IAMTimelineSrc インターフェイス
IAMTimelineSrc インターフェイスは、DirectShow 編集サービス (DES) でソース オブジェクトの操作とプロパティの設定を行うメソッドを提供する。ソース オブジェクトは、メディア ソースからの 1 つのメディア ストリームを表す。
メディア開始タイムとメディア終了タイムを設定することにより、ソース ファイル内のデータの一部分を使える。この 2 つの値は、元のメディア ソースを基準にして、ソース オブジェクトの始まりと終わりを指定する。メディア タイムは、タイムライン上のオブジェクトの開始および終了タイムとは異なる場合があり、速度を変えた再生が可能である。(オーディオ ソースの場合、ピッチ シフトが生じる。)
ソース オブジェクトを作成するには、TIMELINE_MAJOR_TYPE_SOURCE の値を指定して IAMTimeline::CreateEmptyNode を呼び出す。返される IAMTimelineObj ポインタで IAMTimelineSrc インターフェイスについて問い合わせる。詳細については、「タイムラインの作成」および「ソースの操作」を参照すること。
IUnknown から継承したメソッドに加えて、IAMTimelineSrc インターフェイスは次のメソッドを公開する。
| メソッド | 説明 |
| GetDefaultFPS | ソース オブジェクトのデフォルトのフレーム レートを取得する。 |
| GetMediaName | このソース オブジェクトが表すソース ファイルの名前を取得する。 |
| GetMediaTimes | メディアの開始タイムと終了タイムを取得する。 |
| GetMediaTimes2 | メディアの開始タイムと終了タイムを REFTIME 値として取得する。 |
| GetMediaLength | このソース オブジェクトのメディア長を取得する。 |
| GetMediaLength2 | このソース オブジェクトのメディア長を REFTIME 値として取得する。 |
| GetStreamNumber | ソース オブジェクトの現在のストリーム番号を取得する。 |
| GetStretchMode | ビデオ ソースの拡張モードを取得する。 |
| FixMediaTimes | 指定したタイム値を、フレーム境界に最も近い値に丸める。 |
| FixMediaTimes2 | REFTIME 値として指定された指定したタイム値を、フレーム境界に最も近い値に丸める。 |
| IsNormalRate | クリップが通常の再生速度で再生されるかどうかを示す。 |
| ModifyStopTime | タイムラインを基準にして終了タイムを設定する。 |
| ModifyStopTime2 | 終了タイムを REFTIME 値として設定する。 |
| SetDefaultFPS | ソース オブジェクトのデフォルトのフレーム レートを設定する。 |
| SetMediaLength | ソース ファイルの時間幅を指定する。 |
| SetMediaLength2 | ソース ファイルの時間幅を REFTIME 値として指定する。 |
| SetMediaName | このソース オブジェクトが表すソース ファイルの名前を指定する。 |
| SetMediaTimes | メディアの終了タイムと開始タイムを設定する。 |
| SetMediaTimes2 | メディアの開始タイムと終了タイムを REFTIME 値として設定する。 |
| SetStreamNumber | このソース オブジェクトに関連付けられているソース ファイルから読み込むストリームを指定する。 |
| SetStretchMode | ビデオ ソースの拡張モードを設定する。 |
| SpliceWithNext | このソース オブジェクトを別のソース オブジェクトに結合する。 |
要件
ヘッダー : Qedit.h をインクルードする。このヘッダー ファイルは、バージョン 7 以降の Microsoft® Direct3D® のヘッダーとは互換性がない。
ライブラリ : strmiids.lib を使用。