コントロール クラス
更新 : 2007 年 11 月
コントロール クラスは、静的テキスト コントロールからツリー コントロールまでの広範囲の標準 Windows コントロールをカプセル化します。さらに、MFC はビットマップを持つボタンやコントロール バーを持つ、いくつかの新しいコントロールを提供します。
クラス名の最後に "Ctrl" の付いているコントロールは Windows 95 と Windows NT Version 3.51 で新たに追加されたクラスです。
静的な表示コントロール
- CStatic
静的な表示ウィンドウ。静的コントロールは、ラベル、ボックス、あるいはダイアログ ボックスまたはウィンドウのほかのコントロールの区切り記号として使われます。テキストやボックスだけではなく、グラフィック イメージを表示することもあります。
テキスト コントロール
CEdit
編集可能なテキスト コントロール ウィンドウ。エディット コントロールはユーザーからの原文のままの入力を受け付けるために使われます。CIPAddressCtrl
インターネット プロトコル (IP) アドレスを操作するためのエディット ボックスをサポートします。CRichEditCtrl
ユーザーがテキストを入力し編集することのできるコントロール。CEdit にカプセル化されたコントロールとは異なり、リッチ エディット コントロールは、文字や段落の書式化や OLE オブジェクトをサポートします。
数値を表現するコントロール
CSliderCtrl
ユーザーが値の選択または値を設定するために移動するスライダを持つコントロール。CSpinButtonCtrl
値を増加または減少させるためにユーザーがクリックすることのできる矢印ボタンのペア。CProgressCtrl
操作の進行を示すために左から右へ段階的に塗られる四角形を表示します。CScrollBar
スクロール バー コントロール ウィンドウ。このクラスは、ダイアログやウィンドウのコントロールとして使用することによってユーザーが一定範囲内で位置を指定できるようになる、スクロール バーの機能を提供します。
ボタン
CButton
ボタン コントロール ウィンドウ。このクラスは、ダイログ ボックス、またはウィンドウ内の、プッシュ ボタン、チェック ボックス、またはオプション ボタンのプログラム可能なインターフェイスを提供します。CBitmapButton
テキストのキャプションではなくビットマップを持つボタン。
リスト
CListBox
リスト ボックス コントロール ウィンドウ。リスト ボックスにはアイテム一覧が表示され、ユーザーはこれらを見て選択することができます。CDragListBox
Windows リスト ボックスの機能を提供します。ユーザーはリスト ボックス内のファイル名やリテラル文字列のような、リスト ボックス アイテムを移動できます。この機能を持つリスト ボックスは、プロジェクトのパス名やファイル名のようなアルファベット順ではない順番のアイテムのリストに便利です。CComboBox
コンボ ボックス コントロール ウィンドウ。コンボ ボックスはエディット コントロールにリスト ボックスを追加した構成になっています。CComboBoxEx
イメージ リストをサポートすることにより、コンボ ボックス コントロールを拡張します。CCheckListBox
ユーザーがオンとオフを設定できるチェック ボックスが横に付いた、アイテムのリストを表示します。CListCtrl
Windows エクスプローラの右側のペインと同じような方法で、それぞれアイコンとラベルで構成されるアイテムのコレクションを表示します。CTreeCtrl
Windows エクスプローラの左側のペインと同じような方法で、整列されたアイコンとラベルの階層リストを表示します。
ツール バーとステータス バー
CToolBarCtrl
Windows ツール バー コモン コントロールの機能が用意されています。ほとんどの MFC プログラムではこのクラスの代わりに CToolBar を使います。CStatusBarCtrl
通常、複数のペインに分けられ、アプリケーションがステータス情報を表示できる横長のウィンドウです。ほとんどの MFC プログラムではこのクラスの代わりに、CStatusBar を使います。
その他のコントロール
CAnimateCtrl
単純なビデオ クリップを表示します。CToolTipCtrl
アプリケーションのツールの用途を説明した、1 行のテキストを表示する小さなポップアップ ウィンドウ。CDateTimeCtrl
拡張エディット コントロール、または特定の日付や時刻の値を選択するための単純なカレンダー インターフェイス コントロールのいずれかをサポートします。CHeaderCtrl
列のタイトルまたはラベルを表示します。CMonthCalCtrl
日付を選択するための単純なカレンダー インターフェイス コントロールをサポートします。CTabCtrl
ノートブックの区分線に類似した、ユーザーがクリックすることのできるタブの付いたコントロール。CHotKeyCtrl
ユーザーがホット キーの組み合わせを作成できるようにします。これによりユーザーは迅速に操作を行うことができるようになります。CLinkCtrl
マークアップ テキストを表示し、ユーザーが埋め込まれたリンクをクリックしたときに、適切なアプリケーションを起動します。CHtmlEditCtrl
MFC ウィンドウ内の WebBrowser ActiveX コントロールの機能が用意されています。
関連クラス
CImageList
Windows イメージ リストの機能が用意されています。イメージ リストはリスト コントロールやツリー コントロールで使われます。また、同じサイズのビットマップの組の格納や保存にも使用できます。CCtrlView
Windows コントロールに関連付けられたすべてのビューの基本クラス。コントロールを基にしたビューについては、以降で説明します。CEditView
Windows 標準エディット コントロールを持つビュー。CRichEditView
Windows リッチ エディット コントロールを持つビュー。CListView
Windows リスト コントロールを持つビュー。CTreeView
Windows ツリー コントロールを持つビュー。