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System.Drawing 名前空間

System.Drawing 名前空間は、GDI+ の基本的なグラフィックス機能を使用できるようにします。より高度な機能は、 System.Drawing.Drawing2DSystem.Drawing.ImagingSystem.Drawing.Text の各名前空間で提供されます。

Graphics クラスには、ディスプレイ デバイスへの描画のためのメソッドが用意されています。GDI+ プリミティブは RectanglePoint などのクラスによってカプセル化されます。 Pen クラスは直線および曲線の描画に、 Brush 抽象クラスから派生のクラスは形の内側の塗りつぶしに使用します。

名前空間の階層構造

クラス

クラス 説明
Bitmap グラフィックス イメージのピクセル データとその属性で構成される GDI+ ビットマップをカプセル化します。 Bitmap オブジェクトは、ピクセル データで定義したイメージを処理する場合に使用するオブジェクトです。
Brush この抽象基本クラスから派生したクラスでは、四角形、楕円、扇形、多角形、パスなどのグラフィカル形状の内部を塗りつぶすときに使用するオブジェクトを定義します。
Brushes すべての標準色のブラシ。このクラスは継承できません。
ColorConverter あるデータ型の色を別の色に変換します。このクラスには TypeDescriptor を使用してアクセスします。
ColorTranslator カラーの GDI+ Color 構造体への変換と、その逆の変換を実行します。このクラスは継承できません。
Font フォント フェイス、サイズ、スタイルの各属性など、テキストの特定の書式を定義します。このクラスは継承できません。
FontConverter あるデータ型の Font オブジェクトを別の型に変換します。 FontConverter クラスには、 TypeDescriptor オブジェクトを使用してアクセスします。
FontFamily 基本デザインが同様でスタイルが異なるタイプフェイスのグループを定義します。このクラスは継承できません。
Graphics GDI+ 描画面をカプセル化します。このクラスは継承できません。
Icon Windows のアイコン (オブジェクトを表すために使用される小さなビットマップ イメージ) を表します。アイコンは透明なビットマップと考えることもできますが、そのサイズはシステムによって決定されます。
IconConverter Icon オブジェクトのデータ型を別のデータ型に変換します。 TypeDescriptor オブジェクトを通じてこのクラスにアクセスします。
Image Bitmap および Metafile の派生クラス機能を提供する抽象基本クラス。
ImageAnimator タイムベース フレームが含まれているイメージをアニメーション化します。
ImageConverter ImageConverter は、 Image オブジェクトのデータ型を別のデータ型に変換する場合に使用するクラスです。 TypeDescriptor オブジェクトを通じてこのクラスにアクセスします。
ImageFormatConverter ImageFormatConverter は、色のデータ型を別のデータ型に変換する場合に使用するクラスです。 TypeDescriptor オブジェクトを通じてこのクラスにアクセスします。
Pen 直線および曲線の描画に使用するオブジェクトを定義します。このクラスは継承できません。
Pens すべての標準色用のペン。このクラスは継承できません。
PointConverter Point オブジェクトのデータ型を別のデータ型に変換します。 TypeDescriptor オブジェクトを通じてこのクラスにアクセスします。
RectangleConverter 四角形のデータ型を別のデータ型に変換します。このクラスには TypeDescriptor を使用してアクセスします。
Region 四角形とパスで構成されるグラフィックス形状の内部を示します。このクラスは継承できません。
SizeConverter SizeConverter クラスは、あるデータ型を別のデータ型に変換する場合に使用します。 TypeDescriptor オブジェクトを通じてこのクラスにアクセスします。
SolidBrush 単色のブラシを定義します。ブラシは四角形、楕円、扇形、多角形、パスなどのグラフィックス形状を塗りつぶす場合に使用します。このクラスは継承できません。
StringFormat 配置や行間などのテキスト レイアウト情報、省略記号の挿入や国別の代替の数字形式などの表示方法、および OpenType 機能をカプセル化します。このクラスは継承できません。
SystemBrushes SystemBrushes クラスの各プロパティは、Windows の表示要素の色を表す SolidBrush オブジェクトです。
SystemColors SystemColors クラスの各プロパティは、Windows の表示要素の色を表す Color 構造体です。
SystemIcons SystemIcons クラスの各プロパティは、Windows のシステム全体のアイコンの Icon オブジェクトです。このクラスは継承できません。
SystemPens SystemPens クラスの各プロパティは、Windows の表示要素の色と幅 1 を表す Pen オブジェクトです。
TextureBrush TextureBrush クラスの各プロパティは、イメージを使用して形状の内部を塗りつぶす Brush オブジェクトです。このクラスは継承できません。
ToolboxBitmapAttribute ToolboxBitmapAttribute をコントロールに適用して、そのコントロールを表すアイコンを Microsoft Visual Studio フォーム デザイナなどのコンテナで取得できます。アイコンのビットマップは、そのファイル自体に格納するか、または、コントロールが含まれるアセンブリに埋め込むことができます。

コントロールのアセンブリに埋め込む (または別のファイルに格納する) ビットマップは、16 x 16 である必要があります。 ToolboxBitmapAttribute オブジェクトの GetImage メソッドは、小さいイメージである 16 x 16、または小さいイメージのサイズを変更することで作成する大きいイメージである 32 x 32 を返すことができます。

構造体

構造体 説明
CharacterRange 文字列内における文字位置の範囲を指定します。
Color ARGB 色を表します。
Point 2 次元平面に点を定義する、整数座標ペア (x 座標と y 座標) を表します。
PointF 2 次元平面に点を定義する浮動小数点座標ペア (x 座標と y 座標) を表します。
Rectangle 四角形の位置とサイズを表す 4 つの整数を格納します。より高度な領域関数を使用する場合は Region オブジェクトを使用します。
RectangleF 四角形の位置とサイズを表す 4 つの浮動小数点数を格納します。より高度な領域関数を使用する場合は Region オブジェクトを使用します。
Size 順序を付与した整数の対 (通常、四角形の幅と高さ) を格納します。
SizeF 順序を付与した浮動小数点数の対 (通常、四角形の幅と高さ) を格納します。

デリゲート

デリゲート 説明
Graphics.DrawImageAbort DrawImage メソッドが、実行を早期キャンセルし、イメージの描画を停止するタイミングを決定するコールバック メソッドを提供します。
Graphics.EnumerateMetafileProc EnumerateMetafile メソッドのコールバック メソッドを提供します。
Image.GetThumbnailImageAbort GetThumbnailImage メソッドが、実行を早期キャンセルするタイミングを決定するコールバック メソッドを提供します。

列挙体

列挙体 説明
ContentAlignment 描画面でのコンテンツの配置方法を指定します。
FontStyle テキストに適用するスタイル情報を指定します。
GraphicsUnit 指定のデータの長さの単位を指定します。
KnownColor 既知のシステム カラーを指定します。
RotateFlipType イメージの回転の方向と、イメージ反転時の軸を指定します。
StringAlignment レイアウト四角形を基準とした文字列の配置を指定します。
StringDigitSubstitute StringDigitSubstitute 列挙体は、文字列内の数字を置き換える方法をユーザーのロケールまたは言語に従って指定します。
StringFormatFlags 文字列の表示情報およびレイアウト情報を指定します。
StringTrimming レイアウト形状に完全には収まらない文字列から文字をトリムする場合の方法を指定します。
StringUnit テキスト文字列の長さの単位を指定します。

参照

.NET Framework クラス ライブラリ