Windows Server Essentials でのデバイスの管理
適用対象: Windows Server 2016 Essentials、Windows Server 2012 R2 Essentials、Windows Server 2012 Essentials
以下のセクションでは、サーバーのデバイス管理機能について説明し、さらに、ネットワーク上のデバイスを設定して使用する方法について説明します。
ダッシュボードを使用したデバイスの管理
Windows Server Essentials では、Windows Server Essentials ダッシュボードを使用して、一般的な管理タスクを実行することができます。 ダッシュボードの [デバイス] ページには、次の項目が表示されます。
次の情報を含む、ネットワーク コンピューターの一覧
コンピューターの名前
コンピューターの状態 ([オンライン] または [オフライン] のいずれか)
コンピューターの説明
コンピューターのバックアップの状態
コンピューターの更新の状態
コンピューターのセキュリティの状態
コンピューターのアラートの状態
コンピューターのグループ ポリシー情報
選択したコンピューターについての追加情報が表示される詳細ウィンドウ
一連のデバイス管理タスク (コンピューターのプロパティとアラートの表示、コンピューターのバックアップのセットアップ、バックアップからのファイルとフォルダーの復元など) が含まれる作業ウィンドウ
ネットワーク コンピューターの状態を表示するには
Windows Server Essentials ダッシュボードを開きます。
ナビゲーション バーで、[デバイス] をクリックします。
一覧ウィンドウに、ネットワーク内のすべてのコンピューターの状態が表示されます。
次の表で、Windows Server Essentials ダッシュボードで利用できる、コンピューターとバックアップに関するさまざまなタスクについて説明します。 一部のタスクはコンピューターに固有であり、一覧からコンピューターを選択した場合にのみ表示されます。
ダッシュボードでのコンピューターに関するタスク
タスク名 | 説明 |
---|---|
コンピューターのプロパティの表示 | 選択したコンピューターの一般的な情報が表示されます。さらに、コンピューターのバックアップの詳細を確認することができます。 |
このコンピューターのバックアップの設定 | バックアップの設定ウィザードを実行します。 |
コンピューターのバックアップのカスタマイズ | バックアップのプロパティが表示されます。選択したコンピューターのバックアップの設定を変更することができます。 |
コンピューターのバックアップの開始 | 選択したコンピューターのバックアップを開始します。 |
コンピューターのバックアップの停止 | 選択したコンピューターのバックアップを停止します。 |
コンピューターのファイルまたはフォルダーの復元 | ファイルとフォルダーの復元ウィザードを実行して、特定のファイル、フォルダー、またはドライブを復元できます。 |
コンピューターのアラートの表示 | 重要なアラートやその他の情報アラートが表示されます。可能であれば、修正操作を実行できます。 |
コンピューターへのリモート デスクトップ | 選択したコンピューターへのリモート デスクトップ接続を開きます。 |
コンピューターの削除 | コンピューターの削除ウィザードを実行し、Windows Server Essentials ダッシュボードからコンピューターを接続解除します。 |
コンピューターのバックアップ設定とファイル履歴の設定のカスタマイズ | バックアップ設定ページが開き、クライアント コンピューターのバックアップ スケジュールとファイル履歴の設定を変更できます。 |
コンピューターをサーバーに接続する方法 | コンピューターをネットワークに参加させるために実行する手順が説明されているヘルプ トピックが開きます。 |
グループ ポリシーの実装 | ドメインに参加している Windows 8 および Windows 7 コンピューターにポリシー設定を適用します。 |
特定のネットワーク コンピューターにログオンするためのアクセス許可をユーザー アカウントに割り当てる
リモートの場所から Windows Server Essentials ネットワークにアクセスする場合、ユーザーが特定のネットワーク コンピューターのみにログオンできるように、ユーザー アカウントにアクセス許可を割り当てることができます。
ユーザー アカウントのコンピューター アクセスを変更するには
Windows Server Essentials ダッシュボードを開きます。
ナビゲーション バーで [ユーザー] をクリックします。
ユーザー アカウント一覧で、変更するユーザー アカウントを選択します。
[<ユーザー アカウント> のタスク] ウィンドウで、[アカウント プロパティの表示] をクリックします。 ユーザー アカウントの [プロパティ] ページが表示されます。
[コンピューター アクセス] タブで、このユーザーがリモートでアクセスできるコンピューターを選択し、[OK] をクリックします。
サーバーからのコンピューターの削除
ダッシュボードを使用して Windows Server Essentials を実行しているサーバーから削除されたコンピューターは、サーバーによって管理されなくなります。 その結果、サーバーは、ネットワークから削除されたコンピューターのバックアップの作成や状態の監視を停止します。
注意
サーバーからコンピューターを削除しても、そのコンピューターがネットワークから切断されることはありません。 コンピューターは引き続き、サーバーに接続される前と同じ方法でネットワーク上のリソースにアクセスできます。 コンピューターのサーバー リソースへのアクセスを禁止して、サーバーから切断するには、そのコンピューターをドメインから削除する必要があります。 さらに、サーバーからコンピューターを削除しても、コネクタ ソフトウェアまたはスタート パッドはそのコンピューターから自動的にアンインストールされません。 コンピューターからコネクタ ソフトウェアを手動で削除する必要があります。 詳細については、「接続の実行」の「コネクタ ソフトウェアのアンインストール」セクションを参照してください。
ダッシュボードを使用してネットワークからコンピューターを削除するには
Windows Server Essentials ダッシュボードを開きます。
ナビゲーション バーで、[デバイス] タブをクリックします。
コンピューターの一覧で、ネットワークから削除するコンピューターを右クリックし、[コンピューターの削除] をクリックします。
フォルダー リダイレクトとセキュリティ用のグループ ポリシー設定を構成する
Windows Server Essentials ダッシュボードを使用して、グループ ポリシーを構成し、Windows Server Essentials ネットワーク内のコンピューターにそのポリシーを展開できます。 Windows Server Essentials のグループ ポリシーには、Windows Update、Windows Defender、およびネットワーク ファイアウォールに影響を与えるフォルダー リダイレクトとセキュリティの設定が含まれます。
Windows Server Essentials のグループ ポリシーを構成するには
Windows Server Essentials ダッシュボードを開きます。
ナビゲーション バーで、[デバイス] をクリックします。
Windows Server Essentials の場合: グローバル [ユーザー タスク] ウィンドウで [グループ ポリシーの実装] をクリックします。
Windows Server Essentials の場合: グローバル [デバイス タスク] ウィンドウで [グループ ポリシーの実装] をクリックします。
グループ ポリシーの実装ウィザードが開きます。
ウィザードの [フォルダー リダイレクト グループ ポリシーを有効にする] ページで、リダイレクトするユーザー フォルダーを選択できます。
ウィザードの [セキュリティ ポリシー設定を有効にする] ページで、[Windows Update]、[Windows Defender]、および [ネットワーク ファイアウォール] のグループ ポリシー設定を有効にすることができます。
[完了] をクリックして、グループ ポリシー設定を実装します。
リモート デスクトップ セッションを使用してネットワーク コンピューターに接続する
オフィス以外の場所から Windows Server Essentials ネットワーク コンピューターにリモート アクセスするには、Web ブラウザーを使用して組織のリモート Web アクセスの Web サイトにログオンし、[コンピューター] タブで、コンピューターの名前をクリックします。
[状態] 列に次の値が表示され、ネットワーク上のコンピューターに接続できるかどうかを示します。
利用可能
コンピューターの電源が入っており、離れた場所から接続できる状態にあります。 この状態が表示されていても、サードパーティのファイアウォールが接続を拒む場合、このコンピューターには接続できません。
オフラインまたはスリープ状態
コンピューターの電源が入っていないか、スリープまたは休止状態に入っています。 コンピューターがオフラインかスリープ状態の場合、コンピューターが利用可能状態になったことがわかるように、状態はリアルタイムで更新されます。
サポートされないオペレーティング システム
コンピューターのオペレーティング システムは、リモート デスクトップをサポートしていません。 変更があった場合、この状態の更新に最大 6 時間かかることがあります。
接続が無効です
コンピューターの接続がファイアウォールにより拒まれています。あるいは、リモート デスクトップがそのコンピューターで、またはグループ ポリシーにより無効になっています。 変更があった場合、この状態の更新に最大 6 時間かかることがあります。
コンピューターのプロパティを表示する
Windows Server Essentials ダッシュボードの [デバイス] セクションには、ネットワーク コンピューターの一覧が表示されます。 また、各コンピューターに関する追加情報も提供されます。
コンピューターの一覧を表示するには
Windows Server Essentials ダッシュボードを開きます。
メイン ナビゲーション バーで、[デバイス] をクリックします。
ダッシュボードには、現在のコンピューターの一覧が表示されます。
コンピューターのプロパティを表示または変更するには
コンピューターの一覧で、プロパティを表示または変更するアカウントを選択します。
[<コンピューター名> のタスク] ウィンドウで、[コンピューターのプロパティの表示] をクリックします。 コンピューターの [プロパティ] ページが表示されます。
タブをクリックすると、そのコンピューターのプロパティが表示されます。
コンピューターのプロパティに対して行った変更を保存するには、[適用] をクリックします。