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Web パフォーマンス テストへのデータ ソースのバインド

Web パフォーマンス テストにデータ バインディングを使用して、Web パフォーマンス テスト内の HTTP 要求に入力を渡すことができます。 たとえば、ログオン名およびログオン パスワードの一覧を渡すと、Web パフォーマンス テストの実行中、ログオン試行を反復するときに使用できます。

Web パフォーマンス テストをチェックし、テストのどの部分をデータ ドリブンにするかを決定できます。 次に、そのテスト部分のデータ ソースを作成します。 データは、Web パフォーマンス テストの複数の位置でバインドできます。

データ バインドの詳細

データ バインドを使用することにより、データベースが Web パフォーマンス テストにデータを提供できるようになります。 データ ソースのデータを、フォーム ポスト パラメーターなどのデータを必要とする Web 要求の一部にバインドできます。 データベースのデータにバインドするには、[データ ソースの追加] をクリックします。

さらに、.csv ファイル、XML ドキュメント、Excel、Access、SQL Server データベースなど、OLE DB データ ソースもデータ バインディングに使用できます。

データ バインディングは、次のような目的に使用することもできます。

  • Web パフォーマンス テスト エディターで編集できるプロパティ

  • 検証規則および抽出ルールと Web サービス要求

  • テスト プラグインおよび要求レベルのプラグインのプロパティ

プラグインや規則でデータ バインディングを使用する場合は、データ バインディング構文 {{<context-variable-name}} を手動で入力する必要があります。 データ ソースでは、項目が dataSourceName.TableName.ColumnName という形式でコンテキスト内に配置されます。 つまり、バインディングは {{ds1.myTable.myColumn}} のようになります。

データ バインディングを使用するプロパティ

  • [資格情報の設定]
    データベースのデータにバインドし、テストの資格情報を設定します。 たとえば、テストで使用するログオン名およびパスワードの一覧を持つことができます。

    詳細については、「方法: Web パフォーマンス テストの資格情報を設定する」を参照してください。

  • [QueryString パラメーター]
    Web パフォーマンス テストで使用される名前と値のペアに対するデータベースのデータにバインドします。

  • [フォーム フィールド パラメーター]
    Web フォームに表示される入力フィールドに対するデータベースのデータにバインドします。

  • [要求 URL]
    要求 URL をデータベース ファイルのデータにバインドします。

アクセス方法

Visual Studio Ultimate では、データ ソースにバインドする場合、データベース内のレコードに対して、順次アクセス、ランダム アクセス、およびユニーク アクセスをサポートしています。

  • 順次
    最初のレコードから開始し、テーブル内を 1 行ずつ移動します。 これは、既定の設定です。 このアクセス方法では、テストが終わるまでテーブル内のデータをループします。

  • ランダム
    テーブル内の行をランダムに移動します。 このアクセス方法では、テストが終わるまでテーブル内のデータをループします。

  • 一意
    データを 1 行ずつ順番に移動しますが、各レコードには 1 回だけアクセスします。 ループは行われません。

ロード テストの実行に関する考慮事項

現実世界のアクティビティをより現実的にモデル化し、サーバー キャッシュなどが効果的に使用されていることを確認できるため、データ ドリブン テストの実行は、適切なロード テストを実行するために重要です。

ロード テストに組み込まれた Web パフォーマンス テストをリモート コンピューターで実行する場合は、各エージェント コンピューターでバインド データをどのように使用するかを検討する必要があります。 たとえば、アクセス方法が順次またはランダムの場合、各エージェントは、そのエージェントで作成されるすべての仮想ユーザーが共有するデータの完全なコピーを取得します。 一方、アクセス方法がユニークの場合、データはエージェント間で分割されます。 詳細については、「テスト コントローラーおよびテスト エージェントを使用した複数のテスト コンピューターへのロード テストの分散」を参照してください。

また、テキスト ファイルをデータ ソースとして使用している場合は、データ ソースの場所も検討する必要があります。 デザイン時にディレクトリ パスを c:\datafolder のようにハード コードした場合、実行時に各エージェント コンピューターの c:\datafolder にデータベース ファイルが存在している必要があります。 データ ソースは、ネットワーク共有上に作成することをお勧めします。 データをネットワーク共有上に作成することで、データを他の Web パフォーマンス テストで再利用したり、他のテスト担当者と共有したりできるほか、リモート コンピューター上のロード テストでも使用できるようになります。

タスク

タスク

関連するトピック

Web パフォーマンス テストへのデータ ソースの追加: Web パフォーマンス テストに HTTP 要求をバインドできるようにするために、Web パフォーマンス テストにデータ ソースを追加します。 追加できるのは、データベース、XML ファイル、またはコンマ区切り値ファイル (CSV) からのデータ ソースです。 列見出しのない CSV ファイルなどのテキスト ファイル データ ソースを記述するスキーマ定義も指定できます。

Web 要求へのデータ ソースのバインド: Web 要求にデータ ソースを追加した後、Web パフォーマンス テストで、Web パフォーマンス テスト要求をデータ ソースにバインドできます。

データ ソースの Web サービス要求へのバインド: Web サービス要求をデータ ソースにバインドできます。

メモメモ
データ ソースを Web サービス要求にバインドするには、XML コードで SOAP 本体を手動で編集する必要があります。

Web パフォーマンス テストでのデータへのアクセス回数の構成: Web パフォーマンス テストがデータ ソース内のデータにアクセスする回数を構成します。

参照

処理手順

方法 : Web 要求にデータ バインディングを追加する

方法: Web パフォーマンス テストの資格情報を設定する

その他の技術情報

Web パフォーマンス テスト エディターを使用した Web パフォーマンス テスト記録のカスタマイズ

Web パフォーマンス テストの作成と編集

テスト コントローラーおよびテスト エージェントを使用した複数のテスト コンピューターへのロード テストの分散