次の方法で共有


Vancouver, B.C. サイトのルーターの構成

Vancouver, B.C. サイトでは、Windows 2000 Server を実行しているコンピュータにルーティングとリモート アクセス サービスを構成して、ルーター VAN-NA-W2RT-01 として使用しています。このルーターではマルチキャスト IP ルーティング プロトコルがまったく提供されないので、このルーターの入力側ネットワーク インターフェイスを構成して、プロキシモードの IGMP によってマルチキャスト IP パケットをリッスンできるようにします。また、出力側ネットワーク インターフェイスも IGMP のルーター モードで構成して、マルチキャスト パケットを Seattle サイトの Cisco 製ルーター SEA-NA-CISCO-01 に転送できるようにします。この Seattle サイトのルーターは、既にマルチキャスト IP ルーティングを処理できるように構成されています。したがって、この Seattle サイトのルーターによって、IP パケットはそれぞれ適切なサブネットに転送されます。

IGMP ルーティング プロトコルをルーターの入力側ネットワーク インターフェイスに追加するには

  1. 管理者のアクセス許可を割り当てられているローカル コンピュータ アカウントを使用して、サーバー VAN-NA-W2RT-01 にログオンします。

  2. [スタート] メニューから [プログラム] をポイントし、[管理ツール] をポイントして、[ルーティングとリモート アクセス] をクリックします。

  3. 左側のコンソール ツリーで [VAN-NA-W2RT-01 (ローカル) ] を展開し、[IP ルーティング] をクリックします。

  4. [全般] を右クリックし、[新しいルーティング プロトコル] をクリックします。

  5. [新しいルーティング プロトコル] ダイアログ ボックスで、図 1 に示すように、 [IGMP バージョン 2、ルーターとプロキシ] を選択します。

    tel01-16

    図 1: [新しいルーティング プロトコル] ダイアログ ボックス

  6. [OK] をクリックします。

IGMP ルーター インターフェイスをルーターの出力側ネットワーク インターフェイスに追加するには、

  1. 左側のコンソール ツリーで [IGMP] を右クリックし、 [新しいインターフェイス] をクリックします。

  2. [IGMP バージョン 2、ルーターとプロキシの新しいインターフェイス] ダイアログ ボックスで、 [インターフェイス] ボックスの一覧から IGMP ルーター インターフェイス用の接続名を選択します。この例の場合は、図 2 に示すように、インターフェイスとして [van clnt へのローカル エリア] を選択します。

    tel01-17

    図 2: [IGMP バージョン 2、ルーターとプロキシの新しいインターフェイス] ダイアログ ボックス

  3. [OK] をクリックします。

Vancouver, B.C. 用の IGMP プロキシを追加するには

  1. 左側のコンソール ツリーで [IGMP] をクリックします。

  2. [IGMP] を右クリックし、[新しいインターフェイス] をクリックします。

  3. [IGMP バージョン 2、ルーターとプロキシの新しいインターフェイス] ダイアログ ボックスで、[インターフェイス] ボックスの一覧から IGMP プロキシ インターフェイス用の接続名を選択します。この例の場合は、図 3 に示すように、インターフェイスとして [ルーター 7513 へ] を選択します。

    tel01-18

    図 3: [IGMP バージョン 2、ルーターとプロキシの新しいインターフェイス] ダイアログ ボックス

  4. [OK] をクリックします。

  5. [IGMP プロパティ] ダイアログ ボックスで、図 4 に示すように、 [IGMP プロキシ] をクリックします。

    tel01-19

    図 4: [IGMP プロパティ] ダイアログ ボックス

  6. [OK] をクリックします。

関連するセットアップ手順

関連資料

注意
このシナリオにおいて、コンピュータおよびデバイスを構成するために使用した手続きは、サンプルとして紹介したものです。実際のネットワークでは、類似したコンピュータおよびデバイスを構成する場合でも、必要になる手順はそれぞれのケースで異なります。さらに各シナリオでは、目的とする機能を実現するために必要な手順だけを示しています。運用ネットワークにおいて必要になる、その他の手順については取り上げていません。すべてのシナリオは、特に表記しない限り Windows 2000 を使用してテストされています。また、ブラウザとして Microsoft Internet Explorer 5 以上を推奨します。