Windows Server Essentials でのリモート Web アクセスの使用

適用対象: Windows Server 2016 Essentials、Windows Server 2012 R2 Essentials、Windows Server 2012 Essentials

リモート Web アクセスは、インターネットに接続されていればどこからでも Web ブラウザー経由でネットワーク上のファイルやフォルダー、コンピューターにアクセスできるようにする Windows Servers Essentials の機能です。

リモート Web アクセスを利用すると、外出中も Windows Server Essentials ネットワークに接続された状態を維持できます。 リモート Web アクセスにログオンすると、Windows Server Essentials ネットワーク上のコンピューターに接続したり、ダッシュボードを開いて Windows Server Essentials ネットワークを管理したり、サーバーで共有されているすべてのフォルダーとメディア ファイルにアクセスしたりできます。

このトピックのセクションは次のとおりです。

リモート Web アクセスに接続する

リモート Web アクセスにログオンする

ローカルまたはリモート コンピューターからリモート Web アクセスにログオンすると、Windows Server Essentials を実行しているサーバーやネットワーク上のコンピューターにあるリソースにアクセスできます。

ネットワーク コンピューターからリモート Web アクセスにログオンするには
  1. Web ブラウザーを開き、アドレス バーに「https://<サーバー名>/remote」と入力して、Enter を押します。

    注意

    「https」の「s」を忘れないでください。

  2. リモート Web アクセスのログオン ページで、テキスト ボックスにユーザー名とパスワードを入力し、矢印をクリックします。

リモート コンピューターからリモート Web アクセスにログオンするには
  1. Web ブラウザーを開き、アドレス バーに「https://<ドメイン名>/remote」と入力して、Enter を押します。

    注意

    ドメイン名情報はネットワーク管理者から取得できます。 「https」の「s」を忘れないでください。

  2. リモート Web アクセスのログオン ページで、テキスト ボックスにユーザー名とパスワードを入力し、矢印をクリックします。

コンピューターにリモート アクセスする

オフィスから離れた場所にいる場合、Web ブラウザーを利用してリモート Web アクセス サイトにログオンし、Windows Server Essentials ダッシュボード、共有フォルダー、ネットワーク上のコンピューターにリモートでアクセスできます。

ダッシュボードに接続すると、オフィスにいるのと同様に Windows Server Essentials を管理できます。 ユーザー アカウントの追加、共有フォルダーの追加、共有フォルダー アクセスの設定など、普段の管理タスクをすべて実行できます。 ネットワークにあるコンピューターに接続すると、オフィスでコンピューターの前に座っているかのようにデスクトップにアクセスできます。

[状態] 列には、ネットワークにあるコンピューターに接続できるかどうかが表示されます。次の値があります。

  • 利用可能

    コンピューターの電源が入っており、離れた場所から接続できる状態にあります。 この状態が表示されていても、サードパーティのファイアウォールが接続を拒む場合、このコンピューターには接続できません。

  • オフラインまたはスリープ状態

    コンピューターの電源が入っていないか、スリープまたは休止状態に入っています。 コンピューターがオフラインかスリープ状態の場合、コンピューターが利用可能状態になったことがわかるように、状態はリアルタイムで更新されます。

  • サポートされないオペレーティング システム

    コンピューターのオペレーティング システムは、リモート デスクトップをサポートしていません。 変更があった場合、この状態の更新に最大 6 時間かかることがあります。

  • 接続が無効です

    コンピューターの接続がファイアウォールにより拒まれています。あるいは、リモート デスクトップがそのコンピューターで、またはグループ ポリシーにより無効になっています。 変更があった場合、この状態の更新に最大 6 時間かかることがあります。

ネットワークにあるコンピューターに接続するには

[デバイス] タブで、コンピューターの名前をクリックします。 状態が [利用可能] のコンピューターのみを選択できます。

サーバーのダッシュボードに接続するには

[デバイス] タブで、サーバーの名前をクリックします。 状態が [利用可能] のコンピューターのみを選択できます。 ダッシュボードを使用するには、管理者ユーザー アカウントとパスワードをサーバーに入力できなければなりません。

ファイルとフォルダーの共有

リモート Web アクセスでのファイルのアップロードとダウンロード

リモート Web アクセスの [共有フォルダー] タブで、次を実行できます。

  • コンピューターから Windows Server Essentials にファイルをアップロードします (送信します)。

    注意

    リモート Web アクセスにアップロードできるのはファイルだけです。フォルダーはアップロードできません。 サーバーの [共有フォルダー] のファイルとフォルダーの階層をお使いのコンピューターと同じにする場合、リモート Web アクセスでサーバーにフォルダーを作成し、その作成したフォルダーにファイルをアップロードする必要があります。 サーバー フォルダーの作成方法に関する情報については、「サーバー フォルダーを追加または移動する」を参照してください。

  • Windows Server Essentials からサーバーにファイルとフォルダーをダウンロードします (受け取ります)。

  • Windows Server Essentials の共有フォルダー内にフォルダーを作成します。

  • Windows Server Essentials のファイルとフォルダーを移動、削除、名前変更します。 詳細については、「Create, rename, move, delete, or copy files and folders in Remote Web Access (リモート Web アクセスでのファイルやフォルダーの作成、名前変更、移動、削除、コピー)」を参照してください。

  • Windows Server Essentials のファイルとフォルダーを移動、削除、名前変更します。 詳細については、「Create, rename, move, delete, or copy files and folders in Remote Web Access (リモート Web アクセスでのファイルやフォルダーの作成、名前変更、移動、削除、コピー)」を参照してください。

ファイルをアップロードする

ファイルをアップロードするには
  1. リモート Web アクセスで、[共有フォルダー] タブをクリックし、共有フォルダーのリンクをクリックします。 その共有フォルダーのファイルとフォルダーの一覧が表示されます。

  2. ファイルとフォルダーの共有フォルダーの一覧から、ファイルをアップロードするフォルダーをクリックし、[アップロード] をクリックします。

  3. 標準的なアップロード ツールがまだロードされていない場合、[標準アップロード方法を使用します] をクリックします。

  4. [参照] をクリックし、コンピューターのファイルを見つけます。

  5. コンピューターのフォルダーを閲覧し、アップロードするファイルを見つけ、[開く] をクリックします。

  6. アップロードするファイルごとに手順の 2 と 3 を繰り返します。

  7. アップロードするファイルをすべて追加したら、[アップロード] をクリックします。

    ファイルの簡単アップロード ツールを利用すれば、Windows Server Essentials を実行しているサーバーのファイルを簡単にアップロードできます。 ドラッグアンドドロップ機能を利用し、任意の数のファイルをファイルの簡単アップロード ツールに追加し、サーバーの共有フォルダーにファイルをアップロードできます。

注意

HTML5 に対応している Web ブラウザーはもともと複数のファイルをアップロードできます。 このツールは、Web ブラウザーが HTML5 に対応していない場合にのみ必要です。

ファイルの簡単アップロード ツールを利用してファイルをアップロードするには
  1. リモート Web アクセスで、[共有フォルダー] タブをクリックし、共有フォルダーのリンクをクリックします。 その共有フォルダーのファイルとフォルダーの一覧が表示されます。

  2. ファイルとフォルダーの共有フォルダーの一覧から、ファイルをアップロードするフォルダーをクリックし、[アップロード] をクリックします。 アップロードするフォルダーがない場合、[新規フォルダー] をクリックし、ダイアログ ボックスに新しいフォルダーの名前を入力し、[OK] をクリックします。

  3. 場合によっては、Windows Server Solutions アドオンが必要です。 その場合、画面上部の黄色いストリップをクリックし、[アドオン] をクリックし、ダイアログ ボックスで [実行] をクリックします。

  4. ファイルの簡単アップロード ツールがまだロードされていない場合、[ファイルの簡単アップロード ツールを使用します] をクリックします。

  5. Windows Explorer からファイルの簡単アップロード ツールにファイルをドラッグアンドドロップするか、[参照してファイルを選択します] をクリックします。

  6. 選択したフォルダーにアップロードするファイルをすべて追加したら、[アップロード] をクリックします。

  7. ファイルがアップロードされたら、[閉じる] をクリックします。

ファイルまたはフォルダーをダウンロードする

ファイルを 1 つダウンロードするには
  1. リモート Web アクセスで、[共有フォルダー] タブをクリックし、共有フォルダーのリンクをクリックします。 その共有フォルダーのファイルとフォルダーの一覧が表示されます。

  2. 共有フォルダーのファイル一覧で、ホーム コンピューターにダウンロードするファイルの隣にあるチェック ボックスをクリックします。

  3. [ダウンロード] をクリック、ダウンロードを開始します。

  4. [ファイルのダウンロード] ダイアログ ボックスで、[保存] をクリックしてコンピューターにファイルを保存します。

  5. [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、ファイルを保存する場所を選択し、[保存] をクリックします。 1 つのファイルはダウンロード前に圧縮されません。

    複数のファイルまたはフォルダーをダウンロードする場合、2 つのオプションがあります。 要件に合ったオプションを選択します。

注意

これらのオプションは、複数のファイルまたはフォルダーをコンピューターにダウンロードする場合にのみ利用できます。

  • 自己解凍実行ファイル (.exe)

    注意

    このセクションは、Windows Server Essentials を実行しているサーバーに適用されます。

    自己解凍実行ファイルは、解凍 (実行可能) プログラムと圧縮されたファイルを組み合わせたダウンロート可能ファイルです。 実行可能プログラムを実行すると、圧縮されたファイルが自動的に解凍されます (自己解凍)。 これは圧縮データを配信する一般的な方法であり、受け取る人に適切な解凍ツールがあるかどうか心配する必要がありません。

    注意

    このオプションでは Unicode 文字が使用できます。

  • Windows 圧縮フォルダー (.zip)

    ファイルを圧縮すると、元のファイルより小さい圧縮されたファイルが作成されます。 この圧縮されたファイルには「.zip」というファイル名拡張子が付きます。 圧縮することで最も高い縮小効果が得られるファイルはテキスト指向ファイルとグラフィックス ファイルです。テキスト指向ファイルには「.txt」、「.doc」、「.xls」などがあり、グラフィックス ファイル (非圧縮ファイル タイプを使用) には「.bmp」などがあります。 「.jpg」や「.gif」ファイルのような一部のグラフィックス ファイルでは圧縮技術が既に使用されており、圧縮してもファイル サイズはそれほど小さくなりません。 また、さまざまなグラフィックスを含む Word ドキュメントは、ほとんどがテキストのドキュメントほどには縮小されません。

    注意

    Windows Server Essentials において、このオプションで使用できるインターナショナル ファイル名は限られています。

    実際のダウンロードが始まる前に、exe または zip ファイルが作成されます。 ダウンロードするファイルの数や合計サイズによっては、数分かかる場合があります。 ダウンロード ファイルが作成されると、バックグラウンドでファイルのダウンロードが始まります。 ダウンロードが完了するまで、作業を続けられます。

複数のファイルまたはフォルダーをダウンロードするには
  1. リモート Web アクセスで、[共有フォルダー] タブをクリックし、共有フォルダーのリンクをクリックします。 その共有フォルダーのファイルとフォルダーの一覧が表示されます。

  2. 共有フォルダー ファイルの一覧で、ホーム コンピューターにダウンロードするファイルまたはフォルダーの隣にあるチェック ボックスをクリックします。

  3. [ダウンロード] をクリック、ダウンロードを開始します。

  4. [ダウンロード形式の選択] ダイアログ ボックスで、クリックしてダウンロード形式を選択し、[OK] をクリックします。 選択した形式で圧縮ファイルが用意されます。

  5. [ファイルのダウンロード] ダイアログ ボックスで、[保存] をクリックし、コンピューターにファイルを保存します。

  6. [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、ファイルを保存する場所を選択し、[保存] をクリックします。

コンピューターにダウンロードした圧縮ファイルを取得する

注意

このセクションは、Windows Server Essentials を実行しているサーバーに適用されます。

複数のファイルまたはフォルダーをダウンロードする場合、自己解凍実行ファイル (.exe) または圧縮ファイル (.zip) を取得できます。

圧縮ファイル (.exe) からファイルを取得するには
  1. コンピューターで、圧縮ファイルをダブルクリックして開きます。

  2. 指示に従い、コンピューターのフォルダーにファイルを解凍します。

圧縮ファイル (.zip) からファイルを取得するには
  1. コンピューターで、圧縮ファイルをダブルクリックして開きます。

  2. 取得するファイルを選択し、コンピューター上のフォルダーに度ラック辞してそこに保存します。

    注意

    サードパーティ製のファイル圧縮プログラムを使用する場合、そのプログラムの手順に従います。

リモート Web アクセスでのファイルとフォルダーの作成、名前の変更、移動、削除、またはコピー

リモート Web アクセスを利用し、既存の共有フォルダーに新しいフォルダーを作成したり、ファイルとフォルダーの名前を変更したり、ファイルとフォルダーを移動またはコピーしたり、サーバーのファイルとフォルダーを削除したりできます。

注意

Windows Server Essentials を実行しているサーバーで新しい共有フォルダーを追加するには、ダッシュボードを使用する必要があります。 リモート Web アクセスからサーバー コンソールに接続するには、[コンピューター] タブで、サーバー名をクリックし、[接続] をクリックし、指示に従ってサーバーにログオンします。 共有フォルダーの作成方法に関する詳細については、「サーバー フォルダーを追加または移動する」を参照してください。

新しいフォルダーを作成するには

  1. リモート Web アクセスで、[共有フォルダー] タブをクリックし、共有フォルダーのリンクをクリックします。 その共有フォルダーのファイルとフォルダーの一覧が表示されます。

  2. タスク バーで、[新規フォルダー] をクリックします。

  3. フォルダーの名前を入力し、[OK] をクリックします。

ファイルまたはフォルダーの名前を変更するには
  1. リモート Web アクセスで、[共有フォルダー] タブをクリックし、共有フォルダーのリンクをクリックします。 その共有フォルダーのファイルとフォルダーの一覧が表示されます。

  2. 名前を変更するファイルまたはフォルダーを右クリックし、[名前変更] をクリックします。

  3. テキスト ボックスに新しい名前を入力し、[OK] をクリックします。

ファイルまたはフォルダーを移動するには

  1. リモート Web アクセスで、[共有フォルダー] タブをクリックし、共有フォルダーのリンクをクリックします。 その共有フォルダーのファイルとフォルダーの一覧が表示されます。

  2. 移動するファイルまたはフォルダーの隣にあるチェック ボックスを選択し、選択したファイルまたはフォルダーの 1 つを右クリックし、[切り取り] をクリックします。

  3. ファイルまたはフォルダーの移動先となるフォルダーを右クリックし、[貼り付け] をクリックします。

ファイルまたはフォルダーを削除するには
  1. リモート Web アクセスで、[共有フォルダー] タブをクリックし、共有フォルダーのリンクをクリックします。 その共有フォルダーのファイルとフォルダーの一覧が表示されます。

  2. 削除するファイルまたはフォルダーの隣にあるチェック ボックスを選択し、選択したファイルまたはフォルダーの 1 つを右クリックし、[削除] をクリックします。

  3. 選択したファイルとフォルダーを削除するには、[はい] をクリックします。

ファイルまたはフォルダーをコピーするには
  1. リモート Web アクセスで、[共有フォルダー] タブをクリックし、共有フォルダーのリンクをクリックします。 その共有フォルダーのファイルとフォルダーの一覧が表示されます。

  2. コピーするファイルまたはフォルダーの隣にあるチェック ボックスを選択し、選択したファイルまたはフォルダーの 1 つを右クリックし、[コピー] をクリックします。

  3. ファイルまたはフォルダーのコピー先にするフォルダーを右クリックし、[貼り付け] をクリックします。

モバイル デバイスから接続する

モバイル デバイスからリモート Web アクセスを使用する

スマートフォンからリモート Web アクセスにログオンし、サーバーの共有フォルダーのファイルとフォルダーを閲覧できます。

注意

Windows Server Essentials の My Server アプリを Windows Phone Marketplace からダウンロードして使用し、サーバーに保存されている共有フォルダーとメディア ファイルにアクセスすることもできます。

モバイル デバイスからリモート Web アクセスにログオンするには
  1. Web ブラウザーを開き、アドレス バーに「https://<ドメイン名>/remote」と入力します。 「https」の「s」を忘れないでください。

  2. リモート Web アクセスのログオン ページで、テキスト ボックスにユーザー名とパスワードを入力し、矢印をクリックします。 リモート Web アクセスのモバイル バージョンにログオンされます。

リモート Web アクセスのデスクトップ バージョンに切り替えるには
  1. Web ブラウザーを開き、アドレス バーに「https://<ドメイン名>/remote」と入力します。 「https」の「s」を忘れないでください。

  2. リモート Web アクセスのログオン ページで、テキスト ボックスにユーザー名とパスワードを入力し、[デスクトップ バージョンを表示] をクリックして、矢印をクリックします。 リモート Web アクセスのデスクトップ バージョンにログオンされます。

リモート Web アクセスのモバイル バージョンに戻るには
  1. ログオフします。

  2. Web ブラウザーを開き、アドレス バーに「https://<ドメイン名>/remote/m」と入力します。 「https」の「s」を忘れないでください。

  3. リモート Web アクセスのモバイル バージョンが表示されます。 リモート Web アクセスのログオン ページで、テキスト ボックスにユーザー名とパスワードを入力し、矢印をクリックします。 リモート Web アクセスのモバイル バージョンにログオンされます。

    サーバーの共有フォルダーのファイルとフォルダーを検索できます。

モバイル デバイスでサポートされる Web ブラウザー

サポートされるモバイル デバイス用 Web ブラウザー:

  • Internet Explorer Mobile 6.0 以降

  • Safari

  • Blackberry

  • Symbian 6.0 以降

  • Android

  • Google Chrome

  • Firefox

その他の参照情報