データベースの復元
このトピック (単一サーバーの復元のチュートリアルの 2 番目のトピック) では、元のサーバーで作成したバックアップを使用して新しいサーバーに Team Foundation Server (TFS) のデータベースと SharePoint ファームを復元する方法を説明します。
元の配置のバックアップを使用すると、その配置のデータを新しいサーバーに復元できます。 データを復元する場合は、すべてのデータベースと SharePoint ファームを同じ時点の状態に復元してください。 「バックアップ スケジュールおよび計画の構成」のガイダンスに従った場合、[スケジュールされたバックアップ] 機能を使用してバックアップを作成しています。 これらのバックアップを使用してデータを復元します。
手動でバックアップを構成した場合、スケジュールされたバックアップで復元ウィザードを使用してそれらのデータベースを復元することはできません。 バックアップに使用したソフトウェアを使用して手動で復元する必要があります。
このトピックの内容
Team Foundation Server データベースの復元
SharePoint ファームの復元
必要なアクセス許可
これらの手順を実行するには、次のグループのメンバーであるか、次のアクセス許可が付与されている必要があります。
サーバーの管理者セキュリティ グループのメンバー。
SQL Server システム管理者セキュリティ グループのメンバー。または、SQL Server のバックアップの実行とメンテナンス プランの作成のアクセス許可が [許可] に設定されている。
Team Foundation 用データベースの sysadmin セキュリティ グループのメンバー。
ファーム管理者グループのメンバー。
Team Foundation Server データベースの復元
ソフトウェアをインストールして構成しても、配置を復元するには十分ではありません。 ユーザーが作業に戻ることができるようにするには、データを復元する必要があります。 これを行うのに役立つウィザードがあります。
データベースを復元するには
復元ウィザードを起動するには、TFS の管理コンソールを開き、[スケジュールされたバックアップ] に移動します。
バックアップ セットのパスを指定し、復元に使用する設定を選択します。
ウィザードを完了し、データベースを復元します。
配置例では、復元ウィザードを使用して次のデータベースを復元します。
TFS_Warehouse
TFS_DefaultCollection
これは、コレクション データベースの既定の名前です。 名前をカスタマイズする場合は、その名前を使用してください。
TFS_Configuration
ReportServer
ReportServerTempDB
WSS_Config
WSS_AdminContent
WSS_Content
復元のウィザードでは、処理の一部として SQL Server Reporting Services の暗号化キーも復元されます。 そのキーを手動で復元することも選択できますが、手動で復元する必要はありません。
SharePoint ファームの復元
復元ウィザードでは、配置により使用される SharePoint データベースが復元されますが、ファームを復元することはできません。 SharePoint ファームから作成したバックアップを復元するには、Windows PowerShell の Restore-SPFarm コマンドを使用する必要があります。 場合によっては、ファームを復元するために Restore-SPFarm の代わりにサーバーの全体管理 Web サイトを使用できますが、ファームの復元には PowerShell コマンドの使用をお勧めします。
ファームを復元するには、ファーム管理者グループのメンバーのアカウントでログインするか、または求められたときにそのグループのメンバーのアカウントの資格情報を入力する必要があります。
Restore-SPFarm を使用して SharePoint Foundation のファームを復元するには
Windows PowerShell または SharePoint 管理シェルを開きます。
Windows PowerShell のコマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。ここで、UNCPath は、ファームのバックアップが格納されているディレクトリの完全修飾 UNC パスです。
Restore-SPFarm –Directory UNCPath –RestoreMethod Overwrite
このコマンドは、利用可能な最新のバックアップを使用してファームを復元します。 別のバックアップを使用する場合は、使用する特定のバックアップの GUID を –BackupID パラメーターに指定して、どのバックアップを復元するかを指定する必要があります。
Windows PowerShell のコマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。ここで、ServiceApplicationID は復元するファームの GUID です。
Start-SPServiceInstance –Identity ServiceApplicationID
ヒント
GUID がわからない場合は、Get-SPServiceInstance コマンドを使用して、サーバーのすべての SharePoint アプリケーションのサービス インスタンス GUID の一覧を表示できます。
ファームの復元の詳細については、「ファームを復元する (SharePoint Foundation 2010)」および「Restore-SPFarm」を参照してください。
SharePoint サーバーの全体管理を使用してファームを復元するには
SharePoint サーバーの全体管理を開き、[ホーム] ページの [バックアップと復元] セクションで、[バックアップからの復元] をクリックします。
復元ウィザードが開きます。
[バックアップからの復元 - ステップ 1/3] ページで、復元するファームのバックアップ ジョブを選択し、[次へ] をクリックします。
[バックアップからの復元 - ステップ 2/3] ページで、ファーム オプションの横のチェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。
[バックアップからの復元 - ステップ 3/3] ページの [復元するコンポーネント] セクションで、ファームが [次のコンポーネントを復元します] の一覧に表示されていることを確認します。 [構成設定のみを復元] セクションで、[コンテンツと構成設定を復元] を選択します。 [復元オプション] セクションで、[復元の種類] の下の [同じ構成] をクリックします。 選択内容を確認するダイアログ ボックスが表示されたら、[OK] をクリックし、[復元の開始] をクリックします。
[バックアップと復元のジョブ状態] ページの [準備] セクションに表示される復元の一般的な状態を監視します。 状態は 30 秒ごとに自動的に更新されます。 [最新の状態に更新] をクリックして状態を手動で更新することもできます。
復元が完了すると、サーバーの全体管理の [ホーム] ページに戻ります。 [アプリケーション構成の管理] で、[サーバーのサービスの管理] をクリックします。
[サーバーのサービス] ページで復元されたファームのサービス アプリケーションを見つけ、それらの各サービス アプリケーションについて [操作] 列で [開始] を選択します。
ファームの復元の詳細については、「ファームを復元する (SharePoint Foundation)」を参照してください。
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