次の方法で共有


[パス] タブ (ファイルのプロパティ ダイアログ ボックス)

指定したファイルのすべての分岐を表示します。

[パス] タブを表示するには

  1. Visual SourceSafe エクスプローラファイル ペインでファイルを選択します。
  2. [ファイル] メニューの [プロパティ] をクリックし、[パス] タブをクリックします。

権限

このコマンドを使用するには、読み取りの権限が必要です。

解説

[分岐] コマンドでファイルを分岐すると、共有リンクが切断され、独立のファイル分岐が作成されます。分岐した一方のプロジェクトのファイルに加えられた変更内容は、別のプロジェクトに反映されません。このような場合でも、プロジェクト間の関係を把握しておくと便利です。

たとえば、共有ファイルの中にバグを見つけて修正した場合、そのファイルを共有しているプロジェクトにはバグ修正が自動的に反映されますが、共有リンクが切断された分岐ファイルは自動更新されません。この場合は、[パス] タブを表示して分岐ファイルを確認し、1 つずつファイルを更新する必要があります。

[パス] タブにはファイルの分岐に関する履歴が表示され、そのファイルを共有、分岐したことのあるプロジェクトを確認できます。ファイルに対する変更自体は表示されません。ファイルの変更履歴を表示するには、ファイルを選択して [ツール] メニューの [履歴の表示] をクリックします。

[パス] タブには、たとえば次のような内容が表示されます。

プロジェクトが複数のプロジェクトに分岐されている場合
$/A         1->5
--$/B         6->7
--$/D         4->4

ここでは 3 行表示されているので、ファイルには 3 つの分岐があることがわかります。第 1 の分岐は、ファイルのバージョン 1 からバージョン 5 に移行しています。2 番目の分岐は、第 1 の分岐が親になります。そのため、この分岐では、ファイルのバージョン 1 から 5 までは同じです。2 番目の分岐は、バージョン 6 から有効になり、それ以降に 1 回チェックインされ、現在ではバージョン 7 になっています。3 番目の分岐は、バージョン 4 から有効になり、それ以降変化していません。

各分岐を選択し、[リンク] をクリックすると、特定のファイルがどこで共有されているかがわかります。この情報によって、次のようなことができます。第 1 分岐のバージョン 5 でファイルにバグがあったとします。この表示を見ると、第 3 分岐は、バージョン 4 の段階にあるのでバグに影響されていないことがわかります。また、第 2 分岐は、その親である第 1 分岐から派生し、バージョン 6 から始まっているのでユーザーが自分で修正する必要があります。それぞれの分岐においてファイルを修正すると、修正内容は、そのファイルを共有するほかのプロジェクトにも自動的に反映されます。

オプション

プロジェクトの一覧

分岐する前にそのファイルを共有していたプロジェクトの一覧が表示されます。

[バージョン] フィールド

各プロジェクトで分岐したファイルのバージョン番号が一覧で表示されます。

[リンク] ボタン

[リンク先] ダイアログ ボックスを表示します。

[閉じる] ボタン

プロパティ ダイアログ ボックスを閉じます。

[レポート] ボタン

レポートをクリップボード、テキスト ファイル、またはプリンタに出力します。

参照

ファイルまたはプロジェクトの分岐と共有 | Paths (コマンド ライン) | [分岐] コマンド ([ソース コード管理] メニュー) | [リンク] タブ (ファイルのプロパティ ダイアログ ボックス) | [共有] コマンド ([ソース コード管理] メニュー) | [履歴の表示] コマンド ([ツール] メニュー) | ダイアログ ボックス