Azure ExpressRouteを使ったOracle Cloud(OCI)接続について

YUUJI KURAMOCHI 170 評価のポイント
2025-06-11T23:00:11.52+00:00

■背景

現在、MicrosoftAzureとOracleCloudInfrastructure(OCI)間の閉域接続構成を検討しております。オンプレミス経由ではなく、Azure上のAVDとOCI上のデータベースを、ExpressRoute+FastConnectの組み合わせにより直接接続する構成を想定しています。

ExpressRouteに関する説明では「専用プライベート接続を提供」とされていますが、OCIとの相互接続に関する具体的な構成・準備要件・費用について、以下の点を確認させていただきたくご連絡いたしました。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/expressroute/expressroute-introduction

■問い合わせ内容

1.ExpressRouteにおける「専用プライベート接続」とは、AzureとOCIを接続する構成においても、物理回線やネットワークサービスプロバイダ(NSP)との契約をユーザー側で別途準備する必要があるのか、ご教示ください。

2.ExpressRoute+FastConnectによるAzure-OCI間の閉域接続を構築する際に必要な、構成要素やネットワークトポロジ(例:ピアリングロケーション、接続方式、BGP設定の要否など)についてご教示ください。

3.ExpressRoute利用にあたっての**Azure側の費用体系(帯域幅別の月額料金、課金方式など)**についてご教示ください。

4.FastConnect側の費用はOCI側に確認が必要と理解しておりますが、Azure側からOCIに接続する構成において、ExpressRouteに加えて別途費用が発生する部分があるかどうか、ご教示ください。

あわせて、上記各項目に関連する公式のドキュメントや構成ガイド等がありましたら、あわせてご提供いただけますと幸いです。

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Microsoft が管理する世界のデータ センター ネットワークを介してアプリケーションとサービスを構築、配置、および管理するインフラストラクチャおよびクラウド コンピューティング プラットフォーム。
665 件の質問
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承認済みの回答
  1. Praveen Bandaru 5,445 評価のポイント Microsoft 外部スタッフ モデレーター
    2025-06-13T14:03:25.9766667+00:00

    こんにちは 、倉持ユウジ

    ExpressRoute と FastConnect を使用して、Azure と Oracle Cloud Infrastructure (OCI) 間の直接接続を設定しようとしています。あなたの質問を分解してみましょう:

    ExpressRouteとFastConnectを使用すると、プライベートIPアドレス空間が重複していない場合、Azureの仮想ネットワークをOCIの仮想クラウドネットワークに接続できます。接続を確立すると、Azure仮想ネットワーク内のリソースは、OCI仮想クラウド・ネットワーク内のリソースと、両方が同じネットワーク内にあるかのように通信できます。

    専用プライベート接続: はい、ExpressRoute 経由で Azure を OCI に接続する場合、通常は独自の物理回線を調達する必要があり、その接続を容易にするためにネットワーク サービス プロバイダー (NSP) と契約する必要がある場合があります。ExpressRoute はプライベート接続を提供しますが、外部インフラストラクチャの必要性を否定するものではありません。

    Azure と OCI の間の相互接続は、特定のリージョンでのみ使用できます

    Azure-OCI インターコネクトのコンテキストでは、次のようになります。

    Oracle Interconnect for Azure を使用する場合、物理回線プロバイダーと別途契約する必要はありません。Microsoft と Oracle は提携して、共有場所での直接ピアリングを提供し、サードパーティのネットワーク サービス プロバイダーの必要性を排除しました。

    AzureでExpressRoute回線をプロビジョニングし、OCIでFastConnect回線をプロビジョニングするだけで、同じピアリング場所を選択できます。

    公開ドキュメントで、AzureとOracle Cloud Infrastructure間の直接相互接続の設定を確認してください

    Azure側:

    • ExpressRoute 回線: Azure ポータルで作成し、プロバイダーとして Oracle Cloud FastConnect を選択します。
    • Virtual Network (VNet) と Virtual Network Gateway: Azure リソースを ExpressRoute 回線に接続します。
    • プライベートピアリング:2つの/30 IPアドレス範囲(プライマリとセカンダリ)でBGPを設定します。
    • サービス・キー: ExpressRouteから生成され、OCI FastConnect設定で使用されます。

    OCI側:

    • FastConnect回線: プロバイダとして「Microsoft Azure」を選択します。
    • 動的ルーティング・ゲートウェイ(DRG): OCI VCNからAzureにトラフィックをルーティングするために必要です。
    • 仮想クラウド・ネットワーク(VCN): Azure VNetのOCI相当。
    • BGP 構成: プライマリおよびセカンダリ BGP セッションには、Azure の /30 IP 範囲を使用します。

    位相幾何学

    • 共有エッジ ロケーションでの Azure と OCI 間の直接ピアリング。
    • 中間 NSP は必要ありません。
    • VNetとVCN間の動的ルーティングに使用されるBGP。

    公開ドキュメントを確認してください ExpressRoute と FastConnect 間の直接接続を構成する

    Azure のコスト構造: ExpressRoute に関連するコストは、選択した帯域幅によって異なり、月額料金はスループット (1 Gbps、5 Gbps など) によって異なります。詳細な価格は、Azure 料金計算ツールで表示できます

    回線帯域幅の月額料金 (Standard SKU)

    • 受信データ:無料
    • 送信データ: 無制限データ プランを使用しない限り、GB 単位で課金されます
    • Premium SKU: グローバル リージョンへのアクセスとコストの増加を追加します。
    • ExpressRoute ゲートウェイ: SKU に基づく追加の時間単位の料金。

    OCI InterconnectのAzure側の追加コスト:

    ExpressRoute 回線以外では、次のようになります。

    • 仮想ネットワーク ゲートウェイ: プライベート ピアリングに必要です。時間単位で請求されます。
    • Global Reach アドオン (オプション): 複数の ExpressRoute 回線のリンクを有効にします。追加料金が発生します。
    • 監視ツール: エンドツーエンドの可視性のための Azure ネットワーク パフォーマンス モニター (オプション)。

    ExpressRoute のローカル SKU を使用する場合、追加のイングレス/エグレス料金は適用されません。

    Oracle Cloud Infrastructureへの追加の公開ドキュメント接続


    上記の答えがお役に立てば幸いです!他にご不明な点がございましたら、お知らせください。

    提供された情報があなたを助ける場合はどこでも「賛成票」を投じることを検討してください、これは他のコミュニティメンバーにとって有益です。


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  1. YUUJI KURAMOCHI 170 評価のポイント
    2025-06-13T10:53:03.25+00:00

    Praveen Bandaru

    ご回答および詳細な情報をご提供いただき、誠にありがとうございます。

    以下の通り、内容を認識いたしました。

    ■認識事項(Azure ExpressRoute を利用した OCI 連携構成について)

    1. ExpressRoute + FastConnect の標準構成では、物理回線やネットワークサービスプロバイダー(NSP)との別途契約が必要。ExpressRoute は閉域でのプライベート接続を提供するものの、物理回線部分はユーザー自身で手配が必要なケースが一般的です。
    2. 一方で、Oracle Interconnect for Azure に対応している特定リージョン(例:Japan East)では、Microsoft と Oracle が共有ピアリングポイントを提供しており、物理回線や NSP との契約は不要となります。この構成では、Azure 側で ExpressRoute、OCI 側で FastConnect を構成するだけで閉域接続が可能です。
    3. Azure 側の構成要素:
      • ExpressRoute 回線(プロバイダーとして Oracle Cloud FastConnect を選択)
      • 仮想ネットワーク(VNet)と Virtual Network Gateway
      • BGP用の /30 IP 範囲(プライマリ/セカンダリ)
      • ExpressRoute サービスキー(OCI 側で使用)
    4. OCI 側の構成要素:
      • FastConnect(プロバイダーとして Microsoft Azure を選択)
      • DRG(Dynamic Routing Gateway)
      • VCN(Virtual Cloud Network)
      • BGP 設定で Azure 側の /30 範囲を使用
    5. Azure 側の料金構成:
      • ExpressRoute 回線の料金: 帯域幅(例:1Gbps、5Gbps、10Gbps)に応じた月額固定料金。送信データは従量課金、または無制限データプランの選択が可能。受信は無料。
      • Virtual Network Gateway: ExpressRoute に接続するために必須。SKU(Standard、HighPerformanceなど)に応じた時間単位の課金。
      • オプション機能(必要に応じて):
        • Premium SKU:リージョンをまたいだ接続に対応。追加コストあり
        • Global Reach:複数ExpressRoute間接続オプション。追加課金
        • 監視ツール(例:Network Performance Monitor):導入時に別途費用
    6. 料金の見積方法:
      • 料金は、Microsoft公式のAzure 価格計算ツールで構成項目を選択することで、ExpressRoute回線・ゲートウェイ・データ転送・オプション機能などを含めた概算月額費用を確認可能です。

    ■参考ドキュメント

    Microsoft|ExpressRoute 概要

    https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/expressroute/expressroute-introduction

    Microsoft|Azure から OCI へのネットワーク構成

    https://learn.microsoft.com/en-us/azure/virtual-machines/workloads/oracle/configure-azure-oci-networking

    Microsoft|Azure 価格計算ツール(料金見積用)

    https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/calculator/


    ■追加で確認したい点

    上記を踏まえ、Azure Japan East と OCI Tokyo (Japan East) の組み合わせで Azure上のAVDとOCI を

    利用する場合には、物理回線や NSP との別途契約は不要という認識で相違ないか、ご確認いただけますと幸いです。

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  2. YUUJI KURAMOCHI 170 評価のポイント
    2025-06-17T11:32:21.6466667+00:00

    Praveen Bandaru

    ご回答および詳細な情報をご提供いただき、誠にありがとうございます。
    内容を認識いたしました。本件についてはクローズでお願いいたします。

    不明な点がありましたら別途問い合わせさせていただきます。
    以上、よろしくお願いいたします。

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