テーブルにあるすべての行の値の要約または集計 (Visual Database Tools)

適用対象:SQL Server

集計関数

集計関数を使用すると、テーブルのすべての値の要約を作成できます。 たとえば、 titles テーブルの本の総額を表示するには、次のようなクエリを作成できます。

SELECT SUM(price)  
FROM titles  

複数の列に対する集計関数を使用して、同じクエリで複数の集計を作成できます。 たとえば、 price 列の合計と discount 列の平均を計算するクエリを作成できます。

同じクエリで同じ列を合計、カウント、平均などの異なる方法で集計できます。 たとえば、次のクエリは、 price テーブルから titles 列の平均および合計を求めます。

SELECT AVG(price), SUM(price)  
FROM titles  

検索条件を追加すると、条件を満たす行のサブセットを集計できます。

注意

行のカウントは、テーブルのすべての行と、特定の条件を満たす行のどちらでも行うことができます。 詳しくは、「テーブルの行数のカウント (Visual Database Tools)」をご覧ください。

テーブルのすべての行に対して 1 つの集計値を作成すると、集計値だけが表示されます。 たとえば、 price テーブルの titles 列の値の合計を求める場合、書名、出版社名などは表示されません。

! 小計を求める、つまりグループを作成する場合は、グループごとに列の値を表示できます。 詳細については、「 クエリ結果内の行のグループ化 (Visual Database Tools)」を参照してください。

すべての行の値を集計する

1. 集計するテーブルが既にダイアグラム ペインに存在していることを確認します。

2. ダイアグラム ペインの背景を右クリックし、ショートカット メニューの [グループ化を追加] を選択します。 クエリおよびビュー デザイナー により、抽出条件ペインのグリッドに [グループ化] 列が追加されます。

3. 集計する列を抽出条件ペインに追加します。 この列の [出力] 列がマークされていることを確認します。

   集計する列に別名が自動的に割り当てられます。 この別名は、わかりやすい名前に変更することができます。 詳しくは、「列の別名の作成 (Visual Database Tools)」をご覧ください。

4. [グループ化] グリッド列で、[合計]、[平均]、[最小]、[最大]、[カウント] などの該当する集計関数を選択します。 結果セットの一意の行だけを集計する場合は、 [個別の最小値]など、DISTINCT オプションのある集計関数を選択します。 [グループ化]、 [式]、または [Where 条件]は、すべての行を集計するときには適用されないため、これらのオプションはクリックしないでください。

   クエリおよびビュー デザイナーにより、 SQL ペイン のステートメントの列名は、指定した集計関数に置き換えられます。 たとえば、SQL ステートメントは次のようになります。

   SELECT SUM(price)  
   FROM titles  
   

5. クエリで複数の集計を作成する場合は、手順 3. および手順 4. を繰り返します。

   クエリ出力リストまたは並べ替えリストに他の列を追加すると、グリッドの [グループ化] 列に [グループ化] という語句が、クエリおよびビュー デザイナーにより自動的に入力されます。 適切な集計関数を選択してください。

6. 集計する行のサブセットを指定する検索条件がある場合は、検索条件も追加します。

クエリを実行すると、結果ペインに指定した集計が表示されます。

注意

[グループ化] モードを明示的にオフにするまで、集計関数は SQL ペイン内に SQL ステートメントの一部として保持されます。 そのため、クエリの種類を変更したり、ダイアグラム ペインに表示されるテーブルまたはテーブル値オブジェクトを変更したりすると、作成されるクエリに無効な集計関数が含まれる可能性があります。

参照

クエリ結果の並べ替えおよびグループ化 (Visual Database Tools)
クエリ結果の要約 (Visual Database Tools)