ポイント対サイトの VPN クライアントを構成する: RADIUS - その他の方法とプロトコル
仮想ネットワークにポイント対サイト (P2S) 接続するには、接続元のクライアント デバイスを構成する必要があります。 この記事では、証明書またはパスワード認証以外の方法を使用する RADIUS 認証用の VPN クライアント構成を作成してインストールする方法について説明します。
RADIUS 認証を使用する場合、複数の認証手順があります (証明書認証、パスワード認証、その他の認証方法およびプロトコル)。 VPN クライアント構成は、認証の種類ごとに異なります。 VPN クライアントを構成するには、必要な設定を含むクライアント構成ファイルを使用します。
Note
2018 年 7 月 1 日以降、Azure VPN Gateway では TLS 1.0 および 1.1 のサポートが終了します。 VPN Gateway では、TLS 1.2 のみがサポートされるようになります。 影響を受けるのはポイント対サイト接続のみであり、サイト対サイト接続には影響ありません。 Windows 10 以降のクライアント上でポイント対サイト VPN に対して TLS を使用する場合、特に何も行う必要はありません。 Windows 7 および Windows 8 クライアント上でポイント対サイト接続に対して TLS を使用する場合、更新手順については「VPN Gateway に関する FAQ」を参照してください。
ワークフロー
P2S RADIUS 認証の構成ワークフローは次のとおりです。
選択した認証オプションの VPN クライアント構成を取得し、それを使用して VPN クライアントを設定する (この記事)。
重要
VPN プロトコルの種類や認証の種類など、VPN クライアント構成プロファイルの生成後にポイント対サイト VPN 構成に変更があった場合は、新しい VPN クライアント構成を生成してユーザー デバイスにインストールする必要があります。
別の認証の種類 (OTP など) を使用するか、別の認証プロトコル (EAP-MSCHAPv2 の代わりに PEAP-MSCHAPv2 など) を使用するには、独自の VPN クライアント構成プロファイルを作成する必要があります。 RADIUS と OpenVPN を使用して構成されたポイント対サイト VPN がある場合、現在、ゲートウェイと RADIUS サーバーの間でサポートされる認証方法は PAP のみです。 プロファイルを作成するには、仮想ネットワーク ゲートウェイの IP アドレス、トンネルの種類、分割トンネルのルートなどの情報が必要です。 この情報は、次の手順を実行することで取得できます。
VPN クライアント構成ファイルの生成
Azure portal または Azure PowerShell を使用して VPN クライアント構成ファイルを生成することができます。
Azure portal
- 仮想ネットワーク ゲートウェイに移動します。
- [ポイント対サイトの構成] をクリックします。
- [VPN クライアントのダウンロード] をクリックします。
- クライアントを選択し、要求された情報をすべて入力します。
- [ダウンロード] をクリックして .zip ファイルを生成します。
- .zip ファイルが (通常であれば [ダウンロード] フォルダーに) ダウンロードされます。
Azure PowerShell
Get-AzVpnClientConfiguration コマンドレットを使用して、EapMSChapv2 用の VPN クライアント構成を生成します。
ファイルを表示して VPN クライアントを構成する
VpnClientConfiguration.zip ファイルを解凍し、GenericDevice フォルダーを探します。 64 ビットおよび 32 ビットのアーキテクチャ用の Windows インストーラーが含まれているフォルダーは、無視します。
GenericDevice フォルダーには、VpnSettings という XML ファイルが含まれています。 このファイルには、必要な情報がすべて含まれています。
- VpnServer: Azure VPN Gateway の FQDN。 これは、クライアントの接続先となるアドレスです。
- VpnType: 接続に使用するトンネルの種類。
- Routes: Azure 仮想ネットワーク宛てのトラフィックのみが P2S トンネル経由で送信されるように、プロファイル内で構成する必要があるルート。
GenericDevice フォルダーには、VpnServerRoot という .cer ファイルも含まれています。 このファイルには、P2S 接続の設定中に Azure VPN ゲートウェイを検証するために必要なルート証明書が含まれています。 Azure 仮想ネットワークに接続するすべてのデバイスに、証明書をインストールします。
ファイルの設定を使用して VPN クライアントを構成します。
次のステップ
P2S 構成を完了するための記事に戻ります。
P2S のトラブルシューティング情報については、Azure ポイント対サイト接続のトラブルシューティングに関するページを参照してください。