次の方法で共有


Web パフォーマンス テストへのデータ ソースのバインド

Web パフォーマンス テストにデータ バインディングを使用して、Web パフォーマンス テスト内の HTTP 要求に入力を渡すことができます。たとえば、ログオン名およびログオン パスワードの一覧を渡すと、Web パフォーマンス テストの実行中、ログオン試行を反復するときに使用できます。

Web パフォーマンス テストをチェックし、テストのどの部分をデータ ドリブンにするかを決定できます。次に、そのテスト部分のデータ ソースを作成します。データは、Web パフォーマンス テストの複数の位置でバインドできます。

要件

  • Visual Studio Ultimate

データ バインドの詳細

データ バインドを使用することにより、データベースが Web パフォーマンス テストにデータを提供できるようになります。データ ソースのデータを、フォーム ポスト パラメーターなどのデータを必要とする Web 要求の一部にバインドできます。データベースのデータに [データ ソースの追加] を選択してバインドできます。

さらに、.csv ファイル、XML ドキュメント、Excel、Access、SQL Server データベースなど、OLE DB データ ソースもデータ バインディングに使用できます。

データ バインディングは、次のような目的に使用することもできます。

  • Web パフォーマンス テスト エディターで編集できるプロパティ

  • 検証規則および抽出ルールと Web サービス要求

  • テスト プラグインおよび要求レベルのプラグインのプロパティ

プラグインや規則でデータ バインディングを使用する場合は、データ バインディング構文 {{<context-variable-name}} を手動で入力する必要があります。データ ソースでは、項目が dataSourceName.TableName.ColumnName という形式でコンテキスト内に配置されます。つまり、バインディングは {{ds1.myTable.myColumn}} のようになります。

ms404707.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifデータ バインディングを使用するプロパティ

  • [資格情報の設定]
    データベースのデータにバインドし、テストの資格情報を設定します。たとえば、テストで使用するログオン名およびパスワードの一覧を持つことができます。

    詳細については、「方法: Web パフォーマンス テストの資格情報を設定する」を参照してください。

  • [QueryString パラメーター]
    Web パフォーマンス テストで使用される名前と値のペアに対するデータベースのデータにバインドします。

  • [フォーム フィールド パラメーター]
    Web フォームに表示される入力フィールドに対するデータベースのデータにバインドします。

  • [要求 URL]
    要求 URL をデータベース ファイルのデータにバインドします。

ms404707.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifアクセス方法

Visual Studio Ultimate では、データ ソースにバインドする場合、データベース内のレコードに対して、順次アクセス、ランダム アクセス、およびユニーク アクセスをサポートしています。

  • Sequential
    最初のレコードから開始し、テーブル内を 1 行ずつ移動します。既定値です。このアクセス方法では、テストが終わるまでテーブル内のデータをループします。

  • ランダム
    テーブル内の行をランダムに移動します。このアクセス方法では、テストが終わるまでテーブル内のデータをループします。

  • 一意
    データを 1 行ずつ順番に移動しますが、各レコードには 1 回だけアクセスします。ループは行われません。

ms404707.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifロード テストの実行に関する考慮事項

現実世界のアクティビティをより現実的にモデル化し、サーバー キャッシュなどが効果的に使用されていることを確認できるため、データ ドリブン テストの実行は、適切なロード テストを実行するために重要です。

ロード テストに組み込まれた Web パフォーマンス テストをリモート コンピューターで実行する場合は、各エージェント コンピューターでバインド データをどのように使用するかを検討する必要があります。たとえば、アクセス方法が順次またはランダムの場合、各エージェントは、そのエージェントで作成されるすべての仮想ユーザーが共有するデータの完全なコピーを取得します。一方、アクセス方法がユニークの場合、データはエージェント間で分割されます。詳細については、「テスト コントローラーおよびテスト エージェントを使用した複数のテスト コンピューターへのロード テストの実行の分散」を参照してください。

また、テキスト ファイルをデータ ソースとして使用している場合は、データ ソースの場所も検討する必要があります。デザイン時にディレクトリ パスを c:\datafolder のようにハード コードした場合、実行時に各エージェント コンピューターの c:\datafolder にデータベース ファイルが存在している必要があります。データ ソースは、ネットワーク共有上に作成することをお勧めします。データをネットワーク共有上に作成することで、データを他の Web パフォーマンス テストで再利用したり、他のテスト担当者と共有したりできるほか、リモート コンピューター上のロード テストでも使用できるようになります。

タスク

タスク

関連するトピック

Web パフォーマンス テストへのデータ ソースの追加: Web パフォーマンス テストに HTTP 要求をバインドできるようにするために、Web パフォーマンス テストにデータ ソースを追加します。追加できるのは、データベース、XML ファイル、またはコンマ区切り値ファイル (CSV) からのデータ ソースです。列見出しのない CSV ファイルなどのテキスト ファイル データ ソースを記述するスキーマ定義も指定できます。

Web 要求へのデータ ソースのバインド: Web 要求にデータ ソースを追加した後、Web パフォーマンス テストで、Web パフォーマンス テスト要求をデータ ソースにバインドできます。

データ ソースの Web サービス要求へのバインド: Web サービス要求をデータ ソースにバインドできます。

メモメモ
データ ソースを Web サービス要求にバインドするには、XML コードで SOAP 本体を手動で編集する必要があります。

Web パフォーマンス テストでのデータへのアクセス回数の構成: Web パフォーマンス テストがデータ ソース内のデータにアクセスする回数を構成します。

参照

処理手順

方法 : Web 要求にデータ バインディングを追加する

方法: Web パフォーマンス テストの資格情報を設定する

その他の技術情報

Web パフォーマンス テスト エディターを使用した Web パフォーマンス テスト記録のカスタマイズ

Web パフォーマンス テストの作成と編集

テスト コントローラーおよびテスト エージェントを使用した複数のテスト コンピューターへのロード テストの実行の分散