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Microsoft Mixed Reality ツールキット 2.6 リリース ノート

重要

ARM64 を使用して Microsoft HoloLens 2 用に作成されたアプリケーションに影響を与える、コンパイラに関する既知の問題があります。 この問題は、Visual Studio 2019 をバージョン 16.8 以降に更新することにより修正されます。 Visual Studio を更新できない場合は、com.microsoft.mixedreality.toolkit.tools パッケージをインポートして回避策を適用してください。

2.6.2 の新機能

空間メッシュのペアレンティングの修正

Mixed Reality Playspace オブジェクトが (たとえば、テレポート経由で) 移動された後に空間メッシュが正しく配置されていなかった問題を修正します。

2.6.1 の新機能

OpenXR が HoloLens 2/UWP で実行されない問題の修正

MRTK の OpenXR サポートが UWP で実行されることを妨げていた回帰を修正します。

Leap Motion の ObjectManipulator で回転しない問題の修正

ObjectManipulator スクリプトで Leap Motion の手の回転が考慮されていなかった回帰を修正します。

サンプル シーンの更新

シーンの理解のサンプル シーンを Unity プラグインの出荷状態が正しく反映されるように更新します。 また、インポートされる空間認識のサンプル シーンに依存しなくなるようにサンプルの更新も行います。 2.6.1 に更新する前に、インポートされたシーンの理解のサンプルや空間認識のサンプルがプロジェクトに存在する場合は、競合の可能性を避けるために、それらのサンプルを削除する必要があります。 これらのサンプルを削除しておらず、これらに関連した競合がコンソールに表示された場合は、両方のサンプル (または Assets/Samples/Mixed Reality Toolkit Examples フォルダー) を削除してから、再びインポートしてみてください。

ダイアログの例のシーンを、現在のダイアログのシナリオを正しく説明するように更新します。

2.6.0 の新機能


OpenXR のサポートの追加

Unity の OpenXR プレビュー パッケージと Microsoft の Mixed Reality OpenXR パッケージの初期サポートが追加されました。 詳細については、MRTK と XRSDK の概要のページUnity のフォーラムの投稿、または Microsoft のドキュメントを参照してください。

重要

Unity での OpenXR は、Unity 2020.2 以上でのみサポートされます。

また、現在は x64 および ARM64 ビルドのみをサポートします。

アセット スワップ ユーティリティ

新しいアセット スワップ ユーティリティでは、Unity シーン内の複数のアセットをスワップします。

HP モーション コントローラーが MRTK でサポートされる

HP Reverb G2 のコントローラーが MRTK でネイティブに動作するようになりました。

試験的な対話型要素 + 状態ビジュアライザー

対話型要素は、MRTK 入力システムへの単純な一元化されたエントリ ポイントです。 これには、コアの対話状態のための状態管理メソッド、イベント管理、状態設定ロジックが含まれています。 詳細については、対話型要素のドキュメントを参照してください。

InteractiveElementAddCoreState

状態ビジュアライザーは、対話型要素に依存するアニメーション コンポーネントです。 このコンポーネントではアニメーション クリップを作成し、キーフレームを設定し、アニメーター ステート マシンを生成します。 詳細については、状態ビジュアライザーのドキュメントを参照してください。

StateVisualizerColorChangeOnFocus

テレポート ジェスチャでのテレポートがすべてのプラットフォームでサポートされる

ユーザーは、テレポート ジェスチャを使用して、すべてのプラットフォームにわたって自分のプレイ空間を移動できるようになりました。 既定の構成を使用している MR デバイスでコントローラーを使用してテレポートするには、サムスティックを使用します。 多関節ハンドを使用してテレポートするには、手のひらを上に向け、人差し指と親指を外側に突き出すようなジェスチャをしてから、人差し指を丸めてテレポートを行います。 入力シミュレーションを使用してテレポートするには、更新された入力シミュレーション サービスのドキュメントを参照してください。

テレポート ジェスチャ

シーンの理解が試験的な空間認識オブザーバーとして MRTK で使用できる

シーンの理解の試験的なサポートは MRTK 2.6 で導入されました。 ユーザーは、MRTK ベースのプロジェクトで HoloLens 2 のシーンの理解機能を空間認識オブザーバーとして組み込むことができます。 詳細については、シーンの理解のドキュメントを参照してください。

重要

シーンの理解は、HoloLens 2 と Unity 2019.4 以上でのみサポートされています。

この機能には、Mixed Reality Feature Tool 経由で入手できるようになったシーンの理解パッケージが必要です。 Mixed Reality Feature Tool を使用する場合や、そうせずに UPM 経由でインポートする場合は、依存関係の問題のために、"Experimental - SceneUnderstanding" のサンプルをインポートする前に "Demos - SpatialAwareness" のサンプルをインポートしてください。 詳細については、こちらの GitHub イシューを参照してください。

シーンの理解

ランタイム プロファイルの切り替えのサポート

MRTK では、MRTK インスタンスの初期化の前 (つまり、MRTK 初期化前プロファイルの切り替え) と、プロファイルがアクティブに使用された後 (つまり、アクティブなプロファイルの切り替え) の両方でのプロファイルの切り替えが可能になりました。 前者の切り替えを使用すると、ハードウェアの機能に基づいてコンポーネントの選択を有効にできるのに対して、後者を使用すると、ユーザーがアプリケーションのサブパーツを開始したときのエクスペリエンスを変更できます。 詳細およびコード サンプルについては、プロファイルの切り替えに関するドキュメントを参照してください。

方向インジケーターおよびフォロー ソルバーが試験的な段階を終了

2 つの新しいソルバーが主要な MRTK で使用できるようになりました。

方向インジケーター ソルバー

ハンド コーチが試験的な段階を終了

ハンド コーチ機能が主要な MRTK で使用できるようになりました。

ハンド コーチの例

ダイアログ コントロールが試験的な段階を終了

ダイアログ コントロールが主要な MRTK で使用できるようになりました。

ダイアログ コントロール

パルス シェーダーが試験的な段階を終了

パルス シェーダー スクリプトが試験的な段階を終了しました。 詳細については、パルス シェーダーのドキュメントを参照してください。

MRTK_SpatialMesh_Pulse

入力録画サービスの機能強化

InputRecordingServiceInputPlaybackService で、目の視線入力を録画して再生できるようになりました。 録画の期間全体を通して一貫したフレーム レートを確保するように録画が最適化された一方で、録画ファイルのサイズと保存時間も約 50% 削減されました。 録画ファイルの保存と読み込みを非同期的に実行できるようになりました。 この MRTK バージョンで、録画のファイル形式が変更されたことに注意してください。新しいバージョン 1.1 の仕様の詳細については、ここを参照してください。

読み取りモード

HoloLens 2 での読み取りモードのサポートが追加されました。 読み取りモードによってシステムの視野が狭くなりますが、Unity の出力のスケーリングは解消されます。 Unity によってレンダリングされたピクセルは、HoloLens 2 上に投影されたピクセルに対応します。 アプリケーション作成者は、これが自身のアプリに必要なトレードオフであることを確認するために、複数のユーザーによるテストを行う必要があります。

Windows Mixed Reality読み取りモード

UWP での 3D アプリ起動ツールのサポート

UWP 用の 3D アプリ起動ツールを設定する機能を追加します。 この設定は、[ビルド設定] 下の MRTK のビルド ウィンドウと MRTK の [プロジェクト設定] の両方で公開されています。 これは、Unity でのビルド中にプロジェクトに自動的に書き込まれます。

ビルド設定

重大な変更

インポートされた GLTF オブジェクトの特定フィールドの大文字化

逆シリアル化に関連した問題のために、インポートされた GLTF オブジェクトの一部のフィールドが大文字で始まるようになりました。 影響を受けるフィールド (その新しい名前) は、ComponentTypePathInterpolationTargetTypeModeMagFilterMinFilterWrapSWrapT です。

入力アニメーション バイナリ ファイルの形式がバージョン 1.1 に更新

InputRecordingServiceInputPlaybackService によって使用される入力アニメーション バイナリ ファイルは、これらの 2 つのサービスに対して行われた最適化を有効にするためにファイル形式が更新されました。 新しいバージョン 1.1 の仕様の詳細については、ここを参照してください。

MSBuild for Unity のサポート

MSBuild for Unity のサポートが、Unity の新しいパッケージ ガイダンスとの整合性のために 2.5.2 リリースの時点で削除されました。

既知の問題

OpenXR

現在、Holographic Remoting と OpenXR には、手の関節が一貫して使用できないという既知の問題があります。 さらに、視線追跡のサンプル シーンには現在互換性がありませんが、視線追跡は機能 "します"。

Mixed Reality ツールキットの一部の標準シェーダー機能には Foundation パッケージが必要

Unity Package Manager 経由でインポートされた場合、MRTK 標準シェーダー ユーティリティのスクリプト (HoverLight.cs など) が標準アセット パッケージ内のシェーダーと同じ場所に配置されません。 アプリケーションからこの機能にアクセスするには、Foundation パッケージをインポートする必要があります。

シャットダウン時に CameraCache で新しいカメラが作成される場合がある

状況によっては (たとえば、Unity エディターで LeapMotion プロバイダーを使用している場合)、シャットダウン時に CameraCache で MainCamera が再作成される可能性があります。 詳細については、この問題を参照してください。

Unity Package Manager 経由で例をインポートすると FileNotFoundException が発生する

プロジェクト パスの長さによっては、Unity Package Manager 経由で例をインポートすると、Unity コンソールに FileNotFoundException メッセージが生成される可能性があります。 この原因は、"見つからない" ファイルへのパスが MAX_PATH (256 文字) より長くなっていることです。 解決するには、プロジェクト パスの長さを短くしてください。

スペーシャライザーが指定されませんでした。 アプリケーションでは立体音響がサポートされません

オーディオ スペーシャライザーが構成されていない場合は、"スペーシャライザーが指定されませんでした" という警告が表示されます。 Unity では XR パッケージにスペーシャライザーが含まれているため、これは、これらのパッケージがインストールされていない場合に発生する可能性があります。

解決するには、次のことを確認してください。

  • [ウィンドウ]>[パッケージ マネージャー] に 1 つ以上の XR パッケージがインストールされている

  • [Mixed Reality ツールキット]>[ユーティリティ]>[Unity プロジェクトの構成][オーディオ スペーシャライザー] が選択されている

    オーディオスペーシャライザーを選択する

NullReferenceException: オブジェクト参照がオブジェクトのインスタンスに設定されていません (SceneTransitionService.Initialize)

状況によっては、EyeTrackingDemo-00-RootScene を開くと、SceneTransitionService クラスの Initialize メソッドで NullReferenceException が発生する可能性があります。 このエラーは、シーン切り替えサービスの構成プロファイルが設定されていないために発生します。 解決するには、次の手順を使用してください。

  • 階層内の MixedRealityToolkit オブジェクトに移動します。
  • [インスペクター] ウィンドウで、Extensions を選択します。
  • 展開されていない場合は、Scene Transition Service を展開します。
  • Configuration Profile の値を MRTKExamplesHubSceneTransitionServiceProfile に設定します。

シーン切り替えプロファイルを修正する

Oculus Quest

現在、スタンドアロン プラットフォームをターゲットにしている場合の Oculus XR プラグインの使用に関する既知の問題があります。 Oculus のバグ トラッカー、フォーラム、リリース ノートで更新プログラムを確認してください。

このバグは、次の 3 つのエラーのセットで示されます。

Oculus XR プラグイン エラー

UnityUI と TextMeshPro

新しいバージョンの TextMeshPro (1.5.0 以上または 2.1.1 以上) には、ドロップダウンの既定のフォント サイズと太字のフォントの文字間隔が変更されているという既知の問題があります。

TMP イメージ

これは、以前のバージョンの TextMeshPro にダウングレードすることによって回避できます。 詳細については、イシュー #8556 を参照してください。