このトピックでは、ハード ディスクのロケーション パスの形式について説明します。 この形式は、DiskPart ツールでロケーション パスを使用して各ディスクを識別するために使用されます。 ロケーション パスの形式は、コンピューターへの物理的な接続方法に基づいています。
ロケーション パスの形式に基づいてドライブが識別されるように Windows を構成する方法については、「複数のハード ドライブを構成する」を参照してください。
ロケーション パスの形式
SCSI (スモール コンピューター システム インターフェイス)、SAS (シリアル接続 SCSI)、または RAID (Redundant Array of Independent Disks) バスの種類を搭載したディスクのロケーション パスの基本構文は、次のとおりです。
<アダプターの PnP ロケーション パス>#<バスの種類>(P<パス ID>T<ターゲット ID>L<LUN ID>)
ATA (Advanced Technology Attachment) または SATA (シリアル ATA) バスの種類を搭載したディスクのロケーション パスの基本構文は、次のとおりです。
<アダプターの PnP ロケーション パス>#<バスの種類>(C<チャネル ID>T<ターゲット ID>L<LUN ID>)
次の表に、ロケーション パス内の各要素の定義を示します。
要素 | 説明 |
---|---|
<アダプターの PnP ロケーション パス> |
アダプターのパス。 DEVPKEY_Device_LocationPaths プロパティを使用して、SetupDiGetDeviceProperty を呼び出してパスを取得します。 |
#<バスの種類> |
次のいずれかの種類: ATA、SCSI、SAS、または RAID。 |
P<パス ID> |
SCSI_ADDRESS の PathId フィールド。 IOCTL_SCSI_GET_ADDRESS を呼び出して、PathID を取得します。 |
C<チャネル ID> |
SCSI_ADDRESS の PathId フィールド。 IOCTL_SCSI_GET_ADDRESS を呼び出して、PathID を取得します。
注
バスの種類として ATA または SATA を使用するディスクの場合、チャネル ID は PathID と同じフィールドを参照します。 プレフィックスの C は引き続き使用されます。 |
T<ターゲット ID> |
SCSI_ADDRESS の TargetId フィールド。 IOCTL_SCSI_GET_ADDRESS を呼び出して、TargetId を取得します。 |
L<LUN ID> |
SCSI_ADDRESS の LUN (Logical Unit Number) フィールド。 IOCTL_SCSI_GET_ADDRESS を呼び出して、LUN を取得します。 |
例
次の表に、バスまたはディスクの種類ごとのロケーション パスの例を示します。
バスまたはディスクの種類 | ロケーション パス |
---|---|
IDE (統合開発環境)、ATA、PATA (パラレル ATA)、または SATA |
PCIROOT(0)#PCI(0100)#ATA(C01T03L00) |
SCSI |
PCIROOT(0)#PCI(1C00)#PCI(0000)#SCSI(P00T01L01) |
SAS |
PCIROOT(1)#PCI(0300)#SAS(P00T03L00) |
PCI (Peripheral Component Interconnect) RAID |
PCIROOT(0)#PCI(0200)#PCI(0003)#PCI(0100)#RAID(P02T00L00) |