アダプター コンポーネント
カスタム アダプターは、ネイティブ アダプターで使用される標準化された構成、管理、および設定のメカニズムを共有します。 Adapter Framework の標準化により、カスタム アダプターは BizTalk Server 管理コンソールを使用して管理されます。
次の図は、カスタム アダプターのメイン コンポーネントを示しています。アダプター レジストリ ファイル、アダプターのデザイン時コンポーネント、およびアダプターのランタイム コンポーネントです。
アダプターに関する特定の情報は、レジストリおよび BizTalk 管理データベースに登録する必要があります。 アダプターのエイリアス、受信ハンドラー、受信場所、トランスポートの種類などの情報はメタデータと呼ばれます。 これらのメタデータ エントリは、BizTalk Server管理コンソールを使用して、アダプターの手動登録中に作成されます。 または、アダプター レジストリ ウィザード (AdapterRegistryWizard.exe) SDK ユーティリティを実行して、カスタム アダプターのレジストリ ファイルを生成することもできます。 このレジストリ ファイルをダブルクリックするか、レジストリ エディター (regedit32.exe) を使用して [ファイル] メニューの [インポート] をクリックすると、メタデータがレジストリに書き込まれます。
注意
このレジストリ ファイルを実行しても、アダプター情報は BizTalk 管理データベースに追加されません。 これは、BizTalk Server管理コンソールを使用して手動で行う必要があります。
カスタム アダプターのユーザー インターフェイス (UI) を実装するには、アダプター フレームワークを使用します。 UI は、アダプターのアセンブリの一部として提供される XML スキーマから表示されます。したがって、この方法を使用すると UI を効率的に開発できます。 少量のコードでスキーマのコンテンツを UI に変換し、アダプターのプロパティを構成することができます。
SQL アダプターなどのアプリケーション アダプターと通信する必要があるオーケストレーションの場合は、アダプター メタデータの追加ウィザードを使用して、スキーマ、メッセージの種類、ポートの種類などのアダプター メタデータを BizTalk プロジェクトに追加できます。 アプリケーション アダプターのアダプター メタデータの追加ウィザードを使用して、対応するスキーマをシステムに組み込みます。 BizTalk (アダプター以外) プロジェクト内からこのウィザードを呼び出すには、プロジェクトを右クリックし、[ 生成済みアイテムの追加] をポイントし、[ アダプター メタデータの追加 ] をクリックして、登録されているアダプターの一覧からアダプター メタデータをインポートします。
通常、アダプターは、メッセージ レシーバーを実装するコンポーネントとメッセージ送信者を実装するコンポーネントという 2 つのパブリック ランタイム コンポーネントで構成されます。 これらのコンポーネントは、同一のアセンブリまたは 2 つの異なるアセンブリに展開できます。
受信アダプターは、ネットワーク/データ ソース ストリームをメッセージ本文に添付して新しい BizTalk メッセージを作成します。 また、データの受信元エンドポイントに関するメタデータを追加して、そのメッセージをメッセージング エンジンに送信します。 アダプターは、受信エンドポイントからデータを削除するか、データがBizTalk Serverに受け入れられたことを示す適切な受信確認メッセージをクライアントに送信します。
送信アダプターは、特定のトランスポート プロトコルを使用して指定のエンドポイントに BizTalk メッセージを送信します。