レポートへのデータ領域の追加 (Visual Studio レポート デザイナ)
データ領域は、基本データセットのデータ行を繰り返し表示する、データ バインド レポート アイテムです。レポートにデータ領域を追加して、テーブル形式、マトリックス、グラフ、および一覧のレポートを作成します。
レポートにデータ領域を追加するには、ツールボックスからレポート レイアウトにドラッグします。データ領域は、グラフィック デザイン モードでレポートに表示されます。指定できるデータ領域の各部分がわかりやすく表示されるので、フィールドを配置してプロパティを設定する場所を確認できます。
データ領域にフィールドを追加するには、フィールドを [データ ソース] ウィンドウからデータ領域レイアウトにドラッグするだけです。ほとんどのデータ領域には、フィールドを配置する場所を示すラベルが表示されます。
データ領域を構成するには、プロパティを設定します。操作するデータ領域の種類に応じて、ラベルの追加、式の埋め込み、アクションの指定、および書式設定の適用を行うこともできます。複数の部分で構成されているデータ領域 (テーブルやマトリックスなど) の場合は、データ領域の特定の領域に影響するプロパティを設定できます。
1 つのレポートに、複数のデータ領域を含めることができます。各データ領域には、1 つのデータセットからのみデータを含めることができます。1 つのデータ領域 (1 つのテーブルまたはグラフなど) で複数のソースのデータを使用するには、レポートをデザインする前に、データを 1 つのデータセットに統合する必要があります。
データ領域を他のデータ領域に入れ子にすることができます。たとえば、データベース内の各販売員ごとの売上記録を作成する場合、テキスト ボックスおよび画像を使用して一覧を作成し、従業員に関する情報を表示します。次に、テーブルおよびグラフ データ領域を追加して従業員の売上記録を表示します。
[!メモ]
データ領域は、繰り返しの行やデータのコレクションに合わせてデザインします。データ コレクションを 1 つのインスタンスのレポート アイテム (特に、テキスト ボックス) に関連付ける場合は、実行時にコレクションの最初のアイテムのみが表示されます。
データ領域の種類
次のセクションでは、各データ領域について説明します。データにバインドする他のレポート アイテムの詳細については、「レポートへのテキスト ボックスの追加 (Visual Studio レポート デザイナ)」および「レポートへの画像の追加 (Visual Studio レポート デザイナ)」を参照してください。レポートに追加できるすべてのアイテムの一覧を表示するには、「レポートの概要 (Visual Studio)」を参照してください。
テーブル
テーブルは、データを行ごとに表示するデータ領域です。テーブルの列は静的です。テーブルの行は、データに合わせて下に拡張されます。テーブルにグループを追加して、選択したフィールドまたは式ごとにデータを整理できます。レポート デザイナを使用してレポートにテーブルを追加する方法については、「テーブル データ領域の追加 (Visual Studio レポート デザイナ)」を参照してください。
マトリックス
マトリックスは、列と行の両方がデータに合わせて拡張されるデータ領域です。マトリックスは、クロス集計表形式のレポートとしても知られています。マトリックスには、動的および静的な列と行を含めることができます。列または行には、他の列または行を含めることができ、データのグループ化にも使用できます。レポート デザイナを使用してレポートにマトリックスを追加する方法については、「マトリックス データ領域の追加 (Visual Studio レポート デザイナ)」を参照してください。
一覧
一覧は、任意の形式で配置されたデータを表すデータ領域です。レポート アイテムを配置して、テキスト ボックス、画像、およびその他のデータ領域がリスト内の任意の場所に配置されたフォームを作成できます。レポート デザイナを使用してレポートに一覧を追加する方法については、「一覧データ領域の追加 (Visual Studio レポート デザイナ)」を参照してください。
グラフ
グラフを使用すると、データをグラフィカルに表示できます。グラフの例としては、棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフなどがありますが、その他にも多くの形式がサポートされています。レポート デザイナを使用してレポートにグラフを追加する方法については、「レポートへのグラフの追加 (Visual Studio レポート デザイナ)」を参照してください。
参照
概念
レポート レイアウトの定義 (Visual Studio レポート デザイナ)
レポートへの対話機能、表示設定、およびナビゲーションの追加 (Visual Studio レポート デザイナ)