シャドウ フォルダの作成
シャドウ フォルダはすべての Visual SourceSafe ユーザーに関係するため、シャドウ フォルダの作成は、Visual SourceSafe の管理者が行う必要があります。
シャドウ フォルダは必要に応じて作成します。通常は、以下の 2 つの場合に使用します。
- Visual SourceSafe へのアクセス権を持たないユーザーが、Visual SourceSafe で管理しているファイルを参照できるようにする場合。シャドウ フォルダでは、ユーザーはファイルを参照できますが、変更はできません。
- プロジェクトのコピーを各ユーザーの作業フォルダに保存させないようにする場合。各ユーザーに最新バージョンのファイルを使用させるには、各ユーザーが自分の作業フォルダ内のファイルを使用してコンパイルなどの作業を行うのではなく、一元管理されたフォルダ内のファイルを使用するようにした方が確実です。
特定のプロジェクトにシャドウ フォルダを設定すると、管理者が設定を変更しない限り、そのプロジェクト内のすべてのサブプロジェクトにも、対応するシャドウ フォルダが割り当てられます。
メモ Visual SourceSafe プロジェクトからファイルやプロジェクトを削除しても、そのファイルやプロジェクトはシャドウ フォルダからは削除されません。
シャドウ フォルダを作成するには
Visual SourceSafe アドミニストレータで、[ツール] メニューの [オプション] をクリックして [Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスを表示します。
[シャドウ フォルダ] タブをクリックします。
[シャドウ フォルダを設定するプロジェクト] ボックスにプロジェクト名を入力します。[参照] をクリックしてプロジェクト リストからプロジェクトを選択することもできます。
[次のフォルダをシャドウ フォルダに設定する] ボックスに、シャドウ フォルダとして使用するフォルダ名を入力します。[参照] をクリックしてフォルダを選択することもできます。
セキュリティに関するメモ シャドウ フォルダは、Visual SourceSafe データベースとは異なる共有フォルダに作成することをお勧めします。これにより、シャドウ フォルダに対する読み取り専用権限を持つ Windows ユーザーは、データベースが格納されている共有フォルダにはアクセスできません。
[OK] をクリックしてフォルダが作成されるまで待ちます。
Visual SourceSafe アドミニストレータ プログラムを終了します。次に、Visual SourceSafe エクスプローラをいったん終了してから再起動するように、すべてのユーザーに通知します。
シャドウ フォルダのセキュリティ設定
「データベースのロック ダウン」の手順に従ってデータベースをセキュリティ設定すると、管理者グループ用と Visual SourceSafe ユーザー グループ用の 2 つの Windows ユーザー グループが作成されます。Visual SourceSafe プロジェクトのシャドウ フォルダを作成しても、これらのグループに割り当てられている Visual SourceSafe フォルダに対する Windows の権限は、シャドウ フォルダでは継承されません。シャドウ フォルダの読み取り専用ユーザーとなる新しい Windows グループ (例 : VSS_DB1_ReadOnly) を作成し、このグループに読み取り権限だけを与えます。また、Visual SourceSafe の管理者とユーザーには、シャドウ フォルダに対する読み取りおよび書き込み権限を与えます。Windows のユーザー グループの作成と操作については、Windows のヘルプを参照してください。
共有から [Everyone] グループを削除するには
Windows エクスプローラでシャドウ フォルダに移動します。
[ファイル] メニューの [プロパティ] をクリックし、[共有] タブをクリックします。
[このフォルダを共有する] チェック ボックスをオンにします。
既定の名前を使用しない場合は、新しい [共有名] を入力します。
[アクセス許可] をクリックします。
[グループ名またはユーザー名] ボックスに [Everyone] グループが含まれている場合は、[削除] をクリックし [OK] をクリックします。
セキュリティに関するメモ [グループ名またはユーザー名] ボックスに他のグループまたはユーザーが含まれている場合は、そのグループまたはユーザーがシャドウ フォルダにアクセスする必要があるかどうかを確認し、不要な場合はアクセス権を削除します。
最初に、3 つの Visual SourceSafe グループをシャドウ フォルダに追加します。次に、フォルダに対する適切なアクセス権をこれらのグループに与えます。読み取り専用のユーザー グループを作成する代わりに、個々の Windows ユーザーにアクセス権を設定することもできます。
フォルダに Visual SourceSafe グループを追加するには
[セキュリティ] タブをクリックし、[追加] をクリックします。
[ユーザー または グループの選択] ダイアログ ボックスの [場所] クリックします。
VSS_DB1_Admin グループ、VSS_DB1_User グループ、および VSS_DB1_ReadOnly グループが設定されている [場所] を探してクリックし、[OK] をクリックします。
[場所] には、VSS_DB1_Admin グループ、VSS_DB1_User グループ、および VSS_DB1_ReadOnly グループが設定されているコンピュータの名前を指定します。
VSS_DB1_Admin グループ、VSS_DB1_User グループ、および VSS_DB1_ReadOnly グループを [選択するオブジェクト名を入力してください] に追加します。
[OK] をクリックして [セキュリティ] タブの [グループ名またはユーザー名] ボックスにグループを追加します。
3 つのグループに、Visual SourceSafe データベース フォルダに対する以下のアクセス権を設定します。
VSS_DB1_Admin および VSS_DB1_Users 読み取りおよび書き込み VSS_DB1_ReadOnly 読み取り
参照
[シャドウ フォルダ] タブ | Shadow 初期化変数 | Shadow_EOL 初期化変数 | Shadow_Extension 初期化変数 | Shadow_ReadOnly 初期化変数 | Shadow_SetTime 初期化変数 | シャドウ フォルダ | プロジェクト オプションの設定