コンピューター上の物理メモリの量を変更することなく、テスト用のメモリ不足環境をシミュレートできます。 代わりに、BCDedit /set コマンドで truncatememory オプションまたは removememory オプションを使用して、オペレーティング システムで使用できるメモリを制限できます。
切り捨てまたは削除のオプションは、Windows 7 以降で使用できます。
truncatememory オプションは、指定された物理アドレス以上のすべてのメモリを無視します。
removememory オプションを使用すると、Windows で使用できるメモリが指定された量 (MB 単位) 減少します。 どちらのオプションもメモリを減らしますが、 removememory オプションは、指定されたメモリを使用するようにオペレーティング システムを制限し、メモリギャップを計算する方が適しています。 このため、 removememory の使用をお勧めします。
Windows で低メモリ環境をシミュレートするためのブート パラメーター
メモリ不足の環境をシミュレートするには、 BCDedit /set コマンドと removememory オプションを使用してブート エントリを変更します。 removememory の値を、システム上の物理メモリの量から、このテストに必要なメモリ サイズを引いた値に設定します。
たとえば、2 GB の物理メモリを持つコンピューターのメモリを最大 512 MB の使用可能なメモリに制限するには、 removememory パラメーターの値を 1536 (2 GB (2048 MB) - 512 MB = 1536 MB に設定します。
次の例は、指定されたブート エントリでシステムで使用可能な合計から 1536 MB のメモリを削除するために使用される BCDEdit コマンドを示しています。
この例では、を使用して、BCD データ ストア GUID がされていることを確認しました。 特定のブート エントリを指定する方法、または既定のブート エントリを操作する方法については、「 ブート オプションの編集」を参照してください。
bcdedit /set {18b123cd-2bf6-11db-bfae-00e018e2b8db} removememory 1536
bcdedit /set コマンドで truncatememory オプションを使用して、同じ結果を得ることもできます。 このオプションを使用すると、Windows は指定された物理アドレス以上のすべてのメモリを無視します。 アドレスをバイト単位で指定 します 。 たとえば、次のコマンドは、指定したブート エントリの物理アドレス制限を 1 GB に設定します。 アドレスは、10 進数 (1073741824) または 16 進数 (0x40000000) で指定できます。
bcdedit /set {18b123cd-2bf6-11db-bfae-00e018e2b8db} truncatememory 0x40000000
再起動後、 systeminfo などのユーティリティを使用して、使用可能なメモリの量を確認します。
テストが完了したら、BCDEdit /deletevalue コマンドを使用して、removememory および truncatememory ブート エントリ オプションを削除できます。