D2D1_TEXT_ANTIALIAS_MODE 列挙型

テキストの描画に使用されるアンチエイリアシング モードを示します。

構文

typedef enum  {
  D2D1_TEXT_ANTIALIAS_MODE_DEFAULT     = 0,
  D2D1_TEXT_ANTIALIAS_MODE_CLEARTYPE   = 1,
  D2D1_TEXT_ANTIALIAS_MODE_GRAYSCALE   = 2,
  D2D1_TEXT_ANTIALIAS_MODE_ALIASED     = 3 
} D2D1_TEXT_ANTIALIAS_MODE;

定数

  • D2D1_TEXT_ANTIALIAS_MODE_DEFAULT
    システムの既定値を使用します。「解説」を参照してください。

  • D2D1_TEXT_ANTIALIAS_MODE_CLEARTYPE
    ClearType アンチエイリアシングを使用します。

  • D2D1_TEXT_ANTIALIAS_MODE_GRAYSCALE
    グレースケール アンチエイリアシングを使用します。

  • D2D1_TEXT_ANTIALIAS_MODE_ALIASED
    アンチエイリアシングを使用しません。

解説

この列挙型は、ID2D1RenderTargetSetTextAntialiasMode で使用して、テキストとグリフがどのようにアンチエイリアスされるかを指定します。

既定では、Direct2D はテキストを ClearType モードで描画します。既定の品質がグレースケールまたはエイリアスにダウングレードされる要因は次のとおりです。

  • DWRITE_RENDERING_MODE 値が DWRITE_RENDERING_MODE_ALIASED の場合、既定のテキスト アンチエイリアシング モードはエイリアスです。ID2D1RenderTarget の DirectWrite レンダリング モードを変更するには、ID2D1RenderTarget::SetTextRenderingParams メソッドを使用します。
  • DWRITE_RENDERING_MODE 値が DWRITE_RENDERING_MODE_OUTLINE の場合、既定のテキスト アンチエイリアシング モードはグレイスケールです。
  • レンダー ターゲットがアルファ チャネルを持っていて、D2D1_ALPHA_MODE_IGNORE に設定されていない場合、既定のテキスト アンチエイリアシング モードはグレースケールです。
  • ID2D1RenderTarget::PushLayer を呼び出すときに D2D1_LAYER_OPTIONS_INITIALIZE_FOR_CLEARTYPE が指定されていない (および対応する PopLayer がまだ呼び出されていない) 場合、既定のテキスト アンチエイリアシング モードはグレースケールです。

要件

クライアントの最小要件

Windows 7, Windows Vista SP2 および Windows Vista 用のプラットフォーム更新プログラム

サーバーの最小要件

Windows Server 2008 R2, Windows Server 2008 SP2 および Windows Server 2008 用のプラットフォーム更新プログラム

ヘッダー

D2d1.h

参照

ID2D1RenderTarget::SetTextAntialiasMode

ID2D1RenderTarget::SetTextRenderingParams