ASP.NET Web アプリケーションの作成
ASP.NET は、エンタープライズ クラスの Web アプリケーションを作成する場合に開発者が必要とするサービスなどを含む、統一化された Web 開発モデルを提供します。ASP.NET は、ASP (Active Server Pages) との構文の互換性をほぼ完全に保ちつつ、強力で新しいクラスのアプリケーションを作成できる、新しいプログラミング モデルおよびインフラストラクチャを提供します。ASP.NET は、.NET Framework の一部です。ASP.NET を使用すると、タイプ セーフ、継承、言語の相互運用性、バージョン管理など、共通言語ランタイムのすべての機能を利用できます。
このセクションでは、ASP.NET の動作についての概念的な情報と、この新しいテクノロジの機能を最大限に活用したコードを記述する方法を示す手続きについてのトピックを説明します。
このセクションの内容
ASP.NET プラットフォームの要件
ASP.NET を使用する場合のハードウェアおよびソフトウェア要件について詳しく説明します。ASP.NET の概要
ASP.NET のすべてのテクノロジの概要を示します。ASP.NET アプリケーション チュートリアル
ASP.NET アプリケーションの配置サンプルを示します。このアプリケーション例で、仮想ルートや bin ディレクトリを含むディレクトリ構造、アセンブリの格納場所、およびアプリケーション構成ファイルの場所についての具体例を示します。ASP.NET Web アプリケーションのセキュリティに関する考慮事項
Web アプリケーションのセキュリティの概要と、アプリケーションやシステムを保護するための基本的な方針について説明します。ASP.NET Web アプリケーションのセキュリティ
ASP.NET Web アプリケーションで認証を使用する方法と、認証の問題点を詳しく説明します。Web フォーム ページ
サーバー上で処理されるフォーム ベースの Web ページを作成する方法を説明します。ASP.NET サーバー コントロール
4 種類のサーバー コントロールの概要を示し、Web フォーム ページでサーバー コントロールを作成およびプログラミングする方法について詳しく説明します。ASP.NET サーバー コントロールの開発
イベント、プロパティの実装、状態管理、レンダリング、テンプレート、データ連結、ポストバック データ処理などについて説明します。このトピックでは、検証やデータ連結を実行する複雑なコントロールのサンプルも示します。メモ このトピックでは、ユーザー コントロールについては説明しません。ユーザー コントロールについては、「Web フォーム ユーザー コントロール」で説明します。
ASP ページから ASP.NET への移行
ASP.NET 環境で Web ページの開発を始める場合に考慮する必要がある主な問題点を説明します。構成 (ページ レイアウト) の相違、新しいデータ アクセス メソッド、および Visual Basic プログラミング言語への変更点についてのトピックが含まれます。ASP.NET でのデータ アクセス
ADO.NET の使用方法の概要を説明します。ASP.NET サーバー コントロールへのデータの連結と、プログラムによって Microsoft SQL Server データベースを使用する方法についてのトピックが含まれます。ASP.NET アプリケーション
ASP.NET アプリケーションを定義する方法と、Global.asax ファイルの使用方法を説明します。ASP.NET の状態管理
Web アプリケーションで、アプリケーション状態およびセッション状態を使用する方法を詳しく説明します。HTTP ランタイム サポート
IHttpModule インターフェイスおよび IHttpHandler インターフェイスの使用方法を説明します。カスタム HTTP ハンドラを実装し、選択された HTTP Web 要求を同期または非同期で処理するようにハンドラを設定する方法を説明します。各要求で使用されるカスタム HTTP モジュールを作成する方法についても説明します。ASP.NET のキャッシュ機能
ASP.NET を通して利用できるデータ キャッシュ機構および出力キャッシュ機構の動作と、それらの機構を使用して Web アプリケーションのパフォーマンスを最適化する方法を詳しく説明します。ASP.NET を使用して作成した XML Web サービスと XML Web サービス クライアント
ASP.NET および XML Web サービス クライアントを使用して XML Web サービスを作成する方法を詳しく説明します。XML Web サービスは、HTTP、XML、XSD、SOAP、WSDL などの標準プロトコルを使用する疎結合環境でのメッセージ交換機能を提供するアプリケーションです。これらのプロトコルによる通信は、多様な実装、プラットフォーム、およびデバイスとの相互運用が可能です。XML Web サービスとそのクライアントの間で交換される SOAP ベースの XML メッセージは、その一部を適切に定義 (構造化および型指定) し、一部は任意の XML を使用して疎結合として定義できます。ASP.NET トレース
組み込みの TraceContext クラスを使用して Web フォームのページおよび ASP.NET アプリケーションのトラブルシューティングを実行する方法を説明します。このクラスは、Web 要求についての情報をアプリケーション全体で使用されるトレース ビューアまたは要求されたページ内に表示できるようにするメソッドおよびプロパティを提供します。ASP.NET の最適化
ASP.NET を使用してパフォーマンス条件を満たす Web アプリケーションを作成する方法を説明します。
ASP.NET での side-by-side 実行のサポート
ASP.NET での side-by-side 実行のサポートと、ASP.NET アプリケーションを side-by-side 実行できるように構成する方法について説明します。アプリケーションの side-by-side 実行とは、同一のコンピュータにインストールされた複数のアプリケーションが異なるバージョンの .NET Framework を使用することを意味します。
IIS 6.0 のアプリケーション分離モードと、ASP.NET プロセス モデルの設定をアプリケーション プールの設定に変換する方法について説明します。
関連項目
- ASP.NET 構文
RAD (Rapid Application Development) デザイナを使用せずに ASP.NET ファイルを作成するための宣言構文について詳しく説明します。ASP.NET 機能は、適切なファイル名拡張子を持つテキスト ファイル内に作成できます。これらのテキスト ファイルには、ASP.NET 構成ファイル (Web.config)、アプリケーション ファイル (Global.asax)、ASP.NET ページ (.aspx ファイル)、ユーザー コントロール (.ascx ファイル)、および XML Web サービス (.asmx ファイル) が含まれます。また、このセクションでは、ASP.NET のすべてのサーバー コントロールの宣言構文について詳しく説明します。 - ADO.NET を使用したデータのアクセス
.NET Framework 全体に配置されているデータにアクセスする方法を説明します。ADO (ActiveX Data Objects) の後継である ADO.NET の概念と、その使用方法の詳細が含まれます。また、XML および関連データにアクセスし、使用する方法についても説明します。 - アプリケーションのデバッグとプロファイリング
.NET ベースのアプリケーションのパフォーマンスを調査し、向上させる方法を説明します。 - ASP.NET アプリケーション内のリソース
ASP.NET ページおよび ASP.NET コントロールで、ローカライズしたリソースを配置および取得する方法を説明します。 - System.Web
ブラウザと Web サーバーの間の通信を可能にするクラスおよびインターフェイスを供給する System.Web 名前空間についての参照ドキュメントを示します。 - System.Web.Caching
ページ、XML Web サービス、セッション、またはアプリケーションに依存せずにサーバー上で頻繁に使用されるリソースをキャッシュするためのクラスを提供する System.Web.Caching 名前空間の参照ドキュメントを示します。 - System.Web.Configuration
ASP.NET の設定に使用するクラスが含まれている System.Web.Configuration 空間の参照ドキュメントを示します。 - System.Web.Security
Web サーバー アプリケーションに ASP.NET セキュリティを実装するために使用するクラスが含まれている System.Web.Security 名前空間の参照ドキュメントを示します。 - System.Web.Services
ASP.NET を使用して XML Web サービスを作成するためのクラスが含まれている System.Web.Services 名前空間の参照ドキュメントを示します。XML Web サービスは、疎結合環境で HTTP、XML、XSD、SOAP、WSDL などの標準プロトコルを使用して、相互運用可能なメッセージを交換する機能を提供するアプリケーションです。 - System.Web.Services.Description
Web サービス記述言語 (WSDL) を使用してパブリックの XML Web サービスを記述するためのクラスが含まれている System.Web.Services.Description 名前空間の参照ドキュメントを示します。 - System.Web.Services.Discovery
XML Web サービス クライアントが XML Web サービス ディスカバリと呼ばれるプロセスを通して、Web サーバー上で利用できる XML Web サービスを配置するためのクラスが含まれている System.Web.Services.Discovery 名前空間の参照ドキュメントを示します。 - System.Web.Services.Protocols
ASP.NET とそのクライアントを使用して作成される XML Web サービス間の通信でデータ送信のため使用されるプロトコルを定義するクラスが含まれている System.Web.Services.Protocols 名前空間の参照ドキュメントを示します。 - System.Web.UI
Web フォームに表示される UI をサポートするクラス、列挙体、およびインターフェイスが含まれている System.Web.UI 名前空間の参照ドキュメントを示します。 - System.Web.UI.HtmlControls 名前空間
Web ページに HTML サーバー コントロールを作成するために使用する System.Web.UI.HtmlControls クラスの参照ドキュメントを示します。HTML サーバー コントロールはサーバー上で実行され、すべてのブラウザでサポートされる標準の HTML タグに直接割り当てられます。これらのクラスを使用すると、Web ページの HTML 要素をプログラムによって制御できます。 - System.Web.UI.WebControls
Web ページに Web サーバー コントロールを作成するために使用する System.Web.UI.WebControls クラスの参照ドキュメントを示します。Web コントロールは、サーバー上で実行されます。ボタンやテキスト ボックスなどのフォーム コントロールのほかに、Calendar のような特殊な用途のコントロールがあります。これらのクラスを使用することにより、Web ページのこれらの要素をプログラムによって制御できます。Web コントロール オブジェクト モデルは、必ずしも HTML の構文を反映していません。