Azure Backup の監視アラート - FAQ

この記事では Azure Backup の監視とレポートに関してよく寄せられる質問への回答を示します。

バックアップのアラート

Azure Backup が提供するさまざまなアラート ソリューションは次のとおりです。

Azure Backup には、組み込みの Azure Monitor アラート、Azure Monitor メトリック アラート、カスタム ログ アラート、クラシック アラートなど、複数のアラート オプションがサポートされています。 現在クラシック アラートを使用している場合は、複数の利点がある Azure Monitor アラートの使用を開始することをお勧めします。 Azure Backup が提供するさまざまなアラート オプションを確認する

Azure Backup の組み込みの Azure Monitor アラートを使用する場合、コストはかかりますか?

組み込みの Azure Monitor アラートを使用すると、重要な操作/障害のアラートが既定で生成されます (ポータルまたはポータル以外のインターフェイスで表示できます)。 ただし、これらのアラートを通知チャネル (メールなど) にルーティングする場合、Free レベル(1 か月あたり 1,000 メール)を超える通知に対してはわずかなコストが発生します。 Azure Monitor の価格を確認する。

Azure Backup のメトリック アラートを使用する場合、コストはかかりますか?

メトリック アラートでは、前述の通知コストに加えて、アラート ルールあたりのコストも発生します。 アラート ルールのコストは、アラート ルールの一部として選択されたディメンションの数に比例して異なります。 Azure Monitor の価格を確認する。

アラート ルール、アラート処理ルール (アクション ルール)、アクション グループの違いは何ですか?

バックアップ アラートについて、次の操作を行います。

  • アラート ルール: アラートが発生する条件を指定するユーザーが作成したルールを指します。 詳細情報
  • アラート処理ルール (以前の名前はアクション ルール): 特定の発生したアラートのルーティング先の通知チャネルを指定する、ユーザーが作成したルールを指します。 アラート処理ルールを使用して、一定期間の通知を抑制することもできます。 詳細情報
  • アクション グループ: 発生したアラートをルーティングできる通知チャネル (メール、ITSM エンドポイント、ロジック アプリ、Webhook など) を指します。 詳細情報

組み込みの Azure Monitor アラートの場合、アラートは規定ですでに生成されているので、アラート ルールを作成する必要はありません。 これらのアラートを通知チャネルにルーティングするには、アラート処理ルールと、これらのアラートのアクション グループを作成する必要があります。 例を参照してください

メトリック アラートの場合、アラートは既定では生成されないため、まずアラート ルールを作成し、アラートを発生させる条件を指定する必要があります。 これらのアラートを通知チャネルにルーティングするには、アラート ルールをアクション グループに直接リンクするか、アラート処理ルールを使用します。 例を参照してください

成功したバックアップ ジョブにアラートを構成できますか?

はい。メトリック アラートを使用して、成功したバックアップのアラートを構成できます。 詳細情報

通知をプログラムを使用して構成できますか?

Azure Monitor ベースのアラート使用している場合は、通知 (アラート 処理ルールとアクション グループ) をプログラムで構成できます。 クラシック アラートを使用している場合、プログラムによる通知の作成はサポートされていません。

Azure Backup のレポートを構成する

Log Analytics (LA) ワークスペースへのレポート データの流入が開始されたかどうかを確認するにはどうすればよいですか?

構成した LA ワークスペースに移動します。 [ログ] メニュー項目に移動し、クエリ CoreAzureBackup | take 1 を実行します。 返されるレコードがある場合は、ワークスペースへのデータの流入が開始されたことを意味します。 最初のデータ プッシュには最大 24 時間かかる場合があります。

LA ワークスペースへのデータプッシュの頻度はどのくらいですか?

コンテナーの診断データは少し遅れて Log Analytics ワークスペースに送られます。 すべてのイベントは、Recovery Services コンテナーからプッシュされてから 20 分から 30 分後に Log Analytics ワークスペースに到着します。 ここでは、その遅れの詳細について説明します。

  • すべてのソリューションについて、バックアップ サービスの組み込みアラートは、作成されるとすぐにプッシュされます。 そのため、通常は 20 分から 30 分後に Log Analytics ワークスペースに表示されます。
  • すべてのソリューションについて、オンデマンド バックアップ ジョブと復元ジョブは、終了するとすぐにプッシュされます。
  • すべてのソリューション (SQL バックアップ以外) について、スケジュール済みバックアップ ジョブは、終了するとすぐにプッシュされます。
  • SQL バックアップでは、15 分ごとにログ バックアップを行うことができるため、完了したすべてのスケジュール済みバックアップ ジョブの情報は、ログも含めて 6 時間ごとにバッチ処理されてプッシュされます。
  • すべてのソリューションにわたって、バックアップ項目、ポリシー、復旧ポイント、ストレージなどのその他の情報は、少なくとも 1 日 1 回プッシュされます。
  • バックアップ構成を変更すると (ポリシーの変更や編集など)、関連するすべてのバックアップ情報のプッシュがトリガーされます。

レポート データを保持できる期間はどのくらいですか?

LA ワークスペースを作成した後は、最大 2 年間データを保持することを選択できます。 既定では、LA ワークスペースにはデータが 31 日間保持されます。

LA ワークスペースを構成した後は、自分のデータがすべてレポートに表示されますか?

診断設定を構成した後に生成されたデータはすべて、LA ワークスペースにプッシュされ、レポートで使用できます。 進行中のジョブはレポートにプッシュされません。 そのジョブは、完了するか、または失敗した後にレポートに送信されます。

コンテナーおよびサブスクリプションにまたがるレポートを表示できますか?

はい。コンテナーおよびサブスクリプションにまたがって、さらにリージョンにまたがってレポートを表示できます。 ご利用のデータは、単一の LA ワークスペースまたは LA ワークスペースのグループに存在する場合があります。

テナントにまたがってレポートを表示できますか?

お客様が、ご自分の顧客のサブスクリプションまたは LA ワークスペースへの委任アクセス権を持つ Azure Lighthouse ユーザーである場合、バックアップ レポートを使用して、ご利用のすべてのテナントにわたってデータを表示することができます。

Recovery Services コンテナー

Azure Backup エージェント ジョブの状態がポータルに反映されるまでに、どれくらいの時間がかかりますか。

Azure portal に Azure Backup エージェント ジョブの状態が反映されるまでには、最大で 15 分かかります。

バックアップ ジョブが失敗した場合、アラートが発生するまでどのくらい時間がかかりますか。

アラートは、Azure Backup が失敗してから 20 分以内に発生します。

通知が設定されているのに、電子メールが送信されないことはありますか。

はい。 次のような状況では、通知は送信されません。

  • 通知頻度が 1 時間ごとに設定されており、アラートが発生してから 1 時間以内に解決した
  • ジョブが取り消された
  • 元のバックアップ ジョブが進行中のために、2 番目のバックアップ ジョブが失敗した

次のステップ

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