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レポートへのテキスト ボックスの追加 (Visual Studio レポート デザイナ)

テキスト ボックスは、レポート上で 1 つのインスタンス データを格納するレポート アイテムです。テキスト ボックスの使用例としては、レポートへのタイトルの追加、ページ ヘッダーやページ フッターへの特定のフィールドの追加、顧客連絡先情報などの単一インスタンス データの注文詳細レポートへの追加などがあります。

テキスト ボックスには、ラベル、値、その他のプロパティがあります。値は必ず式として指定します。式を使用して、静的テキストを保持したり、データベースのフィールドを指定したり、データを計算したりできます。

次の表に、テキスト ボックス内で使用できる式の例を挙げます。

説明

="This is static text"

静的テキスト ラベルを表示します。

=Fields!UnitCost.Value

UnitCost フィールドの値を表示します。

=Fields!TotalUnits.Value * Fields!UnitCost.Value

TotalUnits フィールドの値と UnitCost フィールドの値を乗算し、その結果を表示します。

=Sum(Fields!TotalUnits.Value)

グループ内の TotalUnits フィールドのすべての行の合計を計算します。

[!メモ]

複数インスタンス データをレポートに追加するには、テキスト ボックスではなくデータ領域を使用します。[一覧] データ領域は、1 つの列からのデータの繰り返し行を表示するための機能を提供します。詳細については、「一覧データ領域の追加 (Visual Studio レポート デザイナ)」および「レポートへのデータ領域の追加 (Visual Studio レポート デザイナ)」を参照してください。

テキスト ボックスを追加、移動、および削除する方法

テキスト ボックスを追加するには、次の操作を行います。

  1. グラフィック デザイン モードでクライアント レポート定義ファイル (.rdlc) を開きます。

  2. ツールボックスの [テキスト ボックス] をクリックします。

  3. レポートのデザイン画面で、テキスト ボックスを任意のサイズにドラッグします。または、デザイン画面をクリックして、固定サイズのテキスト ボックスを作成します。

レポートにテキスト ボックスを追加したら、テキスト ボックスの影付きの枠線をポイントして新しい場所にドラッグすることによってテキスト ボックスを移動できます。テキスト ボックスを削除するには、テキスト ボックス内の空白領域を右クリックし、[削除] をクリックします。

フィールドをテキスト ボックスにバインドする方法

テキスト ボックスにデータをバインドするには、[データ ソース] ウィンドウからテキスト ボックスにフィールドをドラッグし、テキスト ボックスに式を入力するか、[プロパティ] ウィンドウの [値] プロパティに式を入力します。

[!メモ]

[データ ソース] ウィンドウが表示されない場合は、[データ] メニューの [データ ソースの表示] をクリックしてください。

式の編集には、式エディタを使用できます。式エディタを使用すると、利用可能なコレクションの一覧からアイテムを式に挿入できます。式エディタにアクセスするには、テキスト ボックスを右クリックして [式] をクリックするか、[プロパティ] ウィンドウで Value プロパティの [式] をクリックするか、または [テキスト ボックスのプロパティ] ダイアログ ボックスで Value プロパティの式ボタンをクリックします。

テキスト ボックスのロケールを設定する方法

テキスト ボックスのロケールを設定するには、次の操作を行います。

  1. ロケール設定を適用するテキスト ボックスを選択します。

  2. [プロパティ] ウィンドウで、次の操作を行います。

    • Calendar プロパティで、日付に使用するカレンダーを入力または選択します。

    • Direction プロパティで、テキストを記述する水平方向を入力または選択します。

    • Language プロパティで、テキスト ボックスに使用する言語を入力または選択します。

    • NumeralLanguage プロパティで、テキスト ボックスの数字に使用する形式を入力または選択します。

    • NumeralVariant で、テキスト ボックスの数字に使用する形式の変化形を入力または選択します。

    • UnicodeBiDi で、テキスト ボックスで使用する双方向の埋め込みのレベルを選択します。

テキスト ボックスの拡大と縮小

既定では、テキスト ボックスのサイズは固定されています。テキスト ボックスがその内容に応じて垂直方向に拡大されるようにするには、テキスト ボックスの CanGrow プロパティを変更します。テキスト ボックスがその内容に応じて縮小されるようにするには、テキスト ボックスの CanShrink プロパティを変更します。これらのプロパティには、[プロパティ] ウィンドウまたは [テキスト ボックスのプロパティ] ダイアログ ボックスからアクセスできます。

参照

概念

レポートのデータ ソースの作成
レポートへのデータ領域の追加 (Visual Studio レポート デザイナ)
レポート レイアウトの定義 (Visual Studio レポート デザイナ)
クライアント レポート定義 (.rdlc) ファイルの作成