次の方法で共有


Microsoft Deployment Toolkit による Windows 10 の展開

このガイドでは、Microsoft Deployment Toolkit (MDT)、特に MDT 2013 Update 1 を使ってエンタープライズ環境で Windows 10 を展開する手順を説明します。

Microsoft Deployment Toolkit は、デスクトップおよびサーバー展開を自動化するためのツール、プロセス、ガイドラインの統合されたコレクションです。MDT では、展開時間の短縮とデスクトップ イメージとサーバー イメージの標準化に加えて、セキュリティと現行の構成の管理もより簡単になります。MDT は Windows アセスメント & デプロイメント キット (Windows ADK) のコア展開ツールを基盤に構築されており、エンタープライズ環境での展開に必要な複雑さと時間を減らすために設計されたガイダンスと機能が追加されています。

MDT 2013 Update 1 は Windows 10、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012 R2 の展開をサポートしています。また、Microsoft System Center 2012 R2 Configuration Manager によるゼロ タッチ インストール (ZTI) のサポートも含まれています。

MDT の最新バージョンをダウンロードするには、MDT リソース ページにアクセスします。

このセクションの内容

概念実証環境

このガイドとここで説明されるトピックの目的のために、次のサーバーとクライアント コンピューターを使います。DC01、MDT01、CM01、PC0001、PC0002。

図 1

図 1: このガイドで例に使われるサーバーとコンピューター。

DC01 はドメイン コントローラーで、その他のサーバーとクライアント コンピューターは架空の Contoso Corporation の contoso.com ドメインのメンバーです。

図 2

図 2: このガイドで使われる組織単位 (OU) 構造。

サーバーの詳細

  • DC01。Windows Server 2012 R2 Standard コンピューターで、すべての最新のセキュリティ更新プログラムが適用されており、contoso.com ドメインで Active Directory ドメイン コントローラー、DNS サーバー、DHCP サーバーとして構成されています。

    • サーバー名: DC01

    • IP アドレス: 192.168.1.200

    • 役割: DNS、DHCP、ドメイン コントローラー

  • MDT01。Windows Server 2012 R2 Standard コンピューターで、すべての最新のセキュリティ更新プログラムが適用されており、contoso.com ドメインでメンバー サーバーとして構成されています。

    • サーバー名: MDT01

    • IP アドレス: 192.168.1.210

  • CM01。Windows Server 2012 R2 Standard コンピューターで、すべての最新のセキュリティ更新プログラムが適用されており、contoso.com ドメインでメンバー サーバーとして構成されています。

    • サーバー名: CM01

    • IP アドレス: 192.168.1.214

クライアント コンピューターの詳細

  • PC0001。Windows 10 Enterprise x64 コンピューターで、すべての最新のセキュリティ更新プログラムが適用されており、contoso.com ドメインでメンバーとして構成されています。このコンピューターは、管理者のワークステーションとして参照されます。

    • クライアント名: PC0001

    • IP アドレス: DHCP

  • **PC0002。**Windows 7 SP1 Enterprise x64 コンピューターで、すべての最新のセキュリティ更新プログラムが適用されており、contoso.com ドメインでメンバーとして構成されています。このコンピューターは、移行シナリオ中に参照されます。

    • クライアント名: PC0002

    • IP アドレス: DHCP

サンプル ファイル

このガイドの情報は、Windows 10 の展開を支援するためのものです。学習する情報をよりすばやく実践するために、いくつかの架空の Contoso Corporation のサンプル ファイルをダウンロードすることをお勧めします。

  • Gather.ps1。このサンプル Windows PowerShell スクリプトは、シミュレートされた MDT 環境で MDT 収集プロセスを実行します。これにより、完全な Windows 展開を実行しなくても、MDT 収集プロセスをテストして正しく機能するかどうかを確認することができます。

  • Set-OUPermissions.ps1。このサンプル Windows PowerShell スクリプトは、ドメイン アカウントを作成し、OU アクセス許可を構成して指定された OU のドメインにアカウントがコンピューターを参加させられるようにします。

  • MDTSample.zip。このサンプル Web サービスでは、MDT を使って動的にコンピューター名を構成する方法を示します。

関連トピック

Microsoft Deployment Toolkit のダウンロードとリソース

Windows 10 展開シナリオ

Windows 10 展開ツール

System Center 2012 R2 Configuration Manager による Windows 10 の展開

組織での Windows To Go の展開

Windows 10 でのアプリのサイドローディング

ボリューム ライセンス認証