断データ アダプターを構成するとき、特定の診断トレース情報を収集するように構成すると、再現が難しいバグを分離できます。 このアダプターによって、診断トレース情報を含む IntelliTrace ファイルが作成されます。このファイルの拡張子は .iTrace になります。 テストが失敗した場合は、バグを作成できます。 テスト結果と共に保存されている IntelliTrace ファイルがこのバグに自動的にリンクされます。 IntelliTrace ファイルにデータが収集されることによって、コードのエラーを再現して診断するために必要な時間が短縮され、この結果、デバッグの生産性が向上します。 この IntelliTrace ファイルから、別のコンピューターでローカル セッションをシミュレートできます。これにより、バグを再現できない可能性が減少します。
詳細については、「IntelliTrace を使用したデバッグ」を参照してください。
ASP.NET プロファイラー: ASP.NET Web アプリケーションのパフォーマンス データを収集する ASP.NET プロファイリングを含むテストの設定を作成できます。
メモこの診断データ アダプターは、Visual Studio 2010 Ultimate が必要となる Web サイトを使用するロード テスト専用のアダプターです。コード カバレッジ: テストでカバーされるコードの範囲を調べるために使用するコード カバレッジ情報を含むテストの設定を作成できます。
イベント ログ: イベント ログ収集を指定し、これをテスト結果に含めるようにテストの設定を構成できます。
ネットワーク エミュレーション: テストの設定を使用して、テストに対して人為的なネットワーク負荷をかけることを指定できます。 ネットワーク エミュレーションでは、ダイヤルアップなどの特定のネットワーク接続の速度をエミュレートすることにより、マシンに対する通信に影響を与えます。
メモネットワーク接続の速度を向上するためにネットワーク エミュレーションを使用することはできません。システム情報: テストを実行するコンピューターのシステム情報を含めるようにテストの設定を構成できます。 システム情報は、テストの設定を使用して、テスト結果で指定します。
この情報を収集するために構成は必要ありません。
テスト影響: テスト ケースの実行時にアプリケーション コードのどのメソッドが使用されたかについての情報を収集できます。 この情報を、開発者によるアプリケーション コードに対する変更と合わせて使用することにより、このような開発上の変更によって影響を受けたテストを判別できます。
ビデオ レコーダー: 自動テストの実行時にデスクトップ セッションのビデオ記録を作成できます。 このビデオ録画は、コード化された UI テストでのユーザー アクションを確認するために使用できます。 ビデオ録画は、再現するのが困難なアプリケーション上の懸案事項をチーム メンバーが特定するのに役立ちます。
[配置] をクリックします。
[配置] ページが表示されます。
テストを実行するたびに配置用の個別のディレクトリを作成するには、[配置を有効にする] をクリックします。
注意
このオプションを選択した場合は、テストの実行時にアプリケーションの作成を続行できます。
テストの実行に使用するディレクトリに、テストに必要なファイルを追加するには、[ファイルの追加] をクリックし、追加するファイルを選択します。
テストの実行に使用するディレクトリに、テストに必要なディレクトリを追加するには、[ディレクトリの追加] をクリックし、追加するディレクトリを選択します。
注意
プロパティおよび DeploymentItem 属性を使用して個々のテストのファイルおよびディレクトリを配置する方法の詳細については、「方法 : テストの配置を構成する」を参照してください。
テストの前後にスクリプトを実行するには、[セットアップおよび後処理用のスクリプト] をクリックします。
[セットアップおよび後処理用のスクリプト] ページが表示されます。
[セットアップ スクリプト] にスクリプト ファイルの場所を入力するか、省略記号 […] をクリックしてセットアップ スクリプトを指定します。
[後処理用スクリプト] にスクリプト ファイルの場所を入力するか、省略記号 […] をクリックして後処理用スクリプトを指定します。
別のホストを使用してテストを実行する場合は、[ホスト] をクリックします。
ASP.NET サイトと同じプロセスで単体テストを実行するには、[ホストの種類] の [ASP.NET] を選択します。 ホストの構成方法の詳細については、「ASP.NET Web サービスの単体テスト」を参照してください。
[32 ビット プロセスまたは 64 ビット プロセスでテストを実行] を使用して、テストを 32 ビット プロセスまたは 64 ビット プロセスで実行するかどうかを選択します。
ヒント
柔軟性を最大限に高めるには、テスト プロジェクトを "Any CPU2" 構成でコンパイルします。 これにより、32 ビット エージェントと 64 ビット エージェントの両方で実行できます。 "64 ビット" 構成でテスト プロジェクトをコンパイルしても、特に利点はありません。
(省略可能) 各テストの実行および個別のテストの期間を制限する場合は、[テストのタイムアウト] をクリックします。
時間制限を超えた場合にテストの実行を中止するには、[テストの実行時間が次の値を超えた場合、テストの実行を中止する] を選択し、この制限に使用する値を入力します。
時間制限を超えた場合に個々のテストを失敗とするには、[テストの実行時間が次の値を超えた場合、個々のテストを失敗とする] を選択し、この制限に使用する値を入力します。
(省略可能) 単体テストで読み込まなくてはならないアセンブリの場所を指定する必要がある場合は、[単体テスト] をクリックします。
[読み込まれるアセンブリのルート フォルダー] では、[参照] をクリックしてフォルダーを探し、テキスト ボックスに入力します。
指定するルート フォルダーは環境変数を格納でき、テストが実行される AppDomain の ApplicationBase として使用されるディレクトリを表します。 このディレクトリ内のすべてのアセンブリは、単体テストで読み込むことができます。 稼動環境では、これを、テスト対象コードのアセンブリがインストールされるディレクトリに設定することをお勧めします。 開発環境では、テスト対象コードのアセンブリがビルドされるディレクトリに設定することをお勧めします。 これにより、テストの処理中に製品バイナリをコピーしなくても、テストの探索および実行時に、ユーザーが保持している製品バイナリに対する参照を読み込んで解決できるようになります。
ここで値が設定されていないと、テストが実行される AppDomain の ApplicationBase が、テストを格納するディレクトリに設定されます。
[テスト ディレクトリ内のアセンブリに対して読み込みコンテキストを使用します] チェック ボックスをオンまたはオフにします。
既定では、大部分のアセンブリは正しい "読み込みコンテキスト" に読み込まれます。 通常、[テスト ディレクトリ内のアセンブリに対して読み込みコンテキストを使用します] はオンのままにしてください。 ただし、これをオフにする場合はいつくかの条件があります。
テスト ディレクトリに大量のアセンブリがあり、[読み込まれるアセンブリのルート フォルダー] で特定の場所を指定しており、テストが読み込みコンテキストでの読み込みに依存しない場合は、読み込みコンテキストを使用しないでこれらのテスト アセンブリを読み込むと、パフォーマンスが向上する可能性があります。
テストが、読み込みコンテキスト以外のコンテキストでの読み込みに依存している場合 (非一般的)。
詳細については、「アセンブリの読み込みのベスト プラクティス」を参照してください。
[テストの実行時に使用するフォルダー] の下で、[フォルダーの追加] をクリックします。
[フォルダーの参照] ダイアログ ボックスが表示されます。
使用するフォルダーを見つけて [OK] をクリックします。
最も頻繁に使用する可能性がある設定は、[テストの実行時に使用するフォルダー] です。 テストの特定および実行中にアセンブリを解決する必要があるフォルダーへのパスは、複数指定することができます。 このセクションで指定される各パスには、環境変数を含めることができます。 ここで指定される各パスと共に、そのパスに関連付けられているオプションが 2 つあります。
1 番目のオプション [読み込みコンテキストの使用] チェック ボックスをオンにして、ディレクトリのアセンブリを解決する際にディレクトリが読み込みコンテキストを使用する必要があることを指定します (テストを正常に実行するために読み込みコンテキストが必要とされない場合、このチェック ボックスをオフにするとパフォーマンスが向上する可能性があります)。
2 番目のオプション [サブフォルダーを含める] チェック ボックスをオンにして、ディレクトリのアセンブリを解決する際にサブフォルダーも含めて使用するように指定します。
[テストの探索時に使用する追加のフォルダー] の下で、[フォルダーの追加] をクリックします。
[フォルダーの参照] ダイアログ ボックスが表示されます。
使用するフォルダーを見つけて [OK] をクリックします。
この [テストの探索時に使用する追加のフォルダー] は、チーム ビルドでテストをリモートで実行したり、Microsoft Test Manager から自動実行を行う際に役立ちます。 ここに提供されているパスはアセンブリ解決に使用されますが、使用されるのはテストの探索時のみです。 これらのパスには、環境変数を含めることができます。 テストがビルドの格納場所からリモートで実行されるようにスケジュール設定されているが、テスト アセンブリのすべての依存関係が同じディレクトリに存在するわけではない場合、これらのパスを使用すると、MSTest またはテスト コントローラーは、テストを探索するための十分な依存アセンブリを検出でき、リモート コンピューターでテストを実行するようにスケジュール設定できます。
Microsoft テスト マネージャーでスケジュール設定する実行に関しては、追加のトークン "%BuildDrop%" があります。このトークンは、通常、ビルドの格納場所を参照するために使用できます。 これにより、新しいビルドがテストされるたびにテスト設定を作成または更新する必要がなくなります。 ただし、このトークンはチーム ビルドを介して直接サポートされません (ビルドの格納場所がビルド定義の BuildDrop という名前の環境変数に設定されていれば、このトークンを使用した場合と同じ結果を得ることができます)。
詳細については、「単体テストを使用したコードの検証」を参照してください。
(省略可能) テストの設定に基づく Web パフォーマンス テストの実行方法を制御するプロパティを構成するには、[Web テスト] をクリックします。
[固定された実行数] または [データ ソース行ごとに 1 つ実行] を選択します。
[ブラウザーの種類] ドロップダウン リストを使用して、Web パフォーマンス テストで使用する Web ブラウザーを選択します。 たとえば、[Internet Explorer 8.0] です。
Web パフォーマンス テストの詳細については、「アプリケーションのパフォーマンスおよびストレスのテスト」を参照してください。
注意
Web パフォーマンス テストには Visual Studio 2010 Ultimate が必要です。
[名前を付けて保存] をクリックして、テストの設定を保存します。 [オブジェクト名] に、必要なファイルの名前を入力します。
注意
テストの設定を変更する必要がある場合は、[テスト] をクリックし、[テスト設定の編集] をクリックして、作成したテストの設定をポイントします。 詳細については、「方法: テスト計画の既存のテスト設定を編集する」を参照してください。
リモート実行またはデータ収集用のテストの設定のソリューションへの追加
リモート実行またはデータ収集用テストの設定をソリューションに追加するには
ソリューション エクスプローラーで、[Solution Items] を右クリックし、[追加] をポイントして、[新しい項目] をクリックします。
[新しい項目の追加] ダイアログ ボックスが表示されます。
[インストールされたテンプレート] ペインで、[テストの設定] をクリックします。
(省略可能) [ファイル名] ボックスで、テストの設定ファイルの名前を変更します。
[追加] をクリックします。
ソリューション エクスプローラーで、[ソリューション項目] フォルダーの下に、新しいテストの設定ファイルが表示されます。
注意
Visual Studio に表示されるテストの設定のリストは、[ソリューション項目] フォルダー内のテストの設定ファイルのリストから作成されます。 . たとえば、[ソリューション項目] フォルダー内のテストの設定ファイルは、[テスト] メニューの [アクティブなテスト設定の選択] オプションを使用するときに表示されます。 つまり、テストの設定ファイルをソリューション階層構造内の別の場所に移動すると、Visual Studio IDE ではテストの設定として使用できなくなります。
[テスト設定の構成 - <テストの設定ファイル名>.testsettings] ダイアログ ボックスが表示されます。 [全般] ページが選択されています。
このページで、テストの設定値を編集および保存できます。
注意
作成するそれぞれのテストの設定は、[テスト] メニューの [アクティブなテスト設定の選択] オプションおよび [テスト設定の編集] オプションに選択肢として一覧表示されます。
[名前] ボックスに、テストの設定の名前を入力します。
(省略可能) 他のチーム メンバーにテストの目的がわかるように、[説明] ボックスにテストの設定の説明を入力します。
(省略可能) テストの実行の既定の名前付け方法を選択するには、[既定の名前付けスキーム] をクリックします。 独自の名前付けスキームを定義するには、[ユーザー定義されたスキーム] をクリックし、[プレフィックス テキスト] にテキストを入力します。 テストの実行名に日付と時刻スタンプを追加するには、[日付タイム スタンプを追加する] をクリックします。
[ロール] をクリックします。
[ロール] ページが表示されます。
テストをローカルで実行し、リモートでデータを収集するには、[リモート コレクションを使用したローカル実行] を選択します。 テストをリモートで実行するか、リモートでテストを実行し、データをリモートで収集するには、[リモート実行] を選択します。
テスト エージェントのテスト コントローラーを [コントローラー] から選択します。このコントローラーはテストの実行またはデータの収集に使用されます。 詳細については、「テスト コントローラーとテスト エージェントを使用したロード テスト」を参照してください。
テストの実行とデータの収集に使用するロールを追加するには、[追加] をクリックします。
[名前] にロールの名前を入力します。 たとえば、「Desktop client」などの名前にします。
手順 12. と 13. を繰り返し、必要なロールをすべて追加します。
各ロールでは、テスト コントローラーによって管理されるテスト エージェントが使用されます。
テストを実行するロールを選択し、[テストを実行するロールとして設定] をクリックします。
重要
作成および定義するその他のロールは、テストを実行しません。これらのロールは、[データと診断] ページでロールに対して指定するデータ診断アダプターに基づいて、データ収集のためにのみ使用されます。
ロールに使用できるエージェントを制限するには、ロールを選択し、属性リストの上にあるツール バーの [追加] をクリックします。
[エージェント選択規則] ダイアログ ボックスが表示されます。
[属性名] に名前、[属性値] に値を入力し、[OK] をクリックします。 必要な数だけ属性を追加します。
たとえば、"True" または "False" の値を持つ "RAM > 16 GB" という名前の属性を、メモリが 16 GB 以上のテスト エージェント コンピューターのフィルターに追加できます。 同じ属性を 1 つ以上のテスト エージェントに適用するには、[テスト コントローラーの管理] ダイアログ ボックスを使用します。 詳細については、「テスト コントローラーおよびテスト エージェントの管理」を参照してください。
[データと診断] をクリックします。
[データと診断] ページが表示されます。
[データと診断] ページで、ロールがデータ収集に使用する診断データ アダプターを選択してロールの実行内容を定義します。 これにより、1 つ以上のデータ診断アダプターがロールに対して有効になっていると、テスト コントローラーは使用可能なテスト エージェント コンピューターを選択し、ロールに定義された属性に基づいて、指定されたデータ診断アダプターのデータを収集します。 各ロールで収集するデータおよび診断データ アダプターを選択するには、ロールを選択します。 各ロールについて、テストのニーズに応じて診断データ アダプターを選択します。 各ロールに対して選択した診断データ アダプターを構成するには、[構成] をクリックします。
次に、ロールと診断データ アダプターの例を示します。
たとえば、"Uses SQL" 属性を "True" に設定した "Desktop Client" という名前のクライアント ロールや、特定の属性を "RAM > 16 GB" に設定した "SQL Server" という名前のサーバー ロールを作成できます。 [ロール] ページの [テストを実行するロールとして設定] をクリックして "Desktop Client" がテストを実行するように指定すると、テスト コントローラーは、"True" に設定されている "Uses SQL" 属性を含んでいるテスト エージェントがあるコンピューターを選択してテストを実行します。 また、ロールに含まれているデータ診断アダプターによって定義されるデータを収集するためだけに、属性 "RAM > 16 GB" を含んでいるテスト エージェントのある SQL Server コンピューターを選択することもあります。 このロールに対してデータ診断アダプターが選択されていると、"Desktop Client" テスト エージェントは、実行されるコンピューターのデータを収集することもできます。
各診断データ アダプターの詳細および構成方法については、次の表に示す関連トピックを参照してください。
注意
この表には、自動テストで使用できるアダプターのみを示します。 診断データ アダプターの詳細については、「コンピューターの設定およびテストの設定を使用した診断情報の収集」を参照してください。
自動テストの診断データ アダプター
診断データ アダプター
関連するトピック
IntelliTrace およびテストの影響用の ASP.NET クライアント プロキシ: このプロキシを使用すると、IntelliTrace 診断データ アダプターとテスト影響診断データ アダプターでクライアントから Web サーバーへの http 呼び出しに関する情報を収集できます。
この情報を収集するために構成は必要ありません。
IntelliTrace: IntelliTrace 用に診断データ アダプターを構成するとき、特定の診断トレース情報を収集するように構成すると、再現が難しいバグを分離できます。 このアダプターによって、診断トレース情報を含む IntelliTrace ファイルが作成されます。このファイルの拡張子は .iTrace になります。 テストが失敗した場合は、バグを作成できます。 テスト結果と共に保存されている IntelliTrace ファイルがこのバグに自動的にリンクされます。 IntelliTrace ファイルにデータが収集されることによって、コードのエラーを再現して診断するために必要な時間が短縮され、この結果、デバッグの生産性が向上します。 この IntelliTrace ファイルから、別のコンピューターでローカル セッションをシミュレートできます。これにより、バグを再現できない可能性が減少します。
詳細については、「IntelliTrace を使用したデバッグ」を参照してください。
ASP.NET プロファイラー: ASP.NET Web アプリケーションのパフォーマンス データを収集する ASP.NET プロファイリングを含むテストの設定を作成できます。
メモこの診断データ アダプターは、Visual Studio 2010 Ultimate が必要となる Web サイトを使用するロード テスト専用のアダプターです。コード カバレッジ: テストでカバーされるコードの範囲を調べるために使用するコード カバレッジ情報を含むテストの設定を作成できます。
イベント ログ: イベント ログ収集を指定し、これをテスト結果に含めるようにテストの設定を構成できます。
ネットワーク エミュレーション: テストの設定を使用して、テストに対して人為的なネットワーク負荷をかけることを指定できます。 ネットワーク エミュレーションでは、ダイヤルアップなどの特定のネットワーク接続の速度をエミュレートすることにより、マシンに対する通信に影響を与えます。
メモネットワーク接続の速度を向上するためにネットワーク エミュレーションを使用することはできません。システム情報: テストを実行するコンピューターのシステム情報を含めるようにテストの設定を構成できます。 システム情報は、テストの設定を使用して、テスト結果で指定します。
この情報を収集するために構成は必要ありません。
テスト影響: テスト ケースの実行時にアプリケーション コードのどのメソッドが使用されたかについての情報を収集できます。 これを、開発者によるアプリケーション コードに対する変更と合わせて使用することにより、このような開発上の変更によって影響を受けたテストを判別できます。
ビデオ レコーダー: 自動テストの実行時にデスクトップ セッションのビデオ記録を作成できます。 これは、コード化された UI テストでのユーザー アクションを確認するために使用できます。 ビデオは、再現するのが困難なアプリケーション上の懸案事項をチーム メンバーが特定するのに役立ちます。
メモテストをリモートで実行する際、そのエージェントが対話プロセス モードで実行してない限りビデオ レコーダーは作動しません。[次へ] をクリックします。
[配置] ページが表示されます。
テストを実行するたびに配置用の個別のディレクトリを作成するには、[配置を有効にする] をクリックします。
注意
このオプションを選択した場合は、テストの実行時にアプリケーションの作成を続行できます。
テストの実行に使用するディレクトリに、テストに必要なファイルを追加するには、[ファイルの追加] をクリックし、追加するファイルを選択します。
テストの実行に使用するディレクトリに、テストに必要なディレクトリを追加するには、[ディレクトリの追加] をクリックし、追加するディレクトリを選択します。
注意
プロパティおよび DeploymentItem 属性を使用して個々のテストのファイルおよびディレクトリを配置する方法の詳細については、「方法 : テストの配置を構成する」を参照してください。
テストの前後にスクリプトを実行するには、[セットアップおよび後処理用のスクリプト] をクリックします。
[セットアップおよび後処理用のスクリプト] ページが表示されます。
[セットアップ スクリプト] にスクリプト ファイルの場所を入力するか、省略記号 […] をクリックしてセットアップ スクリプトを指定します。
[後処理用スクリプト] にスクリプト ファイルの場所を入力するか、省略記号 […] をクリックして後処理用スクリプトを指定します。
別のホストを使用してテストを実行する場合は、[ホスト] をクリックします。
- ASP.NET サイトと同じプロセスで単体テストを実行するには、[ホストの種類] の [ASP.NET] を選択します。 ホストの構成方法の詳細については、「ASP.NET Web サービスの単体テスト」を参照してください。
(省略可能) 各テストの実行および個別のテストの期間を制限する場合は、[テストのタイムアウト] をクリックします。
時間制限を超えた場合にテストの実行を中止するには、[テストの実行時間が次の値を超えた場合、テストの実行を中止する] を選択し、この制限に使用する値を入力します。
時間制限を超えた場合に個々のテストを失敗とするには、[テストの実行時間が次の値を超えた場合、個々のテストを失敗とする] を選択し、この制限に使用する値を入力します。
(省略可能) 各テストの実行および個別のテストの期間を制限する場合は、[テストのタイムアウト] をクリックします。
時間制限を超えた場合にテストの実行を中止するには、[テストの実行時間が次の値を超えた場合、テストの実行を中止する] を選択し、この制限に使用する値を入力します。
時間制限を超えた場合に個々のテストを失敗とするには、[テストの実行時間が次の値を超えた場合、個々のテストを失敗とする] を選択し、この制限に使用する値を入力します。
(省略可能) 単体テストで読み込まなくてはならないアセンブリの場所を指定する必要がある場合は、[単体テスト] をクリックします。
[読み込まれるアセンブリのルート フォルダー] では、[参照] をクリックしてフォルダーを探し、テキスト ボックスに入力します。
指定するルート フォルダーには環境変数を含めることができます。またこのフォルダーは、テストが実行される AppDomain の ApplicationBase として使用されるディレクトリを表します。 このディレクトリ内のすべてのアセンブリは、単体テストで読み込むことができます。 稼動環境では、これを、テスト対象コードのアセンブリがインストールされるディレクトリに設定することをお勧めします。 開発環境では、テスト対象コードのアセンブリがビルドされるディレクトリに設定することをお勧めします。 これにより、テストの処理中に製品バイナリをコピーしなくても、テストの探索および実行時に、ユーザーが保持している製品バイナリに対する参照を読み込んで解決できるようになります。
ここで値が設定されていないと、テストが実行される AppDomain の ApplicationBase が、テストを格納するディレクトリに設定されます。
[テスト ディレクトリ内のアセンブリに対して読み込みコンテキストを使用します] チェック ボックスをオンまたはオフにします。
既定では、大部分のアセンブリは正しい "読み込みコンテキスト" に読み込まれます。 通常、[テスト ディレクトリ内のアセンブリに対して読み込みコンテキストを使用します] はオンのままにしてください。 ただし、これをオフにする場合はいつくかの条件があります。 テスト ディレクトリに大量のアセンブリがあり、[読み込まれるアセンブリのルート フォルダー] で特定の場所を指定しており、テストが読み込みコンテキストでの読み込みに依存しない場合は、読み込みコンテキストを使用しないでこれらのテスト アセンブリを読み込むと、パフォーマンスが向上する可能性があります。 テストが、読み込みコンテキスト以外のコンテキストでの読み込みに依存している場合 (非一般的)。
詳細については、「アセンブリの読み込みのベスト プラクティス」を参照してください。
[テストの実行時に使用するフォルダー] の下で、[フォルダーの追加] をクリックします。
[フォルダーの参照] ダイアログ ボックスが表示されます。
使用するフォルダーを見つけて [OK] をクリックします。
使用する頻度が高いと考えられる設定は、[テストの実行時に使用するフォルダー] です。 テストの探索および実行時にアセンブリを解決する必要があるフォルダーへのパスは、複数指定できます。 このセクションで指定する各パスには、環境変数を含めることができます。 また、ここで指定する各パスには、以下に示す 2 つの関連するオプションがあります。
第 1 のオプション [読み込みコンテキストの使用] チェック ボックスをオンにして、ディレクトリのアセンブリを解決する際にディレクトリが読み込みコンテキストを使用する必要があることを指定します。 テストの正常実行のために読み込みコンテキストを使用する必要がない場合は、このチェック ボックスをオフにするとパフォーマンスが向上する可能性があります。
第 2 のオプション [サブフォルダーを含める] チェック ボックスをオンにして、ディレクトリのアセンブリを解決する際にサブフォルダーも対象として使用するように指定します。
[テストの探索時に使用する追加のフォルダー] の下で、[フォルダーの追加] をクリックします。
[フォルダーの参照] ダイアログ ボックスが表示されます。
使用するフォルダーを見つけて [OK] をクリックします。
この [テストの探索時に使用する追加のフォルダー] は、チーム ビルドでテストをリモートで実行したり、Microsoft テスト マネージャーから自動実行を行う際に役立ちます。 ここに提供されているパスはアセンブリ解決に使用されますが、使用されるのはテストの探索時のみです。 これらのパスには、環境変数を含めることができます。 テストがビルドの格納場所からリモートで実行されるようにスケジュール設定されているが、テスト アセンブリのすべての依存関係が同じディレクトリに存在するわけではない場合、これらのパスを使用すると、MSTest またはテスト コントローラーは、テストを探索するための十分な依存アセンブリを検出でき、リモート コンピューターでテストを実行するようにスケジュール設定できます。
Microsoft テスト マネージャーでスケジュール設定する実行に関しては、追加のトークン "%BuildDrop%" があります。このトークンは、通常、ビルドの格納場所を参照するために使用できます。 このトークンにより、新しいビルドがテストされるたびにテストの設定を作成または更新する必要がなくなります。 ただし、このトークンはチーム ビルドから直接サポートされません。 ビルドの格納場所がビルド定義の BuildDrop という名前の環境変数に設定されていれば、このトークンを使用した場合と同じ結果を得ることができます。
詳細については、「単体テストを使用したコードの検証」を参照してください。
(省略可能) テストの設定に基づく Web パフォーマンス テストの実行方法を制御するプロパティを構成するには、[Web テスト] をクリックします。
[固定された実行数] または [データ ソース行ごとに 1 つ実行] を選択します。
[ブラウザーの種類] ドロップダウン リストを使用して、Web パフォーマンス テストで使用する Web ブラウザーを選択します。 たとえば、[Internet Explorer 8.0] です。
Web パフォーマンス テストの詳細については、「アプリケーションのパフォーマンスおよびストレスのテスト」を参照してください。
注意
Web パフォーマンス テストには Visual Studio 2010 Ultimate が必要です。
[名前を付けて保存] をクリックして、テストの設定を保存します。 [オブジェクト名] に、必要なファイルの名前を入力します。
注意
テストの設定を変更する必要がある場合は、[テスト] をクリックし、[テスト設定の編集] をクリックして、作成したテストの設定をポイントします。 詳細については、「方法: テスト計画の既存のテスト設定を編集する」を参照してください。
ソリューションからテストの設定を削除するには
ソリューション エクスプローラーの [ソリューション エクスプローラー] フォルダーで、削除するテストの設定を右クリックし、[削除] をクリックします。
テストの設定ファイルがソリューションから削除されます。 この変更は、[テスト] メニューの [アクティブなテスト設定の選択] オプションおよび [テスト設定の編集] オプションの選択肢の一覧に反映されます。
参照
概念
コンピューターの設定およびテストの設定を使用した診断情報の収集
テスト コンピューターでのテストの実行またはデータの収集の設定
その他の技術情報
Visual Studio から自動テストを実行するためのテストの設定の作成