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DHCP サーバー上でのマルチキャスト IP スコープの作成

このシナリオでは、1 日、5 日、および 30 日という異なるリース期間を持つマルチキャスト IP スコープを DHCP サーバー SEA-NA-DHCP-02 上で作成します。この DHCP サーバーは、DHCP クラスタのアクティブ ノードとして構成されています。リース期間の異なる 3 種類のスコープを作成したのは、ダイヤラを使用して会議を作成するユーザーが、事前定義された複数のスコープの中から希望するスコープを選択できるようにするためです。また、マルチキャスト スコープを作成することによって、DHCP サーバー上の MADCAP も有効になります。

リース期間が 1 日のマルチキャスト IP スコープを SEA-NA-DHCP-02 上で作成するには

  1. Domain Admin のアクセス許可を割り当てられている Noam ドメイン内のアカウントを使用して、SEA-NA-DHCP-02 にログオンします。

  2. [スタート] メニューから、[プログラム] をポイントし、[管理ツール] をポイントして、[DHCP] をクリックします。

  3. [DHCP] スナップインの左側のコンソール ツリーで [SEA-NA-DHCP-02] をクリックします。

  4. [操作] メニューの [新しいマルチキャスト スコープ] をクリックします。

  5. 新しいスコープ ウィザードが表示されたら、[次へ] をクリックします。

  6. [名前] ボックスに 1-day Conferencing Scope (リース期間 1 日の会議用スコープ) と入力し、[説明] ボックスに適切な説明を入力します。ただし、説明は省略可能です。入力し終わったら、[次へ] をクリックします。

  7. [IP アドレスの範囲] ページが表示されたら、次の情報を入力します。

              1. [開始 IP アドレス] ボックスに 225.0.0.1 と入力し、[終了 IP アドレス] ボックスに 225.0.0.255 と入力します。

              2. [TTL] ボックスに、マルチキャスト パケットが消滅するまでに通過する必要があると予測されるルーター (ホップ) の最大数を表す値を入力します。適切な値を入力したら、[次へ] をクリックします。

                警告 マルチキャスト バックボーン (MBONE) をサポートするようにエッジ ルーターを構成する場合は、TTL の値として、マルチキャスト パケットがエンタプライズ ネットワークの境界を越えて外部に出ることができないような値を指定する必要があります。

                マルチキャスト トラフィックは、マルチキャスト スコープの [TTL] ボックスで指定した生存期間 (Time-To-Live) の値に相当する数のルーター (ホップ) を通過した後で、ネットワーク上から消滅します。最初に指定した TTL の値は、ルーターを通過するたびに 1 ずつ減算されます。最終的に TTL の値が 0 (ゼロ) に達すると、それぞれのマルチキャスト データグラムは消滅し、それ以上ネットワークを介してほかのサブネットに転送されることはなくなります。

  8. [除外の追加] ページが表示されたら、[次へ] をクリックしてこのページを飛ばします。

  9. [リース期間] ページが表示されたら、このマルチキャスト スコープのリース期間として 1 日、0 時間、0 と入力します。

  10. [次へ] をクリックします。

  11. このマルチキャスト スコープを今すぐにアクティブにするかどうかの確認を求めるページが表示されたら、[はい] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  12. [完了] をクリックします。

リース期間が 5 日のマルチキャスト IP スコープを SEA-NA-DHCP-02 上で作成するには

  1. Domain Admin のアクセス許可を割り当てられている Noam ドメイン内のアカウントを使用して、SEA-NA-DHCP-02 にログオンします。

  2. [スタート] メニューから [プログラム] をポイントし、[管理ツール] をポイントして、[DHCP] をクリックします。

  3. [DHCP] スナップインの左側のコンソール ツリーで [SEA-NA-DHCP-02] をクリックします。

  4. [操作] メニューの [新しいマルチキャスト スコープ] をクリックします。

  5. 新しいスコープ ウィザードが表示されたら、[次へ] をクリックします。

  6. [名前] ボックスに 5-day Conferencing Scope (リース期間 5 日の会議用スコープ) と入力し、[説明] ボックスに適切な説明を入力します。ただし、説明は省略可能です。入力し終わったら、[次へ] をクリックします。

  7. [IP アドレスの範囲] ページが表示されたら、次の情報を入力します。

              1. [開始 IP アドレス] ボックスに 225.0.1.1 と入力し、[終了 IP アドレス] ボックスに 225.0.1.255 と入力します。

              2. [TTL] ボックスに、マルチキャスト パケットが消滅するまでに通過する必要があると予測されるルーター (ホップ) の最大数を表す値を入力します。適切な値を入力したら、[次へ] をクリックします。

                警告 マルチキャスト バックボーン (MBONE) をサポートするようにエッジ ルーターを構成する場合は、TTL の値として、マルチキャスト パケットがエンタプライズ ネットワークの境界を越えて外部に出ることができないような値を指定する必要があります。

  8. [除外の追加] ページが表示されたら、[次へ] をクリックしてこのページを飛ばします。

  9. [リース期間] ページが表示されたら、このマルチキャスト スコープのリース期間として 5 日、0 時間、0 と入力します。

  10. [次へ] をクリックします。

  11. このマルチキャスト スコープを今すぐにアクティブにするかどうかの確認を求めるページが表示されたら、[はい] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  12. [完了] をクリックします。

リース期間が 30 日のマルチキャスト IP スコープを SEA-NA-DHCP-02 上で作成するには

  1. Domain Admin のアクセス許可を割り当てられている Noam ドメイン内のアカウントを使用して、SEA-NA-DHCP-02 にログオンします。

  2. [スタート] メニューから [プログラム] をポイントし、[管理ツール] をポイントして、[DHCP] をクリックします。

  3. [DHCP] スナップインの左側のコンソール ツリーで [SEA-NA-DHCP-02] をクリックします。

  4. [操作] メニューの [新しいマルチキャスト スコープ] をクリックします。

  5. 新しいスコープ ウィザードが表示されたら、[次へ] をクリックします。

  6. [名前] ボックスに 30-day Conferencing Scope (リース期間 30 日の会議用スコープ) と入力し、[説明] ボックスに適切な説明を入力します。ただし、説明は省略可能です。入力し終わったら、[次へ] をクリックします。

  7. [IP アドレスの範囲] ページが表示されたら、次の情報を入力します。

              1. [開始 IP アドレス] ボックスに 225.0.2.1 と入力し、[終了 IP アドレス] ボックスに 225.0.2.255 と入力します。

              2. [TTL] ボックスに、マルチキャスト パケットが消滅するまでに通過する必要があると予測されるルーター (ホップ) の最大数を表す値を入力します。適切な値を入力したら、[次へ] をクリックします。

                警告 マルチキャスト バックボーン (MBONE) をサポートするようにエッジ ルーターを構成する場合は、TTL の値として、マルチキャスト パケットがエンタプライズ ネットワークの境界を越えて外部に出ることができないような値を指定する必要があります。

  8. [除外の追加] ページが表示されたら、[次へ] をクリックしてこのページを飛ばします。

  9. [リース期間] ページが表示されたら、このマルチキャスト スコープのリース期間として、既定の 30 日、0 時間、0 をそのまま承認するために、[次へ] をクリックします。

  10. このマルチキャスト スコープを今すぐにアクティブにするかどうかの確認を求めるページが表示されたら、[はい] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  11. [完了] をクリックします。

3 種類のマルチキャスト IP スコープを作成し終わった時点で、DHCP の構成は図 1 に示すようになります。

tel01-20

図 1: DHCP の構成

関連するセットアップ手順

関連資料

注意
このシナリオにおいて、コンピュータおよびデバイスを構成するために使用した手続きは、サンプルとして紹介したものです。実際のネットワークでは、類似したコンピュータおよびデバイスを構成する場合でも、必要になる手順はそれぞれのケースで異なります。さらに各シナリオでは、目的とする機能を実現するために必要な手順だけを示しています。運用ネットワークにおいて必要になる、その他の手順については取り上げていません。すべてのシナリオは、特に表記しない限り Windows 2000 を使用してテストされています。また、ブラウザとして Microsoft Internet Explorer 5 以上を推奨します。