Enterprise Edition バックエンド サーバーの復元
トピックの最終更新日: 2011-07-18
Enterprise Edition バックエンド サーバーで障害が発生した場合は、ここで説明する手順に従ってください。中央管理ストアで障害が発生した場合は、「中央管理ストアの復元」を参照してください。バックエンド サーバー以外の Enterprise Edition メンバー サーバーで障害が発生した場合は、「Enterprise Edition メンバー サーバーの復元」を参照してください。
ユーザー データを復元する前に、ユーザーのレプリケーションが完了していることを確認する必要があります。ユーザーのレプリケーションが完了していない場合、Dbimpexp.exe は失敗します。以下の手順では、バックエンド サーバーを復元する方法、およびユーザーのレプリケーションが完了していることを確認する方法について説明します。
ヒント: |
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復元を開始する前に、システムのイメージ コピーを作成することをお勧めします。システムのイメージ コピーを作成しておくと、復元中に問題が発生した場合に、そのイメージをロールバック ポイントに使用できます。このイメージ コピーをオペレーティング システムと SQL Server のインストール後に作成して、証明書を復元または再登録することもできます。 |
Enterprise Edition バックエンド サーバーを復元するには
問題が発生したコンピューターと同じ完全修飾ドメイン名 (FQDN) を持つクリーン サーバーまたは新規サーバーにオペレーティング システムをインストールし、証明書を復元または再登録します。
注: 組織で定めるサーバーの展開手順に従って、この手順を実行します。 RTCUniversalServerAdmins グループのメンバーであるユーザー アカウントから、復元するサーバーにログオンします。
インスタンス名を障害が発生する前の名前と同じにして、SQL Server 2008 R2、SQL Server 2008、または SQL Server 2005 をインストールします。
注: 展開によっては、バックエンド サーバーに複数の併置されたデータベースまたは別々のデータベースが含まれる場合があります。SQL Server の権限とログインも含めて、最初にサーバーを展開したときと同じ手順で SQL Server をインストールしてください。 SQL Server をインストールした後、次の手順を実行します。
トポロジ ビルダーを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server トポロジ ビルダー] の順にクリックします。
[既存の展開からトポロジをダウンロードする] をクリックし、[OK] をクリックします。
トポロジを選択し、[保存] をクリックします。[はい] をクリックして選択を確定します。
[Lync Server 2010] ノードを右クリックし、[トポロジの公開] をクリックします。
トポロジの公開ウィザードの指示に従います。[データベースの作成] ページで、再作成するデータベースを選択します。
注: [データベースの作成] ページには、スタンドアロン データベースだけが表示されます。 ウィザードの残りの指示に従います。[完了] をクリックします。
ヒント: トポロジ ビルダーを実行するのではなく、Install-CsDatabase コマンドレットを使用しても、各データベースを作成できます。詳細については、Lync Server 管理シェルのドキュメントを参照してください。 次の操作を実行してユーザー データを復元します。
$Backup\ から BackupUsers.xml をローカル ディレクトリにコピーします。
Lync Server 管理シェルを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server 管理シェル] の順にクリックします。
プール内の少なくとも 1 つのフロントエンド サーバーが稼働していること、およびユーザー レプリケーター プロセスが完全同期サイクルを完了していることを確認します。次の手順では、ユーザーのレプリケーションが完了していることを確認する方法について説明します。
注: 最初の同期が完了するまでにはしばらく時間がかかる可能性があります。同期が完了する前に Dbimpexp.exe を実行すると、コマンドが失敗します。 ユーザー データを復元するには、コマンド ラインで、次のように入力します。
Dbimpexp.exe /hrxmlfile:<path and file name of backed up Rtc database> /sqlserver:<SQL Server FQDN>\<instance name> /import /restype:all
次に例を示します。
Dbimpexp.exe /hrxmlfile:D\BackupUsers.xml /sqlserver:sql.contoso.com\rtc /import /restype:all
応答グループをこのプールに展開してある場合は、応答グループの構成データを復元します。詳細については、「応答グループの設定の復元」を参照してください。
アーカイブ データベースまたは監視データベースを含んでいたバックエンド サーバーを復元する場合は、SQL Server Management Studio などの SQL Server ツールを使用して、アーカイブ データまたは監視データを復元します。詳細については、「監視データまたはアーカイブ データの復元」を参照してください。
ユーザーのレプリケーションが完了したことを確認するには
RTCUniversalServerAdmins グループのメンバーとしてコンピューターにログオンします。
[スタート] メニューをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
「eventvwr.exe」と入力し、[OK] をクリックします。
イベント ビューアーで [アプリケーションとサービス ログ] をクリックして展開し、Lync Server を選択します。
[操作] ウィンドウで [現在のログをフィルター] をクリックします。
[イベント ソース] ボックスの一覧の [LS User Replicator] をクリックします。
[<すべてのイベント ID>] に「30024」と入力し、[OK] をクリックします。
フィルターが適用されたイベントの一覧の [全般] タブで、ユーザーのレプリケーションが正常に完了したことを示す項目を探します。