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中央管理ストアの復元

 

トピックの最終更新日: 2012-01-17

Microsoft Lync Server 2010 の展開には、単一の中央管理ストアが含まれます。これは、Lync Server 2010 サーバーの役割を実行する各サーバーに複製されるコピーです。このセクションでは、中央管理ストアをホストするバック エンド サーバーまたは Standard Edition サーバーの復元方法について説明します。

中央管理サーバーが配置されているプールを見つけるには、トポロジ ビルダーを開き、[Lync Server 2010] をクリックして、中央管理サーバーの中央ウィンドウを調べます。

note注:
中央管理ストアをホストしないバック エンド サーバーまたは Standard Edition サーバーでエラーが発生した場合は、「Enterprise Edition バックエンド サーバーの復元」または「Standard Edition サーバーの復元」を参照してください。それ以外のサーバーでエラーが発生した場合は、「Enterprise Edition メンバー サーバーの復元」を参照してください。

ユーザーのデータを復元する前に、ユーザーのレプリケーションが完了していることを確認する必要があります。ユーザーのレプリケーションが完了していないと、Dbimpexp.exe が失敗します。このセクションでは、ユーザーのレプリケーションが完了していることを確認する方法について説明します。

tipヒント:
復元を開始する前に、システムのイメージ コピーを作成することをお勧めします。システムのイメージ コピーを作成しておくと、復元中に問題が発生した場合に、そのイメージをロールバック ポイントに使用できます。このイメージ コピーをオペレーティング システムと SQL Server のインストール後に作成して、証明書を復元または再登録することもできます。

中央管理ストアを復元するには

  1. 問題が発生したコンピューターと同じ完全修飾ドメイン名 (FQDN) を持つクリーン サーバーまたは新規サーバーにオペレーティング システムをインストールし、証明書を復元または再登録します。

    note注:
    組織で定めるサーバーの展開手順に従って、この手順を実行します。
  2. RTCUniversalServerAdmins グループのメンバーであるユーザー アカウントから、復元するサーバーにログオンします。

  3. Standard Edition サーバーを復元する場合は、$Backup から適切なファイル ストアをサーバー上のファイル ストアの場所にコピーすることで、ファイル ストアを復元し、フォルダーを共有します。

    important重要:
    復元されたファイル ストアのパスとファイル名は、ファイルを使用するコンポーネントがそのファイルにアクセスできるように、バックアップされたファイル ストアと正確に一致する必要があります。
  4. 次のどちらかの操作を行います。

    • Standard Edition サーバーをインストールする場合は、Lync Server 2010 インストール フォルダーまたはメディアを参照し、\setup\amd64\Setup.exe にある Lync Server 展開ウィザードを起動します。展開ウィザードで、[最初の Standard Edition サーバーの準備] をクリックし、ウィザードの指示に従って中央管理ストアをインストールします。

    • エンタープライズ バック エンド サーバーをインストールする場合は、SQL Server 2008 R2、SQL Server 2008、または SQL Server 2005 をインストールします。インスタンス名にはエラーが発生する前と同じ名前を使用します。

      note注:
      復元するサーバーと展開によっては、サーバーに複数の併置されたデータベースまたは個別のデータベースが含まれる場合があります。サーバーの展開で最初に使用した SQL Server (SQL Server のアクセス許可とログインを含む) をインストールしたときと同じ手順に従います。
  5. Lync Server 管理シェルを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server 管理シェル] の順にクリックします。

  6. 中央管理ストアを再作成します。コマンドラインで、次のように入力します。

    Install-CsDatabase -CentralManagementDatabase -SqlServerFqdn <FQDN> -SqlInstanceName <instance name> -Verbose
    

    例:

    Install-CsDatabase -CentralManagementDatabase -SqlServerFqdn Server01.contoso.com -SqlInstanceName cms -Verbose
    
  7. 中央管理ストアに Active Directory サービス コントロール ポイントを設定します。コマンドラインで、次のように入力します。

    Set-CsConfigurationStoreLocation -SqlServerFqdn <FQDN> -SqlInstanceName <instance name> -Verbose
    

    例:

    Set-CsConfigurationStoreLocation -SqlServerFqdn Server01.contoso.com -SqlInstanceName cms -Verbose
    
    note注:
    接続ポイントを失った場合は、このコマンドレットを再実行できます。
  8. 中央管理ストアのデータを $Backup からインポートします。コマンドラインで、次のように入力します。

    Import-CsConfiguration -FileName <CMS backup file name>
    

    例:

    Import-CsConfiguration -FileName "C:\Config.zip"
    
  9. 上記の手順で行った変更を有効にします。コマンドラインで、次のように入力します。

    Enable-CsTopology
    
    note注:
    トポロジを有効にすると、データベースにトポロジ ドキュメントができます。
  10. 次の操作を行って、トポロジを公開します。

    1. トポロジ ビルダーを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server トポロジ ビルダー] の順にクリックします。

    2. [既存の展開からトポロジをダウンロードする] をクリックし、[OK] をクリックします。

    3. トポロジを選択し、[保存] をクリックします。[はい] をクリックして選択を確定します。

    4. [Lync Server 2010] ノードを右クリックし、[トポロジの公開] をクリックします。

    5. トポロジの公開ウィザードの指示に従います。中央管理ストア以外のデータベースをこのサーバーに復元する場合は、[データベースの作成] ページで、再作成するデータベースを選択します。

      note注:
      [データベースの作成] ページにはスタンドアロン データベースのみ表示されます。併置されるデータベースは、Lync Server 2010 展開ウィザードを実行すると作成されます。
    6. ウィザードの残りの指示に従います。[完了] をクリックします。

    tipヒント:
    トポロジ ビルダーを実行するのではなく、Install-CsDatabase コマンドレットを使用しても、各データベースを作成できます。詳細については、Lync Server 管理シェルのドキュメントを参照してください。
  11. Standard Edition サーバーを復元する場合は、Lync Server 2010 インストール フォルダーまたはメディアを参照し、\setup\amd64\Setup.exe にある Lync Server 展開ウィザードを起動します。Lync Server 展開ウィザードで、次の操作を行います。

    1. [ステップ 1: ローカル構成ストアのインストール] を実行して、ローカル構成ファイルをインストールします。

    2. [ステップ 2: Lync Server コンポーネントのセットアップまたは削除] を実行して、Lync Server のサーバーの役割をインストールします。

    3. [ステップ 3: 証明書の要求、インストール、または割り当て] を実行して、証明書を割り当てます。

    4. [ステップ 4: サービスの開始] を実行して、サーバー上でサービスを開始します。

    展開ウィザードの実行の詳細については、展開に関するドキュメントで復元しているサーバーの役割を参照してください。

  12. 位置情報データを中央管理ストアに復元します。コマンドラインで、次のように入力します。

    Import-CsLisConfiguration -FileName <LIS backup file name>
    

    例:

    Import-CsLisConfiguration -FileName "D:\E911Config.zip"
    
  13. 次の操作を実行してユーザー データを復元します。

    1. $Backup\ から BackupUsers.xml をローカル ディレクトリにコピーします。

    2. Enterprise Edition の場合、プール内の少なくとも 1 つのフロントエンド サーバーが実行され、ユーザー レプリケーター プロセスによって同期の全工程が完了していることを確認します。このセクションに示す次の手順では、ユーザーのレプリケーションが完了していることを確認する方法について説明します。

      note注:
      最初の同期が完了するまでにはしばらく時間がかかる可能性があります。同期が完了する前に Dbimpexp.exe を実行すると、コマンドが失敗します。
    3. ユーザー データを復元するには、コマンド ラインで、次のように入力します。

      Dbimpexp.exe /hrxmlfile:<path and file name of backed up Rtc database> /sqlserver:<SQL Server FQDN>\<instance name> /import /restype:all
      

      例:

      Dbimpexp.exe /hrxmlfile:D\BackupUsers.xml /sqlserver:sql.contoso.com\rtc /import /restype:all
      
  14. このプールまたは Standard Edition サーバーに応答グループを展開していた場合は、応答グループの構成データを復元します。詳細については、「応答グループの設定の復元」を参照してください。

  15. アーカイブまたは監視データベースを含むバック エンド サーバーを復元する場合は、SQL Server Management Studio などの SQL Server 管理ツールを使用して、アーカイブまたは監視データを復元します。詳細については、「監視データまたはアーカイブ データの復元」を参照してください。

ユーザーのレプリケーションが完了したことを確認するには

  1. RTCUniversalServerAdmins グループのメンバーとしてコンピューターにログオンします。

  2. [スタート] メニューをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。

  3. eventvwr.exe」と入力し、[OK] をクリックします。

  4. イベント ビューアーで [アプリケーションとサービス ログ] をクリックして展開し、Lync Server を選択します。

  5. [操作] ウィンドウで [現在のログをフィルター] をクリックします。

  6. [イベント ソース] ボックスの一覧の [LS User Replicator] をクリックします。

  7. [<すべてのイベント ID>] に「30024」と入力し、[OK] をクリックします。

  8. フィルターが適用されたイベントの一覧の [全般] タブで、ユーザーのレプリケーションが正常に完了したことを示す項目を探します。