COMAdmin クラスの概要の説明
COM管理 ライブラリ (comadmin.dll) には、それぞれ COM デュアル インターフェイスを実装する 3 つのクラスがあります。 これらのクラスから作成されたオブジェクトを使用して、カタログにアクセスしたり、カタログ内のコレクションを表したり、コレクションに含まれる項目を表したりします。
COMAdminCatalog
COMAdminCatalog クラスは、カタログ自体を表します。 COMAdminCatalog から作成されたオブジェクトは、プログラムによる管理で使用する基本的なオブジェクトです。 カタログ サーバーをインスタンス化するときに、カタログ サーバーとの基本的な接続を確立するだけでなく、 COMAdminCatalog には、次の操作を可能にするメソッドが用意されています。
- カタログのコレクションを取得します。
- リモート コンピューター上のカタログ サーバーに接続します。
- COM+ アプリケーションに関する情報をインストール、エクスポート、開始、シャットダウン、および取得します。
- COM+ アプリケーションにコンポーネントをインストールし、コンポーネントに関する情報を取得します。
- マシンで実行されているサービスを開始、停止、または更新します。
- カタログ情報を更新、復元、またはバックアップします。
COM+ 1.0 では、 COMAdminCatalog クラスは ICOMAdminCatalog インターフェイスを実装します。 COM+ 1.5 では、 COMAdminCatalog クラスは ICOMAdminCatalog2 を既定のインターフェイスとして実装します。
COMAdminCatalogCollection
COMAdminCatalogCollection クラスは、オブジェクトのインスタンス化時に特定のコレクションに名前を付ける文字列を指定することによって、カタログ内のすべてのコレクションを表します。 (使用可能なカタログ コレクションは、 COM+ Administration Collections の表に名前が付けられます。) COMAdminCatalog オブジェクトの GetCollection メソッドを呼び出して最上位レベルのコレクションを取得するときに、このクラスからオブジェクトが作成されます。 これらのオブジェクトは、親コレクション オブジェクトの GetCollection メソッドを呼び出して子コレクションを取得するときにも作成されます。 COMAdminCatalogCollection オブジェクトを使用すると、次の操作を実行できます。
- コレクションに含まれる項目を列挙します。
- コレクションから項目を取得します。
- コレクションにアイテムを追加したり、コレクションからアイテムを削除したりします。
- コレクションまたはそれに含まれる項目に対して行われた保留中の変更を保存または破棄します。
- カタログ内の別のコレクションを取得します。
COMAdminCatalogObject クラスは、 ICatalogCollection インターフェイスを実装します。
COMAdminCatalogObject
COMAdminCatalogObject クラスは、コレクション内に含まれるすべての項目を表します。 オブジェクトは、カタログ コレクション オブジェクトの Item プロパティを使用して項目を取得するときに、このクラスから作成されます。 COMAdminCatalogObject クラスから作成されたオブジェクトを使用すると、次の操作を行うことができます。
- オブジェクトが表すために使用されている項目でサポートされるプロパティを取得または設定します。
- 項目とそのプロパティに関する情報を取得します。
COMAdminCatalogObject クラスは、 ICatalogObject インターフェイスを実装します。
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