Get-CsPresencePolicy
トピックの最終更新日: 2012-05-21
組織での使用が構成されているプレゼンス ポリシーに関する情報を戻します。UNRESOLVED_TOKEN_VAL(ps-intro-in-LS2010)
構文
Get-CsPresencePolicy [-Identity <XdsIdentity>] <COMMON PARAMETERS>
Get-CsPresencePolicy [-Filter <String>] <COMMON PARAMETERS>
COMMON PARAMETERS: [-LocalStore <SwitchParameter>] [-Tenant <Guid>]
例
例 1
例 1 に示すコマンドは、組織で使用するために構成されたすべてのプレゼンス ポリシーに関する情報を返します。この処理を実行するため、Get-CsPresencePolicy コマンドレットをパラメーターなしで呼び出します。
Get-CsPresencePolicy
例 2
例 2 では、ユーザーごとのプレゼンス ポリシーが 1 つ返されます (Identity が RedmondPresencePolicy のポリシー)。
Get-CsPresencePolicy -Identity "RedmondPresencePolicy"
例 3
例 3 では、サイト スコープで構成されているすべてのプレゼンス ポリシーに関する情報が返されます。これを実行するために、Filter パラメーターとフィルター値 "site:*" を使用します。このフィルター値により、戻されるデータが Identity が文字列値 "site:" で始まるすべてのプレゼンス ポリシーに制限されます。
Get-CsPresencePolicy -Filter "site:*"
例 4
例 4 では、要求されたサブスクライバーの最大数を 100 以下に制限するすべてのプレゼンス ポリシーに関する情報が返されます。このタスクを実行するために、コマンドでは、まずパラメーターを指定せずに Get-CsPresencePolicy コマンドレットを呼び出して、組織で使用するように構成されたすべてのプレゼンス ポリシーのコレクションを返します。このコレクションは Where-Object コマンドレットにパイプ処理され、これにより MaxPromptedSubscriber プロパティが 100 以下のポリシーのみが選択されます。
Get-CsPresencePolicy | Where-Object {$_.MaxPromptedSubscriber -le 100}
解説
プレゼンス情報 (特に、連絡先がインスタント メッセージング会話に参加できるかどうかを知らせるもの) は非常に重要です。しかし同時に、プレゼンス情報に関連するコストがあります。プレゼンス サブスクリプションが増加すればするほど、プレゼンス情報の更新に当てる必要のあるネットワークの帯域幅も増加します。ネットワークの帯域幅に問題がある場合は、ユーザー当たりの保持できるプレゼンス サブスクリプションの数を制限する必要があります。
CsPresencePolicy コマンドレットを使用して、プレゼンス サブスクリプションの重要な 2 つの側面を管理することができます。それは、要求されたサブスクライバーおよびカテゴリ サブスクリプションです。ユーザーが別のユーザーの Lync 連絡先リストに追加されると、既定の動作では、その一覧にユーザーが追加されたことを知らせる通知がポップアップ表示されます。ポップアップを閉じるまで、各通知は要求されたサブスクライバーとみなされます。プレゼンス ポリシーの MaxPromptedSubscriber プロパティにより、ユーザーが保持できる未解決の通知ダイアログの最大数を指定できます (最大数に達した場合、少なくとも未解決のダイアログをいくつか解決するまでは、ユーザーは新しい連絡先の通知を受信できません)。
カテゴリ サブスクリプションは、予定表のデータを要求するアプリケーションなど、特定のカテゴリの情報に対する要求を表します。MaxCategorySubscription プロパティを使用して、管理者はユーザーが保持できるカテゴリ サブスクリプションの数を制限することができます。
Lync Server より前のリリースでは、要求されたサブスクライバーとカテゴリ サブスクリプションはグローバル ベースで管理されていました。CsPresencePolicy コマンドレットを使用して、グローバル スコープ、サイト スコープ、またはユーザーごとのスコープで、これらのプレゼンス サブスクリプションを管理できるようになりました。これにより、ユーザーがジョブの実行に必要なプレゼンス情報にアクセスできるようにしながら、同時に、帯域幅の使用を制御することができます。
Get-CsPresencePolicy コマンドレットを使用すると、組織で使用するために構成されているすべてのプレゼンス ポリシーに関する情報を戻すことができます。
このコマンドレットを実行できるユーザー: 既定では、次のグループのメンバーが Get-CsPresencePolicy コマンドレットをローカルで実行することを承認されています。RTCUniversalUserAdmins、RTCUniversalServerAdmins。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。
Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "Get-CsPresencePolicy"}
パラメーター
| パラメーター | 必須かどうか | 型 | 説明 |
|---|---|---|---|
Filter |
省略可能 |
System.String |
取得するポリシーを指定する際にワイルドカードを使用できるようになります。たとえば、次の構文は、サイト スコープで構成されているすべてのプレゼンス ポリシーを戻します。-Filter "site:*"。 Filter パラメーターと Identity パラメーターを同じコマンドで使用することはできません。 |
Identity |
省略可能 |
Microsoft.Rtc.Management.Xds.XdsIdentity |
取得するプレゼンス ポリシーの一意の識別子。グローバル ポリシーを戻すには、次の構文を使用します。-Identity global。サイト スコープで構成されたポリシーを戻すには、次のような構文を使用します。-Identity "site:Redmond"。ユーザーごとのスコープで構成したポリシーを戻す場合は、次のような構文を使用します。-Identity "RedmondPresencePolicy" です。Identity を指定する場合は、ワイルドカード文字を使用することはできません。 Identity パラメーターと Filter パラメーターのどちらも指定しない場合、Get-CsPresencePolicy コマンドレットは組織で使用するために構成されたすべてのプレゼンス ポリシーを戻します。 |
LocalStore |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
中央管理ストア自体からではなく、中央管理ストアのローカル レプリカから、プレゼンス ポリシーのデータを取得します。 |
Tenant |
省略可能 |
System.Guid |
プレゼンス ポリシーが返される Office 365 テナント アカウントのグローバル一意識別子 (GUID) です。次に例を示します。 -Tenant "38aad667-af54-4397-aaa7-e94c79ec2308" 次のコマンドを実行することにより、テナントの各々についてテナント ID を返すことができます。 Get-CsTenant | Select-Object DisplayName, TenantID Windows PowerShell のリモート セッションを使用していて、Lync Online 15 のみに接続している場合、Tenant パラメーターを含める必要はありません。代わりに、接続情報に基づいてテナント ID が自動的に入力されます。Tenant パラメーターはハイブリッド展開で主に使用されます。 |
入力の種類
なし。Get-CsPresencePolicy コマンドレットは、パイプライン処理された入力を受け入れません。
戻り値の種類
Get-CsPresencePolicy コマンドレットは、Microsoft.Rtc.Management.WritableConfig.Policy.Presence.PresencePolicy オブジェクトのインスタンスを戻します。