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Web アーカイブ ファイルとしてのレポートのエクスポート (レポート ビルダ)

Web アーカイブ エクスポート オプションでは、レポート データが HTML 形式で保存されます。このエクスポート オプションでは、HTML 3.2、HTML 4.0、または MHTML 形式のファイルを生成できます。また、完全な HTML ページを生成することも、他の HTML ページに埋め込むための HTML のフラグメントを生成することもできます。HTML はすべて、UTF-8 エンコードで生成されます。

Web アーカイブ エクスポート オプションは、ブラウザでレポートを表示する場合の既定のエクスポート オプションです。既定の HTML の種類は HTML 4.0 です。

  • HTML 4.0 を使用してレポート データを表示するには、レポート マネージャ、SharePoint Web パーツ、またはレポート URL を使用してレポートを開きます。
  • HTML 3.2 を使用してレポート データを表示するには、レポート URL (http://<webserver>/reportserver?%2fProduct%sfSales&rs:Command=Render&rs:Format=HTML3.2 など) 上のファイルを参照する必要があります。
  • MHTML を使用してレポート データを表示するには、レポート URL を使用してデータを参照するか、レポートのツール バーにあるエクスポート形式の一覧から該当形式を選択します。

HTML 4.0 のレポートは、いくつかの例外を除き、HTML 4.0 および Cascading Style Sheets level 2 (CSS2) の仕様に準拠しています。HTML 3.2 のレポートは HTML 3.2 の仕様に準拠していますが、見た目を良くするいくつかのスタイルを追加することができます。HTML 表示拡張機能では、MIME Encapsulation of Aggregate HTML Documents (MHTML) 標準がサポートされています。この表示拡張機能では、画像、ドキュメント、その他のバイナリ ファイルなどのリソースが、レポート HTML 内部の MIME 構造として単一のファイルに埋め込まれます。レポート内のリソースがエンコードされると、レポートのサイズは大きくなりますが、リソースを埋め込めるということは、レポート サーバーなど別の場所に格納されたリソースに、コンピュータからアクセスできない場合に役立ちます。また、MHTML レポートは、すべてのリソースがレポートの中に含まれるので、電子メール メッセージに埋め込むのにも役立ちます。

アイテムの配置

Web アーカイブ エクスポート オプションでは、HTML 形式で表を生成して、レポート アイテムの各セットに含まれているアイテムを格納します。アイテムはレポートのレイアウトを保って表内に配置されます。レポート アイテムのセットに含まれるレポート アイテムが 1 つだけの場合、そのレポート アイテムは表を使用せずに表示されます。すべての場所およびアイテムのサイズは、ミリメートル (mm) で表されます。0.2 mm に満たないサイズおよび位置については、0 mm として保存されます。

HTML では、アイテムを重ねて表示できません。レポート アイテムが別のアイテムと重なり合う場合、そのアイテムは重なり合わないように配置されます。これが原因で、ページに表示されるアイテムの位置が当初のデザインと異なることがあります。また、重なり合っているようには見えなくても、実際には重なっている場合もあります。

ページ割り当て

Web アーカイブ エクスポート オプションでは、次のようにレポート ページが別々の HTML ページ (セクション) として保存されます。

  • 次のいずれかのオプションがレポートで設定されている場合、エクスポートされた表およびマトリックスに改ページが表示されます。
    • [グループ間で改ページする] および [最初のグループの前でも改ページする]
    • [グループ間で改ページする] および [最後のグループの後でも改ページする]
    • [グループ間で改ページする] および [最初のグループの前と最後のグループの後でも改ページする]
  • 改ページを含むアイテムより上に開始位置があるアイテムは、その改ページの直前のページに表示されます。

前述のとおり、Web アーカイブ エクスポート オプションでは、レポート内のすべての改ページのエクスポートが試みられます。ただし、改ページを含むアイテムや、表またはマトリックス内に含まれているアイテムに関しては、予期しない結果が生じる場合があります。

改ページ付きのアイテムに隣接するアイテムは、そのアイテムの最上部が、直前の改ページを含むアイテムの最下部より上にあれば、同じページに保存されます。たとえば、最下部に改ページを含む表のすぐ右に配置されたテキスト ボックスは、表と同じページに表示されます。テキスト ボックスがこの表の右側で最下部より下に配置されている場合は、次のページに表示されます。

Web アーカイブ エクスポート オプションでは、レポートのプロパティで定義されているページのサイズに従って、ページのおおよその高さで改ページが挿入されます。これにより、改ページが含まれていない大きなレポートを HTML 表示アプリケーションにエクスポートして表示するときに、極端に大きなページが生成されるのを防ぐことができます。

MHTML ファイルとしてのエクスポート

Web アーカイブ エクスポート オプションでは、Web アーカイブ ファイルの場合と同様に、MHTML (MIME Encapsulation of Aggregate HTML Documents) 形式でレポートを保存できます。MHTML は、HTML を拡張して、画像などのエンコード化されているオブジェクトを HTML ドキュメントに埋め込むようにしたものです。

Web アーカイブ エクスポート オプションでは、MHTML をフラングメントまたは完全な MHTML ドキュメントとして保存できます。MHTML がフラグメントの場合、MHTML ドキュメントの HEAD タグ、HTML タグ、および BODY タグが削除されています。表示されるのは、BODY タグの内容のみです。この方法は、他のアプリケーションで作成した HTML に MHTML を埋め込む場合に便利です。

Web アーカイブ エクスポート オプションによって、レポートのレポート定義言語 (RDL) 要素が Web アーカイブ ファイルとしてどのように保存されるかをよく理解するには、RDL 要素についてさらに詳しく学習する必要があります。RDL 要素の詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「レポート定義言語」のトピックを参照してください。

このセクションの内容

トピック 内容

レポート アイテムを Web アーカイブ ファイルとしてエクスポートした場合の動作 (レポート ビルダ)

Web アーカイブ エクスポート オプションによるレポート アイテムの保存方法について説明します。

Web アーカイブ ファイルとしてエクスポートする場合のページ レイアウト (レポート ビルダ)

Web アーカイブ エクスポート オプションによるレポート レイアウトおよびプロパティの保存方法について説明します。

参照

処理手順

別の種類のファイルとしてレポートをエクスポートする方法 (レポート ビルダ)

概念

別の種類のファイルとしてのレポートのエクスポート (レポート ビルダ)
別の種類のファイルとしてレポートをエクスポートする場合のデザイン上の注意事項 (レポート ビルダ)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手