グラフの操作 (レポート ビルダ)
グラフは、レポートのデータをグラフィカルに表現したものです。データをグラフとして表示すると、視覚的な訴求力があり、データの比較、パターン、傾向がわかりやすくなります。たとえば、表またはマトリックス レポート内にあるデータについて複数の列を分析しなくても、過去 3 四半期間に売上が増加しているかどうか、今年の現時点までの売上高は過去 3 年間と比較してどうか、などが一目でわかります。レポート ビルダでは、さまざまなグラフの種類から選択したり、グラフのスタイルを変更してさまざまな色、記号、3 次元 (3D) 効果を含めたりすることができます。
メモ : |
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Reporting Services で使用されるグラフ コントロールは、Dundas Software 社からライセンス供与を受けています。Dundas Software 社から入手できるグラフ機能の詳細については、Dundas Software 社の Web サイト www.dundas.com を参照してください。 |
グラフのデータ
レポート ビルダのグラフでは、値、カテゴリ、系列という 3 本の軸を使用してデータをグループ化します。グラフでは通常、カテゴリ (X) 軸と値 (Y) 軸という 2 本の軸を使用して、データの分類と測定を行います。多くの場合、Y 軸は垂直軸で、[値] タブのデータを含んでいます。多くの場合、X 軸は水平軸で、[カテゴリ] タブのカテゴリを含んでいます。結果として得られるグラフ上の点には、系列軸からのデータ系列が含まれています。系列軸は Z 軸と呼ばれます。円グラフとドーナツ グラフには軸がありません。軸エリアを表示するには、グラフをクリックします。グラフ レポート レイアウトが、次の画像のように表示されます。
グラフ レイアウトにデータを追加するには、目的のフィールドを [エクスプローラ] ペインから適切なグループにドラッグします。さまざまなグループの動作は、グラフ レイアウトをマトリックス レイアウトと比較してみるとわかりやすくなります。値グループのフィールドは、マトリックス レイアウトの静的行または静的列に相当します。カテゴリ グループのフィールドは、マトリックス レイアウトの動的列グループに相当します。系列グループのフィールドは、マトリックス レイアウトの動的行に相当します。
値グループ
値グループは、各カテゴリ グループのグラフ要素のサイズを調べるために使用します。たとえば、値フィールドにより、縦棒グラフの高さや、円グラフのスライスのサイズが決まります。
グラフ レポートをデザインする場合は、値グループに少なくとも 1 つのフィールドを追加する必要があります。値グループは、グラフ内で静的です。値グループにフィールドを 1 つだけ追加し、系列グループにフィールドを追加しない場合、単一のグラフ要素のみが表示されます。値グループに複数のフィールドを追加した場合、各値に対してグラフ要素が表示されます。値グループに複数のフィールドが存在する場合、グラフの凡例には各値の名前が表示されます。
通常、データはグラフ内でカテゴリごとにグループ化されています。カテゴリに基づいてデータをグループ化する場合は、値グループで集計フィールドを使用する必要があります。系列に基づいてデータをグループ化する場合も、値グループで集計フィールドを使用する必要があります。カテゴリ グループにフィールドが 1 つしかないため、データをグループ化しない場合は、値グループで集計フィールドを使用する必要はありません。
カテゴリ グループ
カテゴリ グループは、データをグループ化するために使用します。各フィールド名は、グラフの要素にラベルを付けるために使用します。たとえば、縦棒グラフで、カテゴリ グループにある各フィールドの名前は、縦棒のセットごとに 1 つずつグラフの X 軸に配置されます。
カテゴリは入れ子にすることができます。[カテゴリ] タブに複数のフィールドをドラッグすると、各カテゴリが別のカテゴリ内に入れ子になります。たとえば、モデル別に製品を表示する縦棒グラフで、最初のカテゴリ グループをモデル、2 番目のカテゴリ グループを製品にします。この縦棒グラフには、X 軸に配置されたモデル別に、グループ化された製品を表示できます。カテゴリ フィールドは動的です。
系列グループ
系列グループは、レポートのデータにディメンションを追加するために使用します。たとえば、製品別に売上を表示する縦棒グラフでは、系列グループにフィールドを追加して、製品ごとに年度別の売上を表示できます。系列グループへのフィールドの追加は、グラフのデザイン時のオプションであり、必須ではありません。
系列グループを使用する場合、グループ名がグラフの凡例に表示されます。系列グループは動的です。
このセクションの内容
トピック | 内容 |
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レポート ビルダで使用できるグラフの種類について説明します。 |
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グラフで使用できる書式設定オプションについて説明します。 |
参照
処理手順
概念
レポート レイアウトの操作 (レポート ビルダ)
テキスト ボックスの操作 (レポート ビルダ)
画像の操作
データの処理 (レポート ビルダ)
レポートの実行 (レポート ビルダ)
フィールドの操作 (レポート ビルダ)