UE-V Agent の展開
適用対象: User Experience Virtualization 1.0
アプリケーション設定と Windows 設定を移動するには、UE-V を実行する各コンピューターで Microsoft User Experience Virtualization (UE-V) Agent を実行する必要があります。 1 つのインストーラー ファイル AgentSetup.exe で、32 ビットおよび 64 ビットのオペレーティング システムに UE-V Agent をインストールします。 UE-V Agent のコマンドライン パラメーターは次のとおりです。
AgentSetup.exe のコマンドライン パラメーター
コマンドライン パラメーター | 定義 | メモ |
---|---|---|
/help または /h または /? |
AgentSetup.exe の使用方法のダイアログを表示します。 |
|
SettingsStoragePath |
設定の保存場所を定義する汎用名前付け規則 (UNC) パスを指定します。 |
%username% または %computername% 環境変数を使用できます。 スクリプトでは、変数のエスケープが必要な場合があります。 既定: <なし> (Active Directory ユーザーのホーム) |
SettingsTemplateCatalogPath |
新しい設定場所テンプレートの確認対象である場所を定義する、汎用名前付け規則 (UNC) のパスを指定します。 |
カスタムの設定場所テンプレートの場合にのみ必要 |
RegisterMSTemplates |
インストール時に既定の Microsoft テンプレートを登録するかどうかを指定します。 |
True または False 既定: True |
SyncMethod |
使用する同期方法を指定します。 |
OfflineFiles または None 既定: OfflineFiles |
SyncTimeoutInMilliseconds |
設定の保存場所からユーザー設定を取得するときに、コンピューターが待機するタイムアウトまでの時間 (ミリ秒) を指定します。 |
既定: 2,000 ミリ秒 (最長 2 秒) |
SyncEnabled |
UE-V の同期が有効か無効かを指定します。 |
True または False 既定: True |
MaxPackageSizeInBytes |
ファイルがしきい値を超えていることを UE-V Agent が報告する設定パッケージ ファイルのサイズ (バイト) を指定します。 |
<サイズ> 既定: なし (しきい値を警告しない) |
CEIPEnabled |
カスタマー エクスペリエンス向上プログラムへの参加に関する設定を指定します。 True に設定すると、インストーラー情報はマイクロソフト カスタマー エクスペリエンス向上プログラム サイトにアップロードされます。 False に設定すると、情報はアップロードされません。 |
True または False 既定: False |
インストール時には、SettingsStoragePath のコマンドライン パラメーターに、設定値に関する設定の保存場所を指定します。 設定の保存場所を定義してから、UE-V Agent を展開できます。 設定の保存場所を定義しない場合、UE-V は Active Directory ユーザーのホーム ディレクトリを設定の保存場所として使用します。 セットアップ時に SettingsStoragePath 構成を指定し、値の一部に %username% を使用すると、ユーザーがログインするすべてのコンピューターまたは設定に同じユーザー設定エクスペリエンスが移動します。 SettingsStoragePath 値の一部に %username%\%computername% 変数を指定すると、コンピューターごとの設定エクスペリエンスが維持されます。
UE-V Agent のインストールには、32 ビットと 64 ビットの統合インストーラーとは別に、アーキテクチャ別の Windows インストーラー (.msi) ファイルも用意されています。 AgentSetupx86.msi または AgentSetupx64.msi のインストール ファイルは AgentSetup.exe ファイルよりもサイズが小さいので、エージェントの展開が効率化される可能性があります。 AgentSetup.exe インストーラーのコマンドライン パラメーターは、Windows インストーラー (.msi) のインストールでサポートされています。
注意
UE-V Agent のインストール時またはアンインストール時は、AgentSetup.exe ファイルまたは AgentSetup<arch>.msi ファイルの両方ではなく、いずれかを使用できます。 UE-V Agent をアンインストールするには、UE-V Agent のインストールに使用したものと同じファイルを使用する必要があります。
UE-V Agent をインストールするときは、正しい変数の形式を使用してください。 次の表に、AgentSetup.exe または Windows インストーラー (.msi) のインストール ファイルを使用する際の展開オプションの例を示します。
展開の種類 | 展開の説明 | 例 |
---|---|---|
コマンド プロンプト |
コマンド プロンプトから UE-V Agent をインストールするときは、%^username% の変数形式を使用します。 設定の保存パスにスペースが含まれるため、引用符が必要な場合は、展開にバッチ スクリプト ファイルを使用します。 |
|
バッチ スクリプト |
バッチ スクリプト ファイルから UE-V Agent をインストールする場合、%%username%% の変数形式を使用します。 このインストール方法を使用する場合、%% 文字を使用して変数をエスケープする必要があります。 この文字を使用しない場合、実行時ではなくインストール時に username 変数が展開され、UE-V はすべてのユーザーに同じ設定の保存場所を使用します。 |
|
PowerShell |
PowerShell プロンプトまたは PowerShell スクリプトから UE-V Agent をインストールする場合、%username% の変数形式を使用します。 |
|
電子的なソフトウェア配布 (Configuration Manager Software Deployment の展開など) |
Configuration Manager を使用して UE-V Agent をインストールする場合、^%username^% の変数形式を使用します。 |
|
注意
UE-V Agent のインストールには管理者権限が必要です。また、インストール後に UE-V Agent を実行するには、コンピューターを再起動する必要があります。
ネットワーク共有からの UE-V Agent の展開方法
UE-V Agent を展開するには、次の方法を使用できます。
Windows インストーラー (.msi) ファイルをインストールできる電子的なソフトウェア配布 (ESD) ソリューション。
共有で一元的に保存されている Windows インストーラー (.msi) ファイルを参照するインストール スクリプト。
コンピューターでのインストール プログラムの手動実行。
ネットワーク共有から UE-V Agent を展開するには、次の手順を使用します。
ネットワーク共有から UE-V Agent をインストールおよび構成するには
ユーザーが "読み取り" アクセス許可を持つネットワーク共有に、UE-V Agent のインストール ファイル (AgentSetup.exe) を配置します。
UE-V Agent をインストールするユーザー コンピューターにスクリプトを展開します。 このスクリプトには、設定の保存場所を指定する必要があります。
UE-V Agent の更新
UE-V Agent ソフトウェアの更新プログラムは、Microsoft Update を介して提供されます。 UE-V Agent のアップグレード時には、共通する Microsoft アプリケーション設定や Windows 設定について、設定場所テンプレートの既定グループが更新される可能性があります。 UE-V Agent の更新プログラムは、Enterprise Software Distribution (ESD) インフラストラクチャを使用して展開できます。
参照:
タスク
UE-V 1.0 の設定の保存場所の展開
UE-V Generator のインストール
UE-V Agent の展開
概念
その他のリソース
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MDOP の詳細については、TechNet ライブラリを参照してください。また、TechNet Wiki を検索して問題を解決したり、マイクロソフトの Facebook または Twitter をフォローしたりすることができます。
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