Team Foundation Server のインストール
SQL Server と TFS を同じサーバーにインストールする場合は、TFS のインストール中に必要な多くの決定事項を効率化するために設計された TFS の標準インストール ウィザードを使用できることがあります。 標準ウィザードを使用するには、(SQL Server のインストールに関するトピックで行ったように) SQL Server を既定のインスタンスで設定し、レポート機能をインストールする必要があります。 SharePoint を SQL Server と同じサーバーで実行する場合は、24 GB の RAM をお勧めします。 これらのすべての要件と既定の TFS のオプション ¹ (SharePoint Foundation がインストールされます) に同意できる場合は、標準のウィザードを使用できます。
インストール オプションをさらにコントロールする場合は、詳細構成を使用します。
ヒント
¹ TFS の既定のオプションを表示するには、既定の設定を何も変更せずに詳細ウィザードを使用します。標準のウィザードを使用した場合と同じ状態に TFS をインストールできます。
要件は何ですか?
標準ウィザード、詳細ウィザードのどちらを使用する場合も、レポート リーダー アカウントのドメイン アカウントが最低 1 つ必要です。 TFS はレポートの生成にこのアカウントを使用します。 SharePoint をインストールすると、SharePoint のファーム管理者アカウントに、この同じアカウントを使用します。
ヒント
レポート リーダー アカウントは、[ローカル ログオンを許可する] アクセス許可だけを必要とし、すべてのドメイン アカウントは既定でこのアクセス許可を持っています。
なぜ詳細ウィザードを使用するのですか?
Team Foundation Server の既定のインストール オプションを変更する場合、詳細ウィザードを使用すると、複数のサーバーで Team Foundation Server を構成でき、さらに他の多くのオプションを変更できます。
詳細構成を使用する例として、次のような場合が考えられます。 標準インストールは、ニーズに合わない場合があります。 たとえば、シングル サーバー インストールをカスタマイズしたり、Team Foundation Server と構成データベースを別々のサーバーにインストールしたりする場合があります。 組織内で既に SQL Server または SharePoint 製品が実行中で、これらのインストールのいずれかを使用して、チーム プロジェクトまたは Team Foundation Server のデータをホストするとします。 サーバー ソフトウェアが必要なオプション機能を使用する場合は、それらのインストールも別々のサーバーでホストできます。 複数のサーバーを使用する場合は、Team Foundation Server と構成データベースの間で負荷を分散できます。また、レポートやポータル サイトなどの機能に必要なサーバー ソフトウェアを、処理能力のあるハードウェアで実行することもできます。
複数サーバーのインストールを Team Foundation Server によって提供される堅牢なスケールアウト機能と混同しないでください。 これらのスケールアウト機能には、Team Foundation Server のファームを作成し、元の Team Foundation Server 配置の一部ではなかった SQL Server のインスタンスにチーム プロジェクト コレクションを含める機能があります。 ただし、これらのスケール アウト機能は、このシナリオでは取り扱いません。 このシナリオは、複数のサーバーに TFS をインストールするなど、構成可能なインストール オプションを利用する Team Foundation Server の初期配置のためのガイダンスとなります。Team Foundation Server の配置へのアプリケーション層サーバーの追加方法について詳しくは、「方法: Team Foundation Server ファームを作成する (高可用性)」を参照してください。
ヒント
複数サーバー インストールには、Active Directory ドメインとドメイン アカウントまたは Network Service アカウントが必要です。ローカル アカウントをサービス アカウントとして使用することはできません。
Team Foundation Server をインストールするには
オペレーティング システムとハードウェアが、Team Foundation Server の要件とそのすべての前提条件を満たしていることを確認します。 サーバー オペレーティング システムに TFS をインストールする場合、64 ビット サーバーを使用する必要があります。 Team Foundation Server で使用するレポート リーダー アカウントを決定します。
詳細については、「Team Foundation Server のシステム要件」および「Team Foundation Server のインストールに必要なアカウント」を参照してください。
サポートしているバージョンの SQL Server をインストールします。 次の SQL Server 機能をインストールする必要があります: データベース エンジン、検索のためのフルテキスト抽出とセマンティック抽出。 TFS チーム プロジェクトから HTML レポートを取得するには、次の機能を追加します: Analysis Services およびネイティブの Reporting Services
詳細については、「Team Foundation Server 用の SQL Server の要件」、「Team Foundation Server 用の SQL Server の手動インストール」を参照してください。
SharePoint には多くのオプションがあります。 SQL Server と TFS が同じサーバーで実行されている場合、最良の選択肢として考えられるのは、別のサーバーに SharePoint をインストールしてリソースの競合を最小限に抑えることです。 SharePoint Server が必要になることがわかっている場合、まずインストールして構成してから、TFS をインストールしてください。 TFS の詳細ウィザードを使用すると、いつでも SharePoint の統合を完全にスキップできます。 TFS には SharePoint は必要ありません。
詳細については、「Team Foundation Server 用の SharePoint 製品の要件」、「Team Foundation Server 用の SharePoint 製品の手動インストール」を参照してください。
ヒント
さらに、 Team Foundation Server 用の SharePoint 製品の要件を満たす既存の SharePoint 配置を検証および使用することもできます。既存の SharePoint が TFS をインストールする同じサーバー上にない場合には、最初に TFS SharePoint 拡張機能を SharePoint サイトにインストールしてください。「Team Foundation Server 用のリモート SharePoint 製品をインストールする方法」を参照してください。
製品のインストール DVD から Team Foundation Server のインストールを実行してから、構成ウィザードの 1 つを使用してインストールを構成します。 既定のインスタンスに SQL Server がある場合は標準のウィザードを使用し、TFS は SharePoint Foundation 2013 をインストールします。 他のすべての場合、詳細ウィザードを使用します。 前述の「なぜ詳細ウィザードを使用するのですか?」を参照してください。
詳細については、「Team Foundation Server インストールの実行」、「詳細構成を使用した Team Foundation Server の構成」、「標準構成を使用した Team Foundation Server の構成」を参照してください。