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Excel で Manager OLAP キューブ データを分析する

重要

このバージョンのService Managerはサポート終了に達しました。 Service Manager 2022 にアップグレードすることをお勧めします。

Service Managerには、Microsoft Excel を使用して表形式で操作できるように、データ ウェアハウスに接続してデータを取得する、定義済みの Microsoft Online Analysis Processing (OLAP) データ キューブが含まれています。 開くと、空白のピボットテーブル レポートを含むワークシートとしてデータ キューブが表示されます。 OLAP データ ソースを定義する情報が、ワークシートに埋め込まれています。 レポートを開いたり、データ接続を更新したりすると、Excel は Microsoft SQL Server Analysis Services (SSAS) を使用して、データ ウェアハウスに接続し、主要業績評価指標 (KPI) やその他のデータを取得します。 開いた後、現在のワークシートには、データ ウェアハウスからのデータのスナップショットまたはサブセットが含まれます。 ワークシートを保存すると、データ ソースの接続情報、KPI、および行ったその他のカスタマイズが保存されます。 ワークシートを分析ライブラリに保存すると、Service Manager コンソールを使用しなくても、後で再度開くことができます。

Service Managerデータ キューブに含まれる KPI は、サーバー上で定義されている定義済みの特殊な計算メジャーであり、状態 (現在の値は特定の数値を満たしていますか?) や傾向 (時間の経過に伴う値は何ですか?) などの KPI を追跡できます。 これらの KPI がピボットテーブルに表示されると、サーバーは新しい Excel アイコン セットに似た関連アイコンを送信して、特定のしきい値の上または下の状態レベル (赤信号アイコンなど)、または、値が上昇傾向または下降傾向のどちらであるか (方向矢印など) を示すことができます。

ピボットテーブルを基に、すばやく簡単に有用なレポートを作成できます。 Service Manager データ キューブに表示されるピボットテーブルには、メジャー グループまたはディメンションと呼ばれる多くの定義済みの KPI カテゴリが含まれます。 これらのグループは、分類構造の最上位にあり、データを調査して重点的に分析を行なうのに役立ちます。 また、ほとんどのメジャー グループには、サブカテゴリと個々のフィールドからなる多くの追加レベルがあります。 カテゴリ、サブカテゴリ、およびフィールドはすべてピボットテーブルのフィールド リストに含まれています。 たとえば、次の手順に従って、簡単なレポートを作成できます。

  1. ピボットテーブルのフィールド リストを使用して、カテゴリを選択し、行として追加します。
  2. 2 番目のカテゴリを選択して、列として追加します。
  3. カテゴリまたはサブカテゴリを選択して、値を追加します。

レポートを作成したら、並べ替え、フィルター処理、書式設定、計算とグラフの追加によって、あらゆるレベルの複雑さを追加できます。 また、分析の実行中にカテゴリを切り替えることも可能です。

ピボットテーブルの OLAP データ キューブのデータを使用して Excel でレポートを作成し、データを操作するデモを表示するには、「ピボット テーブル データのドリルイン」を参照してください。

Excel を使用してService Manager OLAP データ キューブを表示および分析する

次の手順を使用すると、System Center - Service Manager から Microsoft Online Analysis Processing (OLAP) データ キューブを表示および分析できます。 また、ブックを分析ライブラリに保存することも可能です。 ピボットテーブルのフィールド リストを使用して、キューブからブックにフィールドをドラッグ アンド ドロップできます。 次の手順を使用するには、Service Manager コンソールを実行しているコンピューターに Microsoft Excel 2007 以降がインストールされている必要があります。

注意

Excel で初めてキューブを分析する場合、読み込みにしばらく時間がかかることがあります。

OLAP キューブ データを Excel で分析するには

  1. Service Manager コンソールで、[Data Warehouse] を選択、[Data Warehouse] ノードを展開して、[キューブ] を選択します
  2. [ キューブ ] ウィンドウでキューブ名を選択し、[ タスク] で [ Excel でキューブの分析] を選択します。 [ SystemCenterWorkItemsCube ] などを選択して分析します。
  3. Excel でワークシートが開いたら、ピボットテーブルのフィールド リストからフィールドをドラッグ アンド ドロップして、スライサーとグラフを作成できます。
    • たとえば、現在のオープン インシデントの合計数を表示するには、[ IncidentDimGroup] を展開して [ 開かれたインシデント] を選択します。
    • フィールドを追加して、より複雑な分析を生成できます。 たとえば、[ DisplayName ] フィールドを選択して [ ComputerDim ] ディメンションからコンピューターを追加して、コンピューターごとのインシデントの数を表示できます。
  4. 必要に応じて、ブックを共有フォルダーか、分析ライブラリなどの共有の場所に保存することができます。 分析ライブラリの詳細については、「How to Use the Analysis Library」を参照してください。

Excel スライサーを使用して OLAP キューブ データService Manager表示する

Service Managerから使用できる最も便利なレポート データは、データ キューブの形式です。 キューブ データの表示や操作を行う方法の 1 つに、Microsoft Excel のピボットテーブルの使用があります。 Excel のスライサーを使用して、ピボットテーブル データをフィルター処理できます。

スライサーとは、ピボットテーブル レポートのデータをすばやくフィルター処理するための一連のボタンを備えた使いやすいフィルター処理コンポーネントです。これを使用すると、ドロップダウン リストを開いて抽出するアイテムを探す必要がなくなります。

ピボットテーブル レポートの通常のフィルターを使用して複数のアイテムを抽出した場合、複数のアイテムが抽出されていることが示されるだけで、フィルター処理の詳細を確認するには、ドロップダウン リストを開く必要があります。 一方、スライサーでは、適用されているフィルターが明確に示され、フィルター処理の詳細も表示されるため、フィルター処理後のレポートに表示されたデータの内容を簡単に把握できます。

Excel スライサーの詳細については、「ス ライサーを使用して Microsoft Office Web サイトのピボットテーブル データをフィルター処理する」を参照してください。

次の手順