次の方法で共有


カスタム パラメーター

カスタム パラメーターは、ウィザードが開始された後のウィザードの操作を制御します。 関連する .vsz ファイルは、統合開発環境 (IDE) によってパッケージ化され、ウィザードの開始時に文字列の配列としてウィザードに渡される、ユーザー定義パラメーターの配列を提供します。 その後、ウィザードは、文字列の配列を解析し、その情報を使用してウィザードの実際の操作を制御します。 ウィザードでは、この方法で、.vsz ファイルの内容に応じて機能をカスタマイズすることができます。

一方、コンテキスト パラメーターは、ウィザードの開始時のプロジェクトの状態を定義します。 詳細については、コンテキスト パラメーターに関するページを参照してください。

カスタム パラメーターを持つ .vsz ファイルの例を次に示します。

VSWIZARD 8.0
Wizard=VsWizard.VsWizard_Engine
Param="WIZARD_NAME = Sample Wizard"
Param="WIZARD_UI = FALSE"
Param="RELATIVE_PATH = VSWizards\Classwiz\ATL"
Param="PREPROCESS_FUNCTION = CanAddATLSupport"
Param="PROJECT_TYPE = CSPROJ"

.vsz ファイルの作成者は、パラメーターの値を追加します。 ユーザーが [ファイル] メニューで、またはソリューション エクスプローラーでプロジェクトを右クリックして、[新しいプロジェクト] または [新しい項目の追加] を選択すると、IDE によってこれらの値が文字列の配列に収集されます。 その後、IDE は VSADDITEMOPERATION フラグが設定されたプロジェクトの AddItem メソッドを呼び出し、プロジェクトはウィザードを実行して結果を返す RunWizardFile メソッドを呼び出します。

ウィザードは、文字列の配列を解析し、文字列を適切に処理する役割を果たします。 このようにして、カスタム パラメーターを実装することで、さまざまな機能を実行する 1 つのウィザードを作成できます。 言い換えると、1 つのウィザードには 3 つの異なる .vsz ファイルが含まれていることがあります。 各ファイルは、さまざまな状況でウィザードの動作を制御するために、さまざまなカスタム パラメーターのセットを渡します。

詳細については、ウィザード (.vsz) ファイルに関するページを参照してください。