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Remove-CsPresencePolicy

 

トピックの最終更新日: 2012-03-26

指定されたプレゼンス ポリシーを削除します。UNRESOLVED_TOKEN_VAL(ps-intro-in-LS2010)

構文

Remove-CsPresencePolicy -Identity <XdsIdentity> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Force <SwitchParameter>] [-Tenant <Guid>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

例 1

例 1 は、RedmondPresencePolicy という ID を持つ、ユーザーごとのプレゼンス ポリシーを削除します。

Remove-CsPresencePolicy -Identity "RedmondPresencePolicy"

例 2

例 2 に示すコマンドは、ユーザー単位のスコープで構成されているプレゼンス ポリシーをすべて削除します (これらのポリシーの Identity はプレフィックス "tag:" で始まります)。このタスクを実行するため、まず Get-CsPresencePolicy コマンドレットと Filter パラメーターを使用してすべてのユーザーごとのプレゼンス ポリシーを戻しています。フィルター値 "tag:*" を使って、Identity が文字列値 "tag:" で始まるポリシーのデータだけが戻るようにしています。次に、フィルター後のコレクションを Remove-CsPresencePolicy コマンドレットにパイプ処理し、コレクション内の各ポリシーを削除しています。

Get-CsPresencePolicy -Filter "tag:*" | Remove-CsPresencePolicy

例 3

例 3 は、500 を超える要求されたサブスクライバーを許可するプレゼンス ポリシーをすべて削除します。これを行うため、まず Get-CsPresencePolicy コマンドレットをパラメーターなしで呼び出し、組織内で使用するよう構成されているすべてのプレゼンス ポリシーのコレクションを戻しています。次に、このコレクションを Where-Object コマンドレットにパイプ処理し、MaxPromptedSubscriber が 500 を超えるポリシーのみを抽出しています。次にそのフィルター後のコレクションを Remove-CsPresencePolicy コマンドレットにパイプ処理し、500 を超える要求されたサブスクライバーを許可するプレゼンス ポリシーをすべて削除しています。

Get-CsPresencePolicy | Where-Object {$_.MaxPromptedSubscriber -gt 500} | Remove-CsPresencePolicy

解説

プレゼンス情報 (特に、連絡先がインスタント メッセージング会話に参加できるかどうかを知らせるもの) は非常に重要です。しかし同時に、プレゼンス情報に関連するコストがあります。プレゼンス サブスクリプションが増加すればするほど、プレゼンス情報の更新に当てる必要のあるネットワークの帯域幅も増加します。ネットワークの帯域幅に問題がある場合は、ユーザー当たりの保持できるプレゼンス サブスクリプションの数を制限する必要があります。

CsPresencePolicy コマンドレットを使用して、プレゼンス サブスクリプションの重要な 2 つの側面を管理できます。それは、要求されたサブスクライバーおよびカテゴリ サブスクリプションです。ユーザーが別のユーザーの Lync 連絡先リストに追加されると、既定の動作では、その一覧にユーザーが追加されたことを知らせる通知がポップアップ表示されます。ポップアップを終了するまで、各通知は要求されたサブスクライバーとみなされます。プレゼンス ポリシーの MaxPromptedSubscriber プロパティを使用して、ユーザーが保持できる未解決の通知ダイアログの最大数を指定できます (最大数に達した場合、少なくとも未解決のダイアログをいくつか終了するまでは、ユーザーは新しい連絡先の通知を受信できません)。

カテゴリ サブスクリプションは、予定表のデータを要求するアプリケーションなど、特定のカテゴリの情報に対する要求を表します。MaxCategorySubscription プロパティを使用して、管理者はユーザーが保持できるカテゴリ サブスクリプションの数を制限することができます。

Lync Server の以前のリリースでは、要求されたサブスクライバーとカテゴリ サブスクリプションはグローバル ベースで管理されていました。CsPresencePolicy コマンドレットにより、これらのプレゼンス サブスクリプションをグローバル スコープ、サイト スコープ、またはユーザーごとのスコープで、管理できるようになりました。これにより、帯域幅の使用を制御できる一方で、ユーザーがジョブの実行に必要なプレゼンス情報にアクセスできるようになっています。

サイト スコープまたはユーザーごとのスコープで作成したポリシーは、Remove-CsPresencePolicy コマンドレットを実行していつでも削除できます。このコマンドレットはグローバル ポリシーに対しても実行できますが、この場合グローバル ポリシーは実際には削除されません (Lync Server では、グローバル ポリシーを削除できません)。代わりに、グローバル ポリシーの 2 つのプロパティ (MaxPromptedSubscriber および MaxCategorySubscription) がそれぞれの既定値にリセットされます。

このコマンドレットを実行できるユーザー: 既定では、次のグループのメンバーが、Remove-CsPresencePolicy コマンドレットのローカル実行を承認されています。RTCUniversalServerAdmins。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。

Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets -match "Remove-CsPresencePolicy"}

パラメーター

パラメーター 必須かどうか 説明

Identity

必須

Microsoft.Rtc.Management.Xds.XdsIdentity

削除するプレゼンス ポリシーの一意の識別子です。サイト スコープで構成されているポリシーを削除するには、次のような構文を使用します。-Identity "site:Redmond" です。ユーザー単位のスコープで構成されているポリシーを削除するには、次のような構文を使用します。-Identity "RedmondPresencePolicy" です。

Remove-CsPresencePolicy コマンドレットはグローバル ポリシーに対しても実行できます。その場合、次の構文を使用します。-Identity global です。ただし、その場合、グローバル ポリシーは削除されません。代わりに、ポリシー内のプロパティがそれぞれの既定値にリセットされます。

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

コマンドの実行前に確認メッセージを表示します。

Force

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

指定されている場合、Remove-CsPresencePolicy コマンドレットは、ポリシーが 1 人以上のユーザーに現在割り当てられている場合であっても、ユーザーごとのポリシーを削除します。指定されていない場合、引き続き使用中であるポリシーを削除する前に削除要求の確認を求めます。

Tenant

省略可能

System.Guid

削除するプレゼンス ポリシーの Office 365 テナント アカウントのグローバル一意識別子 (GUID) です。次に例を示します。

-Tenant "38aad667-af54-4397-aaa7-e94c79ec2308"

次のコマンドを実行することにより、テナントの各々についてテナント ID を返すことができます。

Get-CsTenant | Select-Object DisplayName, TenantID

Windows PowerShell のリモート セッションを使用していて、Lync Online 15 のみに接続している場合、Tenant パラメーターを含める必要はありません。代わりに、接続情報に基づいてテナント ID が自動的に入力されます。Tenant パラメーターはハイブリッド展開で主に使用されます。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

実際にコマンドを実行せずに、コマンドの実行結果がわかります。

入力の種類

Microsoft.Rtc.Management.WritableConfig.Policy.Presence.PresencePolicy オブジェクト。Remove-CsPresencePolicy コマンドレットは、プレゼンス ポリシー オブジェクトに関する、パイプライン処理された入力を受け入れます。

戻り値の種類

なし。代わりに、Remove-CsPresencePolicy コマンドレットを実行すると、Microsoft.Rtc.Management.WritableConfig.Policy.Presence.PresencePolicy オブジェクトのインスタンスが削除されます。