Stream オブジェクト (ADO)
適用先: Access 2013、Office 2013
バイナリ データまたはテキストのストリームを表します。
注釈
ファイル システムや電子メール システムなどのツリー構造の階層では、 レコード には、ファイルまたは電子メールの内容を含むビットの既定のバイナリ ストリームが関連付けられている場合があります。 これらのデータ ストリームを格納したフィールドまたはレコードは、 Stream オブジェクトを使用して操作できます。 Stream オブジェクトは次の方法で取得できます。
バイナリ データまたはテキスト データを格納したオブジェクト (通常はファイル) を指定する URL で取得します。 このようなオブジェクトには、単純なドキュメント、構造ドキュメントを表す Record オブジェクト、またはフォルダーがあります。
Record オブジェクトに関連付けられた既定の Stream オブジェクトを開いて取得します。 Record オブジェクトが開いているときにその Record オブジェクトに関連付けられた既定のストリームを取得すると、ストリームを開くときに起こるラウンドトリップを避けることができます。
Stream オブジェクトをインスタンス作成して取得します。 このような Stream オブジェクトは、アプリケーション用のデータの保存に利用できます。 URL に関連付けられた Stream オブジェクト、または Record オブジェクトの既定の Stream オブジェクトとは異なり、インスタンス作成した Stream オブジェクトは、既定では基になるソースに関連付けられていません。
Stream オブジェクトのメソッドとプロパティを使用すると、次の操作を実行できます。
Open メソッドを使用して、 Record または URL から Stream オブジェクトを開くことができます。
Close メソッドを使用して、 Stream を閉じることができます。
Write メソッドまたは WriteText メソッドを使用して、バイトまたはテキストを Stream に入力できます。
Flush メソッドを使用して、ADO バッファーにある Stream データを基になるオブジェクトに書き込むことができます。
CopyTo メソッドを使用して、 Stream の内容を別の Stream にコピーできます。
SkipLine メソッドおよび LineSeparator プロパティを使用して、ソース ファイルから行を読み取る方法を制御できます。
SaveToFile メソッドおよび LoadFromFile メソッドを使用して、ファイル内のデータを保存および復元できます。
Charset プロパティを使用して、 Stream の保存に使用する文字セットを指定できます。
Cancel メソッドを使用して、非同期 Stream 操作を停止できます。
Size プロパティを使用して、 Stream 内のバイト数を設定できます。
Position プロパティを使用して、 Stream 内の現在の位置を制御できます。
Type プロパティを使用して、 Stream 内のデータ型を設定できます。
State プロパティを使用して、 Stream の現在の状態 (開いている、閉じている、または実行中) を設定できます。
Mode プロパティを使用して、 Stream のアクセス モードを指定できます。
注:
[!メモ] http スキームを使用している URL は、Microsoft OLE DB Provider for Internet Publishing を自動的に呼び出します。 詳細については、「 絶対 URL と相対 URL」を参照してください。