コントロールの実行時の動作を変更する
コントロールを挿入し、ラッパー クラスを作成した後に、コントロールのメソッドを呼び出し、コントロールのイベント ハンドラーをプログラミングできます。
コントロールのラッパー クラスによって、コントロールの実行時の動作を変更できる関数が決まります。 適切なラッパー クラスのヘッダー ファイルをインクルードして、用途に合ったメソッドを使用してください。 プロパティを設定するには、名前が Set で始まるプロパティを持つアクセサー メソッドを使用します。 プロパティを取得するには、名前が Get で始まるプロパティを持つアクセサー メソッドを使用します。 イベント ハンドラーは後で作成できます。
コントロールは、オートメーションを使用して実装されているため、渡すことができる型はオートメーション セーフな型 (BSTR や VARIANT など) に限られます。 BSTR および VARIANT の割り当てと設定は、システム コールを使用して実行できます。または、ATL ラッパー クラス (CComBSTR、CComVariant)、Visual C++ の COM コンパイラがサポートするラッパー クラス (_bstr_t、_variant_t)、または MFC ラッパー クラス (COleVariant) を使用しても実行できます。
データ コントロールを追加すると、内部データ オブジェクトを操作するために、データ コントロールのコクラスのラッパー クラスが ActiveX コントロールの挿入ウィザードによって作成されます。 ラッパー クラスは、タイプ ライブラリで宣言されている内部オブジェクトだけを表します。RDO または ADO の全体が取り込まれるわけではありません。
ADO または RDO を直接使用するには、#import ディレクティブをサポートしているコンパイラ COM サポート クラス、または該当する SDK を使用して、ADO または RDO の DLL (Msado15.dll または Msrdo20.dll) に直接接続する必要があります。
実行時にコントロール プロパティを設定するには
ActiveX コントロールの一部のプロパティは、実行時に読み取り専用である場合があり、動的な作成が困難です。 サポート技術情報の文書「HOWTO: Set ActiveX Control Design-Time Properties at Run Time (Q260744)」で説明されているように、コントロール コンテナーの OnAmbientPropertyChange ハンドラーをオーバーライドすることにより、プロパティの初期化のためにデザイン モードを一時的にシミュレートできます。 サポート技術情報の文書は、https://support.microsoft.com/default.aspx で参照できます。