/Wp64 (64 ビット移植性の問題の検出)
このコンパイラ オプションは廃止されました。 Visual Studio 2013 より前の Visual Studio のバージョンでは、このオプションは、__w64 キーワードでもマークされている型の 64 ビット移植性の問題を検出します。
/Wp64
解説
既定では、Visual Studio 2013 より前の Visual Studio のバージョンにおいて、/Wp64 コンパイラ オプションは Visual C++ の 32 ビットのコンパイラではオフで、Visual C++ の 64 ビットのコンパイラではオンです。
重要
/Wp64 コンパイラ オプションと __w64 キーワードは、Visual Studio 2010 および Visual Studio 2012 で使用されなくなり、Visual Studio 2013 以降ではサポートされません。このスイッチを使用するプロジェクトを変換すると、変換中にスイッチは移行されません。このオプションを Visual Studio 2010 または Visual Studio 2012 で使用するには、プロジェクト プロパティの [コマンド ライン] セクションの [追加オプション] で、コンパイラ スイッチを入力する必要があります。コマンド ラインから /Wp64 コンパイラ オプションを使用すると、コンパイラはCommand-Line Warning D9002 を発行します。このオプションとキーワードを使用して 64 ビット移植に関する問題を検出する代わりに、64 ビット プラットフォームに対応する Visual C++ コンパイラを使用して、/W4 オプションを指定します。詳細については、「64 ビット用プログラムの構成 (Visual C++)」を参照してください。
次の型の変数は、64 ビット オペレーティング システムで使用されている場合と同様に、32 ビットのオペレーティング システムでテストされます。
int
long
ポインター
通常 64 ビット コンパイラを使用してアプリケーションをコンパイルする場合は、64 ビットのコンパイラがすべての問題を検出するため、32 ビットのコンパイル時には /Wp64 を無効にするだけで十分です。 Windows の 64 ビットのオペレーティング システムを対象にする方法の詳細については、「64 ビット用プログラムの構成 (Visual C++)」を参照してください。
Visual Studio 開発環境でこのコンパイラ オプションを設定するには
プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。
詳細については、「方法 : プロジェクト プロパティ ページを開く」を参照してください。
[C/C++] フォルダーをクリックします。
[コマンド ライン] プロパティ ページをクリックします。
を含めるよう [/Wp64詳細オプション] ボックスを変更します。
このコンパイラ オプションをコードから設定するには
- 「Detect64BitPortabilityProblems」を参照してください。