DataAdapter と DataReader

ADO.NET の DataReader を使用すると、データベースから前方への読み取り専用のストリームを取得できます。 結果はクエリを実行すると返され、DataReaderRead メソッドを使用して要求するまで、クライアントのネットワーク バッファーに格納されます。 DataReader を使用すると、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。これは、使用可能になったデータをすぐに取得するためと、一度に 1 つの行しかメモリに格納しない (既定の設定) ことによってシステムのオーバーヘッドが軽減されるためです。

DataAdapter は、データ ソースからデータを取得し、1 つの DataSet 内でテーブルを設定するために使用されます。 また、DataAdapter は、DataSet に対して加えられた変更をデータ ソースに反映させます。 DataAdapter は .NET Framework データ プロバイダーの Connection オブジェクトを使用してデータ ソースに接続し、Command オブジェクトを使用してデータ ソースからデータを取得し、変更をデータ ソースに反映させます。

.NET Framework に含まれている各 .NET Framework データ プロバイダーには、DbDataReader および DbDataAdapter オブジェクトがあります。.NET Framework Data Provider for OLE DB には OleDbDataReader および OleDbDataAdapter オブジェクトがあります。.NET Framework Data Provider for SQL Server には SqlDataReader および SqlDataAdapter オブジェクトがあります。.NET Framework Data Provider for ODBC には、OdbcDataReader および OdbcDataAdapter オブジェクトがあります。.NET Framework Data Provider for Oracle には、OracleDataReader および OracleDataAdapter オブジェクトがあります。

このセクションの内容

DataReader によるデータの取得
ADO.NET の DataReader オブジェクトと、それを使用してデータ ソースから結果ストリームを返す方法について説明します。

DataAdapter からの DataSet の読み込み
DataSet を使用して DataAdapter にテーブル、列、および行を設定する方法について説明します。

DataAdapter パラメーター
DataAdapter のコマンド プロパティのパラメーターを使用する方法と、DataSet の列の内容をコマンド パラメーターに割り当てる方法について説明します。

DataSet への既存の制約の追加
既存の制約を DataSet に追加する方法について説明します。

DataAdapter DataTable と DataColumn のマップ
DataTableMappingsColumnMappings および DataAdapter を設定する方法について説明します。

クエリ結果のページング
クエリの結果をデータ ページとして表示する例を示します。

DataAdapter によるデータ ソースの更新
DataAdapter を使用して DataSet の変更内容を解決してデータベースに戻す方法について説明します。

DataAdapter のイベント処理
DataAdapter のイベントおよびその使用方法について説明します。

DataAdapter を使用したバッチ操作の実行
DataSet から更新を適用する際に、SQL Server へのラウンド トリップ回数を減らすことにより、アプリケーションのパフォーマンスを向上させる方法について説明します。

関連項目