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方法 : データベースを追加する

Visual SourceSafe では、空のデータベースを新しく作成するか既存のデータベースを使用して、チーム環境にデータベースを追加できます。データベースを追加するには、Visual SourceSafe エクスプローラまたは Visual SourceSafe アドミニストレータで、SourceSafe データベースの追加ウィザードを使用します。SourceSafe データベースの追加ウィザードを使用すると、利用可能なデータベースの一覧に既存のデータベース (MKSS ユーティリティで作成したデータベースなど) を追加することもできます。

Noteメモ :

SourceSafe データベースの追加ウィザードは、Visual Studio の SourceSafe プラグインからも利用できます。詳細については、「Microsoft Visual Studio での Visual SourceSafe の使用」を参照してください。

データベースを作成する際の推奨される手順

  • データベースとメンテナンス ツールとバックアップが別々にセキュリティ保護できるように、空のデータベースを新しく作成することをお勧めします。これによって、メンテナンス ツールにアクセスできるユーザーを制限できます。ほとんどのユーザーには、新規のデータベースへの接続のみを許可する必要があります。

  • Windows の Program Files ディレクトリに、新しい Visual SourceSafe データベースを作成せず、たとえば、Visual SourceSafe Databases など、別の共有フォルダを使用してください。

  • 1 つの Visual SourceSafe データベースのサイズが 5 GB 近い場合は、同じコンピュータ上の別のファイル共有に、別のデータベースを作成することを検討します。データベースのサイズが大きすぎると、Visual SourceSafe のメンテナンス ツールが作業を完了するのに長時間 (数時間) かかることがあります。

  • 完全に独立した開発プロジェクトには、別のデータベースを使用することを検討します。このことにより、次のようなメリットが生まれます。

    • 特定のプロジェクトにアクセスできるユーザーをより正確に定義できるので、セキュリティが向上します。ユーザーは、1 つのデータベースにアクセスできれば、それに含まれているすべてのプロジェクトを表示したり、操作したりできるので注意してください。

    • 日常的な保守の影響を制限できます。バックアップなどの保守の手順を実行するには、データベースをロックする必要があります。データベースをロックすると、管理者以外のユーザーがアクセスできなくなります。

    • データ修復の影響を制限できます。大きなデータベースが破損すると、修復のためにそれをオフラインにする必要があります。データベースを分割すると、影響を受けるデータベースのユーザーのみにデータベース修復の影響が限定され、すべてのユーザーのワークフローを妨げることはありません。

    • バックアップが容易になります。プロジェクトの終了時には、他のプロジェクトに影響を与えずにプロジェクト データベースを簡単にアーカイブできます。

SourceSafe データベースの追加ウィザードを使用してデータベースを追加するには

  1. Visual SourceSafe アドミニストレータを使用している場合は、[ファイル] メニューの [新しいデータベース] をクリックします。Visual SourceSafe エクスプローラを使用している場合は、[ファイル] メニューの [データベースを開く] をポイントし、[追加] をクリックします。どちらの場合も、SourceSafe データベースの追加ウィザードが起動します。

  2. ウィザードの最初の手順は、はじめにページです。準備ができたら、[次へ] をクリックします。

  3. ウィザードの次の手順では、データベースの場所を入力するか、参照して設定します。設定が終了したら [次へ] をクリックします。

  4. 次に、ウィザードを使用して、データベース接続を表す表示名を指定できます。[次へ] をクリックして次に進みます。

  5. 作業スタイル」で説明されているように、Visual SourceSafe には、ロック-変更-ロック解除とコピー-変更-マージの 2 種類の作業スタイルが用意されています。チーム環境に適した作業スタイルを選択して、[次へ] をクリックします。

  6. ウィザードの最後の手順では、データベースのファイル共有の設定が一覧表示されます。設定を確認し、変更が必要な場合は [戻る ] をクリックします。

  7. データベースの設定が終了し、ウィザードの最後の手順に戻る場合は、[完了] をクリックします。ウィザードによって、設定どおりにデータベースが作成されます。

  8. 指定したデータベース パスに移動して、データベースが予期したとおりに利用できることを確認します。Visual SourceSafe インストールの Data ディレクトリに、Srcsafe.ini ファイルが作成されます。

既存のデータベースを追加するには

  1. コマンド シェルを開きます。

  2. コマンド プロンプトで、Visual SourceSafe のルート ディレクトリに移動します。

  3. 次のように入力して、データベースを作成する場所を指定します。

    MKSS <path to database folder>
    

    たとえば、次のように入力します。

    MKSS d:\vss\data
    
  4. 指定したデータベース パスに移動して、データベースが予期したとおりに利用できることを確認します。Visual SourceSafe インストールの Data ディレクトリに、Srcsafe.ini ファイルが作成されます。

    MKSS ユーティリティの詳細については、「MKSS ユーティリティ」を参照してください。

参照

関連項目

SourceSafe データベースの追加ウィザード
MKSS ユーティリティ

概念

作業スタイル