GPUView (GPUView.exe) は、開発者が Windows システム上の GPU と CPU のアクティビティを分析するのに役立つパフォーマンス分析ツールです。 ゲームやマルチメディア ソフトウェアなど、グラフィックスを集中的に使用するアプリケーションのパフォーマンスの問題を診断するために使用します。 これは、Windows Assessment and Deployment Kit (ADK) の一部である Windows Performance Toolkit (WPT) と共にインストールされます。
- ビデオ コア開発者は、GPUView を使用して、DMA バッファー処理に関する GPU と CPU のパフォーマンス、およびビデオ ハードウェア上の他のすべてのビデオ処理を決定します。
- 開発者とテスト担当者は、GPUView を使用してさまざまな種類のイベントを表示し、障害、準備の遅延、不適切な同期などの異常な状態につながる可能性があります。
GPUView は、イベント トレース ログ (.etl) ファイルからログに記録されたビデオおよびカーネル イベントを読み取り、そのデータをグラフィカルにユーザーに表示します。
GPUView を使用するためのクイック スタート
GPUView を使用するには、まずトレースを生成する必要があります。 そのためには次のようにします。
管理者権限でコマンド プロンプトを開きます。
- [スタート] メニューの検索ボックスに「コマンド プロンプト」と入力します。
- コマンド プロンプト アイコンを右クリックし、[ 管理者として実行] を選択します。
管理者特権でのコマンド プロンプトで、GPUView ディレクトリに移動し、次のコマンドを入力します。
Log.cmdパフォーマンスの問題 (30 秒から 1 分以下) を再現します。 次に、同じコマンドを再入力します。
Log.cmdこのコマンドを実行すると、Windows のイベント トレース (*.ETL) ファイルを GPUView ディレクトリに格納します。 これらのさまざまなストリームはすべて、Merged.etl と呼ばれる単一のファイルにマージされます。これは GPUView が読み取るものです。
注
ETL ファイルは、GPUView インストール ディレクトリ (
Log.cmdを実行する場所) に格納されます。 これらのファイルは非常に大きくなる可能性があります。通常、トレースの期間と複雑さに応じて数百 MB 以上です。 十分なディスク領域があることを確認します。GPUView を使用して、結果の Merged.ETL ファイルを 表示します。
トレースの分析が完了したら、ETL ファイルを削除してディスク領域を解放します。 ファイルはトレース セッションごとに蓄積され、自動的にはクリーンアップされません。
ログに記録されるイベントの例を次に示します。
- スタック トレースと切り替えの理由を含むすべての CPU コンテキスト スイッチ。
- すべてのカーネル モードが開始および終了し、スタック トレースが実行されます。
- DirectX グラフィックス カーネルによって記録されたすべての GPU イベント (すべてのコマンド バッファー送信、リソースの作成、破棄、ロック、バインド イベントを含む)。
- グラフィックス ドライバーによって報告されるイベント (コマンド バッファーの開始時刻と終了時刻、各アダプターの垂直同期間隔など)。
- ページ フォールトなど、パフォーマンスに影響する可能性がある他の多くのシステム イベント。
XPerf を使用して ETL ファイルを読み取ることもできますが、GPU 固有のイベントは認識されません。 これらのログ ファイルは非常に大きくなる可能性があるため、代わりに Log m コマンドを使用できます。これにより、頻度の高いイベントの多くがスキップされ、トレース ファイルが小さくなります。
詳細については、マシュー・フィッシャーのサイト 、Matt の Webcorner を参照してください。このサイトでは、GPUView の作成について説明しています。