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方法: マクロを実行する

記録したマクロまたは手入力で作成したマクロは、次のコントロールを使用して実行できます。

  • 統合開発環境 (IDE: Integrated Development Environment) のショートカット キー

  • マクロ エクスプローラー

  • [検索] ボックスまたは [コマンド] ウィンドウ

  • マクロ IDE

セキュリティ上の理由から、Visual Studio では、.Vsmacros ファイルや .Vsmproj ファイルをダブルクリックしてマクロ コードを読み込むことができなくなりました。

一時マクロの名前を変更していない場合は、Ctrl キーと Shift キーを押しながら P キーを押すか、または [ツール] メニューの [マクロ] をポイントし、[TemporaryMacro の実行] をクリックすると、マクロを実行できます。 ただし、マクロの名前を変更した場合でも、ショートカット キーによってマクロを実行できます。 Visual Studio では、1 つ以上のキーをショートカット キーに関連付け (バインド) して、マクロを起動できます。 つまり、特定のキー シーケンスを押すと、マクロが実行されます。 次に示すのは、マクロをショートカット キーにバインドする手順です。

ショートカット キーを使って IDE でマクロを実行するには

  1. 方法: マクロを記録する」の例に続けて操作します。"one" という単語を既に削除してある場合は、「one」とスペースを入力し直してテキスト ドキュメントを元の状態に戻し、Home キーを押してカーソルを行の先頭に置きます。

  2. [ツール] メニューの [オプション] をクリックして、[オプション] ダイアログ ボックスを表示します。

  3. [環境] フォルダーの [キーボード] をクリックします。

  4. [以下の文字列を含むコマンドを表示] ボックスに「macros」と入力します。 "macros" で始まるすべてのコマンドがコマンド一覧に表示されます。 一時マクロの名前をまだ変更していない場合、記録したマクロの名前は Macros.MyMacros.RecordingModule.TemporaryMacro です。

  5. 目的のマクロが表示されるまで一覧をスクロールします。

  6. [ショートカット キー] ボックスをクリックし、特定のキーの組み合わせ (Ctrl + Shift + Alt + A など) を押します。 ここで設定したキーが、このマクロを実行する際に使用するショートカット キーになります。 ほかのキー シーケンスを使用することもできます。

  7. [割り当て] をクリックし、[OK] をクリックします。 以上で、マクロがショートカット キーにバインドされました。

  8. テキスト ドキュメントに戻り、Ctrl キーと Shift キーと Alt キーを押しながら A キーを押してマクロを呼び出します。

マクロが実行されると、テキスト ファイルから "one" という単語が削除されます。 この手順に従うと、作成した各マクロに異なるショートカット キーを割り当てることができます。

注意

ショートカット キーには、Visual Studio 環境によって既に使用されているものがあります。 そのようなショートカット キーを割り当てようとすると、Visual Studio の既定のキーボード マップ スキームのショートカット キーは変更できない、という内容のメッセージを含むダイアログ ボックスが表示されます。 その後、現在のスキームのコピーを作成して、選択したショートカット キーを使用可能にすることもできるという内容のメッセージが表示されます。 ただし、これを行った場合、予測できない影響を及ぼす可能性があることに注意してください。 たとえば、そのコンピューターのキーボード マップ スキームをよく知らないほかのユーザーが、ファイルを開こうとする代わりに、マクロを知らずに実行してしまう可能性があります。

方法: マクロを記録する」では、実行するとテキスト ドキュメントから単語を 1 つ削除する小さなマクロを記録しました。 マクロ エクスプローラーによるマクロの実行は最もよく使われる方法であり、以下の手順ではこの方法を使用します。

マクロ エクスプローラーでマクロを実行するには

  1. 必要に応じて、行の先頭に "one" と空白を 1 つ入力することでテキスト ドキュメントを前の状態に戻します。その後、Home キーを押して行の先頭にカーソルを移動します。

  2. マクロ エクスプローラーで MyMacros ノードと RecordingModule ノードを開き、TemporaryMacro をダブルクリックして実行します。 代わりに、Ctrl キーと Shift キーを押しながら P キーを押すこともできます。

"one" という単語が削除されることを確認します。

[検索] ボックスまたは コマンド モードの [コマンド] ボックスを使って、マクロを実行できます。

[検索] ボックスまたは [コマンド] ウィンドウでマクロを実行するには

  1. 必要に応じて、行の先頭に "one" と空白を 1 つ入力することでテキスト ドキュメントを前の状態に戻します。その後、Home キーを押して行の先頭にカーソルを移動します。

  2. Ctrl キーを押しながら / キーを押すか、または Visual Studio 環境のツール バーの最上部で双眼鏡ボタンのすぐ右側にある [検索] ボックスをクリックして、[検索] ボックスに移動します。 [コマンド] ウィンドウから操作する場合は、Ctrl キーと Alt キーを押しながら A キーを押すとウィンドウが表示されます。 どちらの方法でもマクロ コマンドを発行できます。

  3. コマンド モードになっていない場合は、左開きの不等号 (>) を入力して、[検索] ボックスまたは [コマンド] ウィンドウを検索モードまたはイミディエイト モードではなくコマンド モードにします。

  4. 不等号 (>) の後に「m」と入力し、マクロに関するコマンドの一覧を表示します。 一覧の [Macros.MyMacros.RecordingModule.TemporaryMacro] を選択し、Enter キーを押します。

テキスト ファイルの "one" という単語が再び削除されたのを確認します。これは、マクロが再び正しく実行されたことを示しています。

マクロ IDE (マクロ エクスプローラーとは違います) でマクロを実行することもできます。 この方法は、主にマクロをデバッグするときに役に立ちます。 マクロのデバッグについては、「マクロのデバッグ」を参照してください。

マクロ IDE でマクロを実行するには

  1. 必要に応じて、行の先頭に "one" と空白を 1 つ入力することでテキスト ドキュメントを前の状態に戻します。その後、Home キーを押して行の先頭にカーソルを移動します。

  2. Alt キーを押しながら F11 キーを押すか、または [ツール] メニューの [マクロ] をポイントし、[マクロ IDE] をクリックして、マクロ IDE を表示します。

  3. マクロ IDE の [TemporaryMacro] を右クリックし、[編集] をクリックしてコードを表示します。

  4. カーソルを TemporaryMacro 関数の中に置き、F5 キーを押すか、または [デバッグ] メニューの [開始] をクリックします。

"one" という単語が再び削除されたのを確認します。これは、マクロが再び正しく実行されたことを示しています。

無限ループになったときなどは、ステータス バーの回転するカセットのアイコンをクリックすることで、マクロの実行をキャンセルできます。 マクロ IDE ではマクロをデバッグすることもできます。 マクロのデバッグの詳細については、「マクロのデバッグ」を参照してください。 マクロの実行に関するその他のヒントについては、「マクロの記録と実行に関する問題」を参照してください。

マクロによっては、パラメーターまたはスイッチが必要になります。 プログラムから、または [検索] ボックスや [コマンド] ウィンドウから、パラメーターやスイッチを渡すことができます。 マクロ エクスプローラーを通してパラメーターやスイッチを渡すことはできません。

マクロにパラメーターとスイッチを渡すには

  1. プログラムでパラメーターを渡すには、次のように Sub が引数を持つマクロを作成します。

    Sub Test(Optional ByVal FirstArg As String = "", Optional ByVal SecondArg As String = "")
       MsgBox(FirstArg & vbCr & SecondArg)
    End Sub
    
  2. マクロの呼び出しでは、次のようにパラメーターを呼び出しに追加します。

    Test ("Test run number: ", 10)
    
  3. [検索] ボックスまたは [コマンド] ウィンドウで、マクロに同じパラメーターを渡すには、次に示すように、コマンド呼び出しの後にパラメーターを列記します。

    >Macros.MyMacros.Module1.Test "Test Run Number: " 10
    

参照

処理手順

方法: マクロを管理する

方法: マクロで COM および .NET Framework のコンポーネントを参照する

方法: マクロで環境イベントを処理する

参照

[マクロ エクスプローラー] ウィンドウ

概念

マクロの使用による反復操作の自動化

マクロのセキュリティと共有に関する問題