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TFSConfig Lab /Settings コマンド

TFSConfig Lab /Settings オプションを使用して Visual Studio Lab Management を構成できます。Settings オプションによって、次のタスクが実行されます。

  • ラボ内の仮想マシンの管理を制御する SCVMM (System Center Virtual Machine Manager) サーバーの名前を設定します。

  • すべてのホスト グループ内の物理コンピューターから接続できるネットワークの場所 (ネットワーク ドメインやワークグループなど) を設定します。

  • ラボ内のネットワーク分離ネットワークの IP アドレスおよび仮想 DNS サフィックスを設定します。

TfsConfig Lab 
/Settings
[/ScVmmServerName:VMMServerName]
[/NetworkLocation:networkLocation]
[/IpBlock:networkIsolationIpRange]
[/DnsSuffix:networkIsolationDnsSuffix] 
[/NoPrompt]
[/List]

オプション

オプション

説明

ScvmmServerName:VMMServerName

省略できます。Team Foundation Server で使用する SCVMM (System Center Virtual Machine Manager) 2008 サーバーの完全修飾名を設定します。この名前は、仮想マシンの管理に使用する SCVMM サーバーの名前です。

Team Foundation Server が SCVMM と通信するには、Team Foundation Server が実行されているアカウントを SCVMM の Administrator ロールに追加する必要があります。

NetworkLocation:networkLocation

省略できます。ラボ ネットワーク内のすべてのホストで使用できるネットワーク (ネットワーク ドメインやワークグループなど) の完全修飾名を設定します。仮想マシンをプロビジョニングするとき、Lab Management は、指定されたネットワークに自動的に仮想マシンを接続します。SCVMM 管理者コンソールを使用すると、ホスト上で利用可能なネットワークの場所を見つけることができます。

IpBlock:networkIsolationIpRange

省略できます。分離ネットワークの作成時に環境内の仮想マシンに割り当てる IP アドレスの範囲を設定します。IP アドレスは仮想マシン間の内部ルーティングにのみ使用され、環境の境界を越えて公開されることはありません。このため、/NetworkLocation オプションで指定されるネットワーク内で使用されていない任意の IP 範囲を指定できます。ほとんどの場合、既定の範囲である 192.168.23.0/24 を使用できます。ネットワーク分離環境への接続に問題が発生した場合は、別の範囲を選択する必要が生じることがあります。

DnsSuffix:networkIsolationDnsSuffix

省略できます。仮想環境の分離ネットワーク上にある仮想マシンの名前の登録に使用する DNS サフィックスを設定します。サフィックスが DNS 階層構造で適切に構成されていることを確認するには、ネットワーク管理者に問い合わせてください。

NoPrompt

省略できます。確認のプロンプトを表示しません。/List オプションと併せて使用しないでください。

List

Lab Management に現在構成されている値を一覧表示します。

解説

TfsConfig Lab /Settings コマンド ラインでは、/ScvmmServerName/NetworkLocation/IpBlock/DnsSuffix、または /List の各オプションのいずれかを指定する必要があります。

Lab Management を設定するには、/ScVmmServerName オプションと /NetworkLocation オプションの両方を指定する必要があります。ただし、この 2 つのオプションは、別々のコマンド ラインで指定できます。

ネットワークの分離を設定するには、/IpBlock オプションと /DnsSuffix オプションの両方を指定する必要があります。ただし、この 2 つのオプションは、別々のコマンド ラインで指定できます。

ネットワークを分離すると、コンピューター名や IP アドレスの競合を避けて、1 つの仮想マシンの複数のコピーを使用できます。分離ネットワークには、DNS サフィックスと IP 範囲の両方を割り当てる必要があります。IP アドレスは仮想マシン間の内部ルーティングにのみ使用され、環境の境界を越えて公開されることはありません。このため、パブリック ネットワークで使用されていない任意の IP 範囲を指定できます。ほとんどの場合、既定の範囲である 192.168.1.0/24 を使用できます。ネットワーク分離環境への接続に問題が発生した場合は、別の範囲を選択する必要が生じることがあります。

使用例

最初の例では、1 つのコマンド ラインで /ScvmmServerName オプションと /NetworkLocation オプションを使用して Lab Management を設定します。2 番目の例では、別々のコマンド ラインで /IpBlock オプションと /DNSSuffix オプションを使用してネットワークの分離を構成します。

REM First example
tfsconfig lab /settings /scvmmservername:vmmserver /networklocation:lab1.contoso.com

REM Second example
tfsconfig lab /settings /ipblock: 192.168.23.0/24
tfsconfig lab /settings /dnssuffix:virtual1.lab1.contoso.com

参照

関連項目

TFSConfig Lab /LibraryShare コマンド

TFSConfig Lab /HostGroup コマンド

概念

TFSConfig Lab コマンド リファレンス

TFSLabConfig コマンド リファレンス

Lab Management の構成と管理

その他の技術情報

TFSConfig でのサーバー構成の管理