多くのエンタープライズ ユーザーは、ドッキング、プロジェクション、セカンダリ ディスプレイへのデスクトップの拡張などの目的で、セカンダリ ディスプレイを使用しています。
これらのシナリオは 150% および 200% デバイス向けのガイダンスには影響しませんが、デスクトップ ドッキング ステーションやセカンダリ モニターも使用する 125% ディスプレイ デバイスのユーザーの場合は、Windows 8.1 でのぼやけたテキストの修正 (IT プロフェッショナル向け) に関するページで説明されている Windows 8 互換モードの使用をお勧めします。 互換性のあるデバイスとプロジェクターに関するその他のガイダンスについては、このトピックで説明します。
プロジェクション エクスペリエンス
Windows 8.1 には、プロジェクション エクスペリエンスに対するサポートが最適化されています。 Windows の以前のバージョンでは、高 DPI デバイスのユーザーは低 DPI プロジェクターには大きすぎるコンテンツを表示できたため、プレゼンテーションのために適切なコンテンツすべてを画面に表示するのが困難でした。 "複製" と "拡張" という 2 つのプロジェクション モードがあります。 このセクションでは、Windows でこれらの各モードをサポートする方法について説明します。
複製モード (プロジェクションに通常使用される既定のモード)
既定のプロジェクション モードは、複製モードと呼ばれます (キーボードで Win+P を押すと、4 つのマルチモニター表示モード (PC 画面のみ、複製、拡張、およびセカンド スクリーンのみ)のリストが表示されます。複製モードでは、プロジェクタと同じ内容がノートパソコンのディスプレイに表示されます。 これにより、特にタッチをサポートするラップトップやタブレットを使用している場合、発表者は画面に表示されるコンテンツを簡単に直接操作することができます。 このモードでは、Windows は両方のディスプレイを監視し、最も一般的な解像度を見つけて、両方のディスプレイをその解像度にします。 Windows 8.1 では、この解像度の変更が表示倍率に影響する場合、新しい倍率に基づいて再スケーリングが行われ、これによって最適なプロジェクション エクスペリエンスが確保されます。
拡張モード (デスクトップのマルチモニター シナリオで一般的)
拡張モードでは、プロジェクターはプライマリ ディスプレイとは別のディスプレイとして扱われます。 このモードは、マルチモニター セットアップまたはドッキング シナリオを使用しているユーザーに一般的です。 ユーザーは、マウスまたはタッチパッドを使用して、コンテンツを別のディスプレイにドラッグしたり移動したりできます。 これは既定のオプションではありませんが、この設定を好むユーザーもいます (一例を挙げると、これによってユーザーがプレゼンテーションからノートの部分を切り離すことができます)。 このモードでは、Windows 8.1 が各ディスプレイに適切な倍率を関連付け、ユーザーがコンテンツをプロジェクターに移動すると、適切に再スケーリングが行われて、再び最適なプロジェクション エクスペリエンスが確保されます。
IT プロフェッショナルにとってこれが意味するもの
プロジェクションのシナリオの場合、150% および 200% ディスプレイで使いやすいプロジェクション エクスペリエンスを実現するには、モニターごとのスケーリングが必要です。 125% のデバイスを使用するユーザーの場合、プロジェクションの際に DPI 非対応アプリの表示がぼやけるという問題が発生する可能性があります。 このようなケースでアプリごとに DPI スケールをオフにする方法のガイダンスについては、Windows 8.1 でのぼやけたテキストの修正 (IT プロフェッショナル向け) に関するページを参照してください。
重要 プロジェクターは、プロジェクションしているデバイスと同様の解像度およびビデオ モードがサポートされている場合に、複製モードで最適に機能します。 たとえば、企業の主要ポータブル デバイスに 1366x768 ディスプレイと 1920x1080 ディスプレイがある場合、使用するプロジェクターで、最適な複製モード エクスペリエンスを実現するためには同じ解像度がサポートされている必要があります。