Reporting Services のコンポーネントの概要
更新 : 2006 年 4 月 14 日
SQL Server Reporting Services は、管理環境での機能豊富なレポートの開発と使用をサポートする処理コンポーネント、ツール、およびプログラマティック インターフェイスのセットです。このツール セットには、開発ツール、構成と管理ツール、およびレポート表示ツールが含まれています。プログラマティック インターフェイスには、新規または既存のアプリケーションやポータルとの統合を容易にするための Simple Object Access Protocol (SOAP)、URL のエンドポイント、および Windows Management Instrumentation (WMI) が含まれています。
処理は、複数のコンポーネントに分散されます。中央および専用のプロセッサを使用して、データの取得、レポート レイアウトの処理、表示形式への変換、および送信先への配信が行われます。表示処理は、データが取得されてデータ処理から切り離された後に行われます。これによって、複数のユーザーが同じレポートを各種デバイス用にデザインされた形式で同時に確認したり、レポートの表示形式を 1 回のクリックで HTML から PDF、Microsoft Excel、あるいは XML へとすばやく変更できます。このモジュール式アーキテクチャは、高い拡張性を実現するように設計されています。開発者は、カスタム アプリケーションにレポート機能を含めたり、レポート機能を拡張してカスタムの機能をサポートすることができます。
次の図は、Reporting Services のコンポーネントとツールを示しています。また、カスタム ツールが全体的なデザインにどのように組み込まれるかを示しています。サーバー コンポーネント間での要求およびデータの流れと、データ ストアからコンテンツを送信および取得するコンポーネントを示しています。実行時の接続方法の詳細については、「Reporting Services の配置における接続とアカウント」を参照してください。
アーキテクチャの図
Reporting Services のアーキテクチャ図
コンポーネントの概要に関するトピック
- レポート サーバー
データとレポートの処理、およびレポートの配信を提供するレポート サーバー コンポーネントについて説明します。レポート サーバー コンポーネントには、特定の関数を実行する複数のサブコンポーネントが含まれています。ここでは、レポート サーバーの各コンポーネントを紹介します。
- レポート マネージャ
レポート サーバー データベースのコンテンツにアクセスしたり、管理するために使用される Web アプリケーション ツールについて説明します。
- レポート ビルダ
アドホック レポートの作成に使用されるレポート作成ツールについて説明します。
- レポート デザイナ
Reporting Services に含まれているレポート作成ツールについて説明します。
- モデル デザイナ
アドホック レポートのモデルの構築に使用されるレポート モデル作成ツールについて説明します。
- Reporting Services 構成ツール
レポート サーバーの配置とメンテナンスに使用される構成ツールについて説明します。
- レポート サーバーのコマンド プロンプト ユーティリティ
レポート サーバーの管理に使用できるコマンド ライン ユーティリティについて説明します。
- Reporting Services のブラウザ サポート
レポートの表示および Web ベースのツールの実行に使用できる Web ブラウザについて説明します。
参照
概念
Reporting Services の紹介
Reporting Services のシナリオ
SQL Server Reporting Services
Reporting Services でサポートされるデータ ソース
その他の技術情報
Reporting Services プログラミングの概要
Reporting Services におけるアクセシビリティの問題