ビルド ログ ファイルを表示、保存、および構成する

Visual Studio IDE でプロジェクトをビルドしたら、[出力] ウィンドウでそのビルドに関する情報を表示できます。 この情報を使って、ビルド エラーをトラブルシューティングしたり、すべてのビルド ツールに使用された正確なコマンド ラインを表示したり、ビルド プロセス全体に関する完全な診断情報を取得したりできます。

  • C++ のプロジェクトでは、プロジェクトのビルド時に作成および保存されたログ ファイルで同じ情報を確認することもできます。

  • .NET プロジェクトの場合は、ビルド出力ウィンドウ内をクリックし、Ctrl+S キーを押します。 Visual Studio から、[出力] ウィンドウの情報を保存するログ ファイルの場所を指定することを求められます。

また、IDE を使用すれば、各ビルドについて、表示する情報の種類を指定することもできます。

MSBuild を使用して任意の種類のプロジェクトをビルドする場合は、ビルドに関する情報を保存するログ ファイルを作成することができます。 詳細については、ビルド ログの取得に関するページを参照してください。

C++ プロジェクトのビルド ログ ファイルを表示するには

  1. Windows エクスプローラーまたはファイル エクスプローラーで、次のファイルを開きます (プロジェクトのルート フォルダーの相対パスです): Release\{ProjectName}.Log または Debug\{ProjectName}.log

マネージ コード プロジェクトのビルド ログ ファイルを作成するには

  1. メニュー バーで、 [ビルド]>[ソリューションのビルド] の順にクリックします。

  2. [出力] ウィンドウで、テキスト内のどこかをクリックします。

  3. Ctrl+S を押します。

    Visual Studio から、ビルド出力を保存する場所を指定することを求められます。

-fileLogger (-fl) コマンド ライン オプションを使用して、コマンド ラインから直接 MSBuild を実行してログを生成することもできます。 「MSBuild でのビルド ログの取得」を参照してください。

ビルド ログに含める情報の量を変更するには

  1. メニュー バーで、[ツール]>[オプション] の順に選択します。

  2. [プロジェクトおよびソリューション] ページで、[ビルド/実行] ページを選択します。

  3. [MSBuild プロジェクト ビルドの出力の詳細] の一覧で、いずれかの値を選択し、[OK] ボタンを選択します。

次の表では、ログの詳細度 (列の値) が、ログに記録されるメッセージの種類 (行の値) に与える影響を示します。

メッセージの種類と詳細 Quiet 最小 標準 詳細 診断
エラー
警告
高重要度のメッセージ
通常の重要度のメッセージ
低重要度のメッセージ
MSBuild エンジンの追加情報

コンパイラやその他のツールに使用されたコマンド ラインを表示する場合は、少なくとも [詳細] の詳細レベルを選択してください。

詳細については、「[オプション] ダイアログ ボックス、[プロジェクトおよびソリューション]、[ビルド/実行]」および「LoggerVerbosity」を参照してください。

重要

[出力] ウィンドウ (すべてのプロジェクト) と <ProjectName>.txt ファイル (C++ プロジェクトのみ) に変更を反映するには、プロジェクトをリビルドする必要があります。

バイナリ ログを使用して、大きなログ ファイルを簡単に参照できるようにする

バイナリ ログは .NET プロジェクトのオプション機能です。これにより、ログ参照のエクスペリエンスが向上し、大きなログで情報を見つけやすくなります。 バイナリ ログを使用するには、Project System Tools をインストールします。 詳細については、https://msbuildlog.com およびバイナリ ログに関する記事を参照してください。

バイナリ ログは .NET プロジェクトのオプション機能です。これにより、ログ参照のエクスペリエンスが向上し、大きなログで情報を見つけやすくなります。 バイナリ ログを使用するには、Project System Tools 2022 をインストールします。 詳細については、https://msbuildlog.com およびバイナリ ログに関する記事を参照してください。